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荒汐部屋

荒汐部屋(あらしおべや)は、日本相撲協会の所属で時津風一門相撲部屋

歴史

荒汐の年寄名跡は雷部屋の(殿り政五郎)が継承し、大正時代から5代荒汐として荒汐部屋を運営していたが、1943年1月場所後に5代荒汐は荒汐部屋を閉鎖して双葉山道場に弟子を譲った[1]。当時の弟子には十両・常陸海(のちに入幕)や、幕下以下には後の小結・潮錦や十両・豊ノ花などがいた。また、後の三役格行司2代式守伊三郎も入門時は同部屋の所属だった。豊ノ花は引退後6代荒汐を襲名したが部屋の復興はせず、時津風部屋の部屋付き親方として過ごし、名跡は同部屋の小結・大豊に譲られた。

大豊は1987年(昭和62年)1月場所限りで引退し、8代荒汐を襲名[2]、その後は時津風部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たっていたが、2002年(平成14年)6月1日付で時津風部屋から分家独立して荒汐部屋を創設した。

一時期は弟子が1人となり部屋存続の危機を迎えたが、中国内モンゴル自治区から蒼国来をスカウトし、また8代荒汐夫人がウェブサイトを通して部屋の飾らない日常を報じてアピールに努めたことにより弟子の人数が増加して、2023年4月の時点では、14人の力士が在籍している。実際に弟子の過半数が荒汐部屋の公式ウェブサイトを見て入門を決めており、入門者不足に悩む角界におけるスカウトの成功例としてマスコミにも取り上げられて注目されている。部屋は若隆景ら「大波3兄弟」とその父の元幕下・若信夫が福島県出身であることから、福島県と縁がある[3]

2010年1月場所において蒼国来が新十両へ昇進し、創設から7年半にして部屋史上初となる関取が誕生したものの、2011年に発覚した大相撲八百長問題において蒼国来が八百長に関与したとされて、同年4月11日に日本相撲協会から蒼国来が解雇処分を受け、師匠である8代荒汐も監督責任として委員から主任への降格処分を受けた。しかし、蒼国来は同年4月22日に幕内力士としての地位保全などを求める仮処分申請を東京地方裁判所にて行った後、同年6月17日には日本相撲協会に対して幕内力士としての地位確認を求める訴訟を東京地方裁判所に起こし、同年6月28日には荒汐部屋関係者が日本相撲協会に対して蒼国来の幕内力士としての地位確認などを求める訴訟を東京地方裁判所に起こした[4]。その後、2年近くにわたる裁判の結果、2013年3月25日に東京地裁は蒼国来の解雇を不当とする判決を出し[5]、同年4月3日に日本相撲協会が控訴を断念したことで蒼国来の勝訴が確定したことにより、同年7月場所から蒼国来が幕内力士として復帰することが決定し[6][]、同時に8代荒汐の降格処分も取り消された。なお、荒汐部屋はこの蒼国来の地位確認訴訟に関する記録を『蒼国来の二年の闘い - 全記録 : 平成二三年四月十一日 - 二五年四月三日』と題した資料として編纂し、2013年4月に国立国会図書館へ寄贈している。 2018年5月場所には2人目の関取となる若隆景が新十両に昇進し、さらに2019年3月場所では若隆景の次兄・若元春が新十両昇進を果たした。

2020年3月26日付で、蒼国来[7]が現役を引退して9代荒汐を襲名し、荒汐部屋を継承することが承認された[8][9]。なお、8代荒汐は同日付で相撲協会を退職した。同月28日に日本相撲協会の停年(定年)退職を迎える予定だったが、その2日前に退職することになった[10]

