蓼科山(たてしなやま)は、八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,531mの火山[1][注 1]。コニーデと呼ばれる台地状の火山に、円錐型のトロイデを重ねた複式火山。諏訪から仰ぐと優美な円錐型に見えることから、諏訪富士の別名も持つ[4]。山体は八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。日本百名山のひとつ。途中(七合目)には将軍平がある。
特徴
頂上部はブロック状の溶岩で覆われており、樹林が育たず360度の展望がある。また、頂上には蓼科神社の奥社があり、登山口にあたる七合目にその鳥居が立つ。この山域では針葉樹林帯が帯状に枯れる縞枯れ現象が見られるが、この山でも南西斜面にのみこの現象が現れている。
蓼科山は八ヶ岳連峰の最北端に位置する。蓼科山は成層火山によって生まれた山で、円錐型の姿が特徴。これは富士山や鳥海山などと同じ特徴。山頂からは八ヶ岳連峰、浅間山、霧ヶ峰、美ヶ原、北アルプスの眺望を360度で楽しめる。[4]
伝承
周辺にある山小屋
- 蓼科山頂ヒュッテ
- 蓼科山山頂の東南端にあり、標高2,520m、頂上三角点まで約3分。
- 蓼科山荘
- 山頂の北東、標高2,350mの将軍平にあり、頂上まで約40分。
- 大河原ヒュッテ
- 大河原峠の標高2,100mにあり、頂上まで約2時間から2時間30分。
画像
眺望
隣接する山
脚注
注釈
- ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は2,530m。
出典
- ^ a b “標高値を改定する山岳一覧 資料1”. 国土地理院2014年3月26日閲覧。
- ^ 蓼科山 360度の展望1997.10.9 - 群馬大学早川由紀夫
- ^ a b 中部の火山 - 群馬大学早川由紀夫
- ^ a b 登山ルート・山旅スポット. “蓼科山の登山ルート・難易度”. 山旅旅. 2020年9月17日閲覧。
- ^ 蓼科神社 社伝
- ^ 金子総平「ビジンサマ」『民間伝承』第6巻第8号、民間傳承の会、1941年、7頁。
- ^ 水木しげる『妖怪大図鑑』 II、講談社〈講談社まんが百科〉、1996年、22頁。ISBN (978-4-06-259041-9)。
- ^ 村上健司 編『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、280頁。ISBN (978-4-620-31428-0)。
関連項目
外部リンク
- 蓼科山荘