概要 栃木県葛生町大叶の石灰岩で、1950年代に、元早稲田大学教授の直良信夫らによって大腿骨などが発見された。彼は、ネアンデルタール人に似た人骨であり、約50万年前の旧石器時代の更新世人類だと考えた。そして、Homo? tokunagaiの種名が与えられた[3]。しかし、発見された骨8点のうち4点は、クマやトラ、ヒョウなどの(動物骨)であることが確認された[3]。また、残りの骨のうちの2点は、放射性炭素年代測定の結果、400年前の人骨であることが分かった。2001年に、少なくとも縄文時代以降の人骨であることが結論づけられた。
現在までに発見された骨片は6点で、上膊骨3点、大腿骨2点、下顎骨1点である。人骨であることは明らかだが、年代が疑われるもの、人骨かどうか不詳なものなどもある。下部葛生層から発見されたものは旧人に属するとの説がある。
直良信夫による研究 - 1950年
- 6月25日 - 栃木県安蘇郡葛生町大叶の採石場にある洞窟[1]で、採石場の持ち主・(吉沢祐二)からもらった 3点の化石のうち、「人類」の上腕骨の遠位端 の破片を見つけ、5日後に清野謙次(厚生科学研究所長・元京都帝国大学医学部教授)が上腕を確認し、「人類の遺骨」であるとされた[3]。
- 7月2日 - 同上洞窟内から「上顎左側の第一門歯」の化石を見つける。
- 7月25日 - 同上洞窟で大腿骨遠位端の片を採集。模式標本とした。
- 8月21日 - 葛生町大叶の洞窟で「人類」の上腕骨の小破片を発見。
出典 - ^ a b 楢崎修一郎「日本の旧石器時代人骨」(PDF)『群馬県立自然史博物館研究報告』第4巻、2000年、23-46頁、NAID 10006704994。
- ^ 『(葛生人)』 - コトバンク
- ^ a b c 春成秀爾「直良信夫の旧石器時代研究」『国立歴史民俗博物館研究報告』第209巻、国立歴史民俗博物館、2018年3月、43-82頁、ISSN 0286-7400、NAID 120006595825、2021年5月1日閲覧。
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