2022年3月場所で、若隆景が部屋の力士として初めて幕内最高優勝を果たした。

2019新型コロナウイルスの集団感染

2021年1月1日、日本相撲協会は9代荒汐若隆景若元春、幕下以下の力士8人、床山1人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたことを発表した。2020年12月31日に若隆景の感染が判明し、部屋所属の24人がPCR検査を受けて同日夜に新たに11人の感染者が判明したという。陽性者12名のうち3人が発熱などを訴えているが、症状は軽微であるという。12名に確認したところ、他の部屋の力士らとの接触はないものとみられる。保健所・専門家の指示を受けながら加療をしていくという[11][12]。相撲協会は引き続き、感染予防対策の徹底を全協会員に周知していくとしている[13]

電話取材に応じた芝田山広報部長は同月10日初日の初場所について、荒汐部屋所属力士の出場は「感染が強いということ。部屋で稽古をしていたからこうなった。この状況だと本場所も近いから(出場は)厳しい状況」であり、場所開催そのものについても「(東京都知事の)小池(百合子)さんが緊急事態宣言を要請する(可能性の)話が出てきた。今後どうなってくるのか。(緊急事態宣言が出たとしても)我々はお客さん入れないでも何とかやりたい。(宣言も)いつ(の期間)まで効力があるかだよね」と話している[14][15]

同月4日に若隆景の退院が明らかにされたが、本人の症状は収まりはしたものの、ウイルスがなくなった状況での退院ではなく、病床が逼迫(ひっぱく)しているための退院措置であると協会は説明した[16]。同月6日に「(出場は)難しそうです。完全に」と休場になる見通しが示され[17]、9日に感染者だけでなく濃厚接触した可能性のある者も含めて、全所属力士と9代荒汐、行司1人、床山2人が1月場所を休場することが発表された[18]

同月15日には、発熱などにより入院していた6人の力士が全員、PCR検査で陰性が確認されたため退院していたことが分かった。師匠の9代荒汐やほかの力士は部屋に戻っているという[19]

3月場所前に師匠の9代荒汐が電話取材に応じた。それによると、2020年12月31日に若隆景の感染が判明し、その日のうちに受けたPCR検査で9代荒汐と(若隆景含む)所属力士全10人と床山の感染が分かり、パニックになったという。年が明けて2021年1月2日から持病のある力士から順に7人が入院、9代荒汐も入院となったが力士たちの急変が心配で2時間ごとに電話をしていた。全身の痛みや寒気、高熱や味覚・嗅覚障害のあった力士らを心配したが、重症者は出ず、初場所前に全員が退院できたという[20]

所在地

師匠

  • 8代:荒汐 崇司(あらしお しゅうじ、小結・大豊新潟
  • 9代:荒汐 栄吉(あらしお えいきち、前2・蒼国来中国

力士

現役の関取経験力士

幕内 

前頭 

エピソード

  • 以前から部屋にて飼っている「モル」と「ムギ」という名前の2匹のネコが、近年になってテレビ番組やインターネット上で紹介されて人気を集め、それらの2匹の部屋での生活を撮影した下記の4冊の写真集が、2016年10月から同年11月にかけて立て続けに発表された。写真集には8代荒汐や所属力士などといった荒汐部屋の関係者たちも登場しており、写真集の発刊に関連した写真展やファンを交えての荒汐部屋でのちゃんこ会といったイベントも行われた。ムギは2019年9月5日に死去し、同月7日に部屋所属の福轟力のTwitterでその経緯が報告された[21]。その後、2020年11月にモルも死去した[22]
    • 『相撲部屋の幸せな猫たち』(2016年10月7日発売、安藤青太/撮影、リブレ
    • 『荒汐部屋のモルとムギ』(2016年10月7日発売、ゆかい(池田晶紀・川瀬一絵・池ノ谷侑花)/撮影、徳永明子(ゆかい)/ブックデザイン、リトルモア
    • 『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』(2016年10月28日発売、荒汐部屋/著、前田悟志 /撮影、河出書房新社
    • 『荒汐部屋のすもうねこ モルとムギと12人の力士たち』(2016年11月14日発売、安彦幸枝/撮影、佐藤亜沙美(サトウサンカイ)/ブックデザイン、平凡社

