蟬川 泰果(せみかわ たいが、2001年1月11日 - )は、日本のプロゴルファー。世界アマチュアゴルフランキング1位(2022年10月5日付)[1]。
経歴・人物
兵庫県加東市出身。兵庫教育大学附属小学校→兵庫教育大学附属中学校→興國高等学校を経て、東北福祉大学在学中。
名前の『泰果』は、タイガー・ウッズに因んで父が命名し、祖父が漢字を考えたと云う[2]。
ゴルフは2歳から始め、小学校3年の時には競技会に初出場[2]。中学校3年の時に日本ゴルフツアー機構(JGTO)が主催する男子プロゴルフツアー大会の「全英への道 ミズノオープン」に出場している[3]。
興國高等学校進学後は2017年関西ジュニアゴルフ選手権競技(男子15歳 - 17歳の部)[4]及び第73回国民体育大会(2018年・福井県)ゴルフ競技男子少年の部にて優勝を飾っている[5]。
2021年に日本ゴルフ協会選抜のナショナルチーム入り[6]。フランスで行われたアイゼンハワートロフィーでは個人2位
2022年は日本ゴルフツアー機構(JGTO)の下部ツアー大会であるABEMAツアーの「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2022」にてアマチュア選手として優勝を果たすと[7]、9月のJGTO公式ツアー大会の「パナソニックオープン」で勝利し、アマチュアながらJGTOツアー初優勝を飾った[8]。こうした活躍により、同年10月5日付の「世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)」にて第1位にランクされた[1][9]。
2022年10月20日から23日にかけ行われた日本オープンゴルフ選手権競技(三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコース)では初日から首位を独走、最終日も2連続バーディでスタートし一時は-15までスコアを伸ばした後、9番でのトリプルボギーなどで終盤2打差まで迫られたものの逃げ切り64-70-63-73=270(-10)で1度も首位を譲ることなく完全優勝、同大会では第1回大会以来95年ぶりとなるアマチュア優勝を果たした[10]。この蝉川の優勝は、「アマチュアによる日本のプロツアー2勝」の大偉業にもなった[11]。10月31日プロ転向。
主な記録
ツアー優勝(4)
ABEMAツアー(1)
- ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2022
JGTOツアー (3)
No. | Date | Tournament | スコア | 2位との差 | 2位(タイ) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2022年9月25日 | パナソニックオープン[注 1] | −22 (71-68-61-66=266) | 1打差 | (岩﨑亜久竜) |
2 | Oct 23, 2022 | 日本オープンゴルフ選手権競技 | 270 | 2 strokes | 比嘉一貴 |
3 | 2023年4月16日 | 関西オープン[12] | −17 (69-67-64-67=267) | 4打差 | (幡地隆寛) |
脚注
注釈
- ^ アマチュア選手として出場し、ツアー初優勝
出典
- ^ a b Men's Rankings WORLD AMATEUR GOLF RANKING
- ^ a b アマV蝉川泰果の名前由来はタイガー・ウッズ 「天才少年」小5年の時テレビで特集/アラカルト 日刊スポーツ 2022年9月25日付
- ^ 【ゴルフ】 蝉川泰果(せみかわ たいが)(兵庫教育大学付属中学校3年・ライオンズカントリークラブ所属) 「あすリート」讀賣テレビ放送
- ^ 2017年度関西ジュニアゴルフ選手権競技 決勝最終日 (PDF) 関西高等学校・中学校ゴルフ連盟
- ^ ゴルフ少年男子個人最終成績 福井県
- ^ 2022年男子ナショナルチーム 日本ゴルフ協会
- ^ ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2022 日本ゴルフツアー機構
- ^ 蝉川泰果が史上6人目の快挙 大会2年連続のアマチュアV ゴルフダイジェスト・オンライン 2022年9月25日
- ^ 蝉川泰果選手が日本男子選手4人目の世界アマチュアゴルフランキング1位に 日本ゴルフ協会 2022年10月6日
- ^ “蝉川泰果、究極の目標は大会コースレコード超え「簡単じゃない。でも、インパクトが強い」”. 日刊スポーツ (2022年11月2日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ 東北福祉大の蟬川泰果が日本オープンで95年ぶりアマ優勝 史上初のアマでツアー2勝の快挙も/国内男子(サンスポ)
- ^ “蝉川泰果がプロ初優勝 前年大会で悔し涙のリベンジ”. GDOニュース. 2023年4月16日閲覧。
外部リンク
- 蟬川泰果 - 日本ゴルフ協会