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菩提樹 (シューベルト)

菩提樹(ぼだいじゅ、ドイツ語: Der Lindenbaum)はフランツ・シューベルトの歌曲集『冬の旅』の5曲目で、作詞はヴィルヘルム・ミュラー。恋に破れた若者が旅立つ時に、以前は町の門の前にある菩提樹の木陰で甘い夢を見ていたことをなつかしむ歌。

歌詞

歌詞は3番(6連)から成り、1番(最初の2連)の歌詞と日本語大意は次の通り。

原詩 日本語直訳

Der Lindenbaum

Am Brunnen vor dem Thore
Da steht ein Lindenbaum:
Ich träumt' in seinem Schatten
So manchen süßen Traum.

Ich schnitt in seine Rinde
So manches liebe Wort;
Es zog in Freud und Leide
Zu ihm mich immer fort.

菩提樹

町をめぐらす城壁の入り口の前の
一本の菩提樹が立っている。
その木陰で私は見た、
沢山の甘い夢を。

私はその幹に
沢山の愛の言葉を刻んだ。
楽しい時も、苦しい時も、私は思い出す
そのことをさらに強く。

日本での受容

日本でも人気がある歌曲で、「泉に添いて、茂る菩提樹」で始まる近藤朔風の日本語訳がよく知られている。[1]

脚注

  1. ^ 菩提樹 Der Lindenbaum
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