脚注

  1. ^ ベースボール・マガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(5) 時津風部屋』p10
  2. ^ 7代は小結・若獅子が一時的に借用。
  3. ^ 昔は入門希望者殺到したが…少子化で四苦八苦、相撲部屋のスカウト事情(2/2ページ) 日刊ゲンダイDIGITAL 2022/10/27 06:00 (2022年10月27日閲覧)
  4. ^ “荒汐部屋の関係者”が相撲協会を訴える 2011年6月28日 スポーツ報知
  5. ^ 蒼国来が八百長問題勝訴、解雇は不当 現役復帰確実に スポニチアネックス 2013年3月26日
  6. ^ 蒼国来、現役に復帰=相撲協会が控訴断念 時事ドットコム 2013年4月3日
  7. ^ 直前の3月場所では東幕下筆頭で全休していた。
  8. ^ 蒼国来は幕内在位38場所(解雇処分を受け協会を離れていた期間を含む)により年寄襲名条件を満たしており、2019年9月に日本国籍を取得したため年寄名跡の取得が可能となった。
  9. ^ “協会からのお知らせ”. 日本相撲協会公式サイト. 日本相撲協会 (2020年3月26日). 2020年3月28日閲覧。
  10. ^ 相撲』2020年5月号、ベースボール・マガジン社、2020年、30頁。 
  11. ^ “荒汐部屋11人が新型コロナ感染 親方、若元春ら”. SANSPO.COM(サンスポ) (2021年1月1日). 2021年1月1日閲覧。
  12. ^ “荒汐部屋 親方、十両・若元春含む11人が新型コロナ感染”. スポニチAnnex(スポニチAnnex). 2021年1月1日閲覧。
  13. ^ “協会からのお知らせ(2021年1月1日)”. 日本相撲協会. 2021年1月1日閲覧。
  14. ^ “荒汐部屋、親方と十両若元春含む11人がコロナ感染 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com(2021年1月1日). 2021年1月1日閲覧。
  15. ^ “荒汐部屋集団感染を受け日本相撲協会の芝田山広報部長が対応「この状況だと(初場所出場は)厳しい」”. スポーツ報知 (2021年1月1日). 2021年1月1日閲覧。
  16. ^ “集団感染の荒汐部屋、若隆景が退院 所属力士の初場所出場は「無理」/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online(2021年1月4日). 2021年1月10日閲覧。
  17. ^ “白鵬以外の宮城野部屋力士陰性、クラスター発生の荒汐部屋は休場へ”. スポニチAnnex(2021年1月7日). 2021年1月8日閲覧。
  18. ^ “千代翔馬ら5人感染 関取15人含め力士65人休場 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com(2021年1月9日). 2021年1月9日閲覧。
  19. ^ “荒汐部屋力士ら6人退院していた”. スポーツ報知 (2021年1月16日). 2021年1月17日閲覧。
  20. ^ “パニックだった大みそか…集団感染した荒汐部屋が春場所の土俵に戻ってくる 親方「精神面が一番心配でした」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ(2021年3月9日). 2021年3月9日閲覧。
  21. ^ 荒汐部屋の愛猫「ムギ」が死去…福轟力の引退目前に天国へ 女性自身 2019/09/08 13:00(2019年9月8日閲覧)
  22. ^ 荒汐部屋の看板猫「モル」昨年11月に死んでいた 観光客が列をなす人気者 日刊スポーツ 2021/07/02 11:39(2021年7月4日閲覧)

外部リンク

  • arashio.net - 荒汐部屋公式サイト
  • 荒汐部屋 Facebook
  • 荒汐部屋 (@arashiobeya) - Twitter

座標: 北緯35度41分12.5秒 東経139度47分18.4秒 / 北緯35.686806度 東経139.788444度 / 35.686806; 139.788444

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