能村 堆子(のむら たいこ、旧姓:三木、1930年8月20日 - 2021年11月15日)は日本の生物物理学者。お茶の水女子大学名誉教授。團勝磨、大沢文夫の門下生。小説家川上弘美の卒業論文の指導者。理学博士。
研究概要
ウニの卵や精子を用いて、細胞分裂の分裂装置や繊毛・鞭毛運動に関与する微小管の生物物理学を研究した。1969年、ウニ卵にアクチンの存在を世界で最初に確認し、細胞質分裂にアクチンが関与することを提唱する。1975年以降は、その頃、宝谷紘一が開発した高輝度照明下での暗視野顕微鏡を用い、世界で初めて、顕微鏡下で微小管の溶液中での動きを観察し、基本データを記載していった[1]。テトラヒメナやクラミドモナスの繊毛も実験材料とした。叙従四位、瑞宝中綬章追贈[2]。