略歴
3歳よりピアノを始め、17歳まで(松山優香)と(松山元)に師事[2][3][4]。小学生の時、全日本学生音楽コンクール・小学生の部にて優勝。この時、審査員を務めた野島稔に後に師事することになる。
2013年(平成25年)12月に、津田ホール(東京都渋谷区千駄ヶ谷)にて、初めてのリサイタルを開催。以降、国内各地をはじめ、ポーランド、ドイツ、イタリアなどで定期的に演奏を行うほか、ショパン国際音楽祭(ポーランド)、世界のアッシジ音楽祭(イタリア)、バート・ラガッツ次世代音楽祭(スイス)などの音楽祭に招待されリサイタルを行っている。国内においては、これまでに、小林研一郎、現田茂夫、飯森範親、大友直人指揮のもと、読売日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、(ヴィルトゥオーゾユースオーケストラ)等のオーケストラと共演している。2015年(平成27年)末に第1回、2016年(平成28年)4月に第2回(ヴィルトゥオーゾユースオーケストラ)のソリストとして招待された。
東京音楽大学付属高等学校卒業後は東京音楽大学特別特待奨学生としてピアノ演奏家コース・エクセレンスへ進学した[5][6]。(ヴィルトゥオーゾユースオーケストラ)首席客演ソリスト[7]。東京音楽大学では、ピアノを(鷲見加寿子)、野島稔に師事。ソルフェージュを西尾洋に師事。2019年(令和元年)公開の映画「蜜蜂と遠雷」にてピアノ演奏(風間塵演奏部分)を担当[8]。現在は、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンにてジャズなど多方面に通じたロシア出身、キリル・ゲルシュタインに師事。
2021年(令和3年)には世界最高峰の音楽祭と言われるヴェルビエ音楽祭にて、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を演奏。また同演奏会でヴェルビエ祝祭管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第20番で初共演を果たした。
2019年10月までにナクソス・ジャパンより5枚のアルバムをリリースしている。
横浜DeNAベイスターズのファンである。
受賞歴
- 2009年 - 第19回日本クラシック音楽コンクール全国大会グランプリ (日本)
- 2010年 - 世界クラシック2010 日本代表、ジュニア部門第1位[9] (台湾)
- 2010年 - 第64回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位および全国大会第1位および野村賞、井口愛子賞、音楽奨励賞、横浜市民賞 (日本)
- 2013年 - 第5回(ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール)第1位[注釈 1]およびワーグナー・ヴェルディ賞 (オーストリア)
- 2015年 - 第1回(若い音楽家のための珠海国際モーツァルトコンクール)ピアノ部門グループB第1位 (中国)
- 2016年 - 第20回浜松国際ピアノアカデミー第1位 (日本)
- 2016年 - ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールジュニア部門第3位 (アメリカ合衆国)
- 2017年 - 第27回(クララ・ハスキル国際ピアノコンクール)第1位および聴衆賞などの3つの特別賞[注釈 2] (スイス)
- 2019年 - 第16回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門にて第2位[10] (ロシア)
- 2019年 - 第40回霧島国際音楽祭大賞[注釈 3]
- 2020年 - 第21回ホテルオークラ音楽賞、第30回出光音楽賞受賞
ディスコグラフィー
アルバム
- 2013年 - ナクソスよりデビューアルバム『ラフマニノフ: 楽興の時/三善 晃: ピアノ・ソナタ/他』(NYCC-10001)をリリース。
- 2015年 - 同ナクソス・ジャパンより、セカンドアルバム『ワーグナー=リスト: 歌劇「タンホイザー」序曲』(NYCC-27296)をリリース。(ベートーヴェン/ピアノソナタ第14番月光、ワーグナー=リスト/タンホイザー序曲、プロコフィエフ/ピアノソナタ第6番を収録)
- 2018年 - 同ナクソス・ジャパンより、サードアルバム『passage ショパン:ピアノ・ソナタ第3番』(NYCC-27306)をリリース[12]。(リスト/ハンガリー狂詩曲第2番、モーツァルト/ピアノソナタ第18番、ショパン/ピアノ・ソナタ第3番を収録)
- 2019年 - 同ナクソス・ジャパンより、映画「蜜蜂と遠雷」風間塵のインスパイアード・アルバム『映画「蜜蜂と遠雷」 ~ 藤田真央 plays 風間塵』(NYCC-27310)をリリース[13]。(モーツァルト/ピアノソナタ第12番第1楽章、サティ/ジュ・トゥ・ヴ、ドビュッシー/版画、藤倉大/春と修羅(風間塵ヴァージョン)等を収録)
- 2019年 - 同ナクソス・ジャパンより、『ショパン:スケルツォ/即興曲』をリリース[14](即興曲、スケルツォ全曲等を収録)
参加作品
メディア出演
テレビ
脚注
注釈
出典
- ^ “藤田 真央”. 音楽事務所ジャパン・アーツ. 2019年6月28日閲覧。
- ^ “ベートーヴェン、ラフマニノフ & 三善晃 藤田真央のデビューアルバム (CL-1007482955)”. ナクソス・ジャパン (2013年12月5日). 2019年6月25日閲覧。
- ^ ““Star of the night” - Mao Fujita, Japan”. International Chopin Festival "Lato z Chopinem" in Busko-Zdroj. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “JOVENCÍSIMO PIANISTA JAPONÉS GANA CONCURSO EN SUIZA”. Codalario. La revista de música clásica (2017年8月27日). 2019年6月25日閲覧。
- ^ “「ワーグナー=リスト: 歌劇「タンホイザー」序曲」藤田真央(ピアノ)”. NAXOS JAPAN. 2019年6月28日閲覧。
- ^ “藤田真央(大学3年)が第16回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第2位受賞”. 東京音楽大学. 2019年6月29日閲覧。
- ^ “ヴィルトゥオーゾユースオーケストラ”. Virtuoso Youth Orchestra. 2019年6月28日閲覧。
- ^ 『映画『蜜蜂と遠雷』公式サイト』2019年9月16日閲覧。 。
- ^ “”. アットプレス. 2020年2月2日閲覧。
- ^ 「ピアノで藤田真央さんが2位 チャイコフスキー国際コン」『朝日新聞デジタル』。2019年6月27日閲覧。
- ^ 「藤田真央 霧島国際音楽祭で11年ぶりに大賞を受賞」『クラシック音楽事務所ジャパン・アーツ』、2019年8月7日。2023年2月28日閲覧。
- ^ “passage ショパン:ピアノ・ソナタ第3番”. NAXOS JAPAN. 2019年6月28日閲覧。
- ^ “藤田真央plays風間塵”. NAXOS JAPAN (2019年9月4日). 2019年9月16日閲覧。
- ^ “藤田真央ニューアルバム、2019年10月16日リリース決定”. NAXOS JAPAN. 2019年9月22日閲覧。
- ^ “JAPAN ARTS”. 2019年9月16日閲覧。
外部リンク
- maofujita
.com - 藤田 真央 アーティストページ - JAPAN ARTS
- Mao Fujita - Intermusica (英語)
- 藤田真央 - Sony Music
- Mao Fujita - Sony Classical (英語)
- 藤田真央 - NAXOS
- Mao Fujita - NAXOS (英語)