『自衛隊三部作』(じえいたいさんぶさく)は、電撃の単行本より刊行されている、自衛隊を題材とした有川浩による日本の小説作品群の総称。
概要
『塩の街』、『空の中』、『海の底』の三作品から構成されている。『塩の街』が陸上自衛隊、『空の中』が航空自衛隊、『海の底』が海上自衛隊をそれぞれ題材としており、三作品すべての主要登場人物に自衛官が関わっている。
作品内容は三作品ともに、現実世界においては起こり得ないであろう、災害や超常現象が起こり、それに立ち向かうべく自衛隊が奔走する、という物になっている。また、多かれ少なかれ、恋愛要素が含まれていることも特徴である。
当初、三作品のうち『塩の街』はハードカバーとして刊行することを著者の担当が推していたが、同作品が電撃小説大賞の〈大賞〉を受賞したために電撃文庫から刊行するを余儀なくされ、その後の二作品は担当の要望どおりハードカバーとして刊行された。このため、『塩の街』が三部作の陸上自衛隊編であるということが読者にもなかなか認識されないということもあり、『塩の街』は続編を収録した後に新たにハードカバーとして刊行されたという経緯がある[1]。
既刊一覧
塩の街
詳細は「塩の街」を参照
- 文庫(2003年、電撃文庫、アスキー・メディアワークス、(ISBN 4-8402-2601-6))
空の中
詳細は「空の中」を参照
海の底
詳細は「海の底」を参照