歴史
- 1930年(昭和5年)11月30日:鉄道省が開設[2]。
- 1985年(昭和60年)1月20日:駅員無配置駅となる[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[2]。
- 1988年(昭和63年):ヤマト運輸肥前鹿島営業所が設置され、簡易委託開始[4]。
- 2006年(平成18年)5月16日:無人駅化[4]。
- 2007年(平成19年):簡易委託終了[5]。
- 2008年(平成20年)4月1日:完全無人化[5]。
- 2018年(平成30年)3月24日:駅舎リニューアル[6]。後に再度簡易委託化。
- 2021年(令和3年)1月11日:駅舎別棟に日本酒バー「HAMA BAR」が開店[7]。
- 2022年(令和4年)9月23日:当駅 - 長崎駅間が非電化となる。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。下り線(2番のりば)を通過線とする一線スルー配線構造となっている。下り側に向かって右側(西側)に駅舎が設置されている。
2022年9月23日の西九州新幹線開業に伴うダイヤ改正で当駅は電化区間と非電化区間の境界となり、当駅 - 長崎駅間が非電化区間となった[8]。これにより、当駅に停車する普通列車は、一部列車を除いて当駅で電車と気動車を乗り換えることになる関係上、基本的に対面乗り換え可能な2・3番のりば発着となった。2022年9月22日までは当駅 - 長崎駅間も電化区間であり、当駅での乗り換えは発生しなかったため、上下とも基本的に駅舎に直接つながる1番のりば発着とし[9]、乗降客ができるだけ跨線橋を渡らずに済むように配慮されていた。
鳥栖方面からの電車が当駅で折り返すため、817系電車に合わせて2両分のホームがかさ上げされている。2・3番ホームは1番のりばより若干鳥栖寄りにずれている。
駅舎は木造。鹿島市観光協会の観光案内所が入居しており、近距離切符のみ販売が行われている。2018年3月、「鹿島酒造ツーリズム2018」が開幕した24日に、駅舎のオープン式典が行われた[6]。当駅は、木造の駅舎本体は1930年建築時の姿に復元し、物販やカフェとして使えるスペースも併設された[6]。また、JR九州は駅の再出発を記念し駅スタンプを設置した[6]。さらに、観光案内所で乗車券の発売も行う簡易委託駅となり、長らく汲み取り式だったトイレも水洗化された。2021年1月には駅舎別棟に日本酒バー「HAMA BAR」が開店した[7]。
国鉄時代末期に無人化されたのち、JR九州発足後にヤマト運輸肥前鹿島営業所が入居し、(簡易委託駅)となっていた[10]。しかし、2007年に切符類の販売を終了した後、営業所自体も2008年3月に撤退した[5]。
当駅を経由する定期優等列車はないが、運行日の多い観光特急ふたつ星4047、および基本的に毎週月曜日に運行される観光特急36ぷらす3の停車駅で、当駅での乗降が可能である。
のりば
改札口付近(2020年9月)
駅舎内(2020年9月)
ホーム(2016年12月)
利用状況
2016年度の1日平均乗車人員は196人である[11]。 2017年度分から非公表。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 239 |
2001年 | 251 |
2002年 | 217 |
2003年 | 216 |
2004年 | 225 |
2005年 | 222 |
2006年 | 205 |
2007年 | 197 |
2008年 | 195 |
2009年 | 173 |
2010年 | 176 |
2011年 | 168 |
2012年 | 166 |
2013年 | 160 |
2014年 | 173 |
2015年 | 184 |
2016年 | 196 |
駅周辺
(日本三大稲荷)である祐徳稲荷神社の最寄駅ではあるが、徒歩ではかなり距離(3キロ弱)がある上、バスなどの連絡交通機関もない(神社行きのバスが停車する、祐徳バスの「浜三ツ角」バス停までは徒歩15分程度で着くが、駅にその旨の案内掲示はない)。
隣の駅
脚注
- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 27号 長崎駅・佐世保駅・大村駅ほか75駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年2月17日、21頁。
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、714頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ “通報”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 1. (1985年1月17日)
- ^ a b “肥前浜駅の有人復活を要望 地元住民団体、JR九州などに” 読売新聞 (読売新聞西部本社): p32. (2006年6月6日 西部朝刊)
- ^ a b c “無人の肥前浜駅 治安守れ 住民が対策委発足 清掃や整備、防犯カメラも 鹿島市” 西日本新聞 (西日本新聞社): p12. (2008年06月23日 朝刊)
- ^ a b c d 「新酒の試飲に長い行列 鹿島酒蔵ツーリズム開幕 JR肥前浜駅リニューアルも」『西日本新聞』西日本新聞社、2018年3月25日、朝刊、24面。2018年3月24日閲覧。
- ^ a b “鹿島の地酒 駅で味わう JR肥前浜駅 交流、PR拠点開設” 西日本新聞 (西日本新聞社): p6. (2021年1月13日 夕刊)
- ^ (PDF)『2022年9月23日ダイヤ改正 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します (長崎エリア版)』(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年6月10日2022年6月11日閲覧。 。
- ^ 長崎本線「並行しない並行在来線」を巡る 西九州新幹線の開業後どう変わる - 鉄道プレスネット(2022年4月19日)、2022年6月29日閲覧
- ^ “利用者に迷惑かけず駅舎の清掃もOK!! 一石二鳥の無人駅管理 JR長崎支店 ヤマト運輸に貸し出し公表”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1989年6月3日)
- ^ 佐賀県統計年鑑、2020年9月5日閲覧
関連項目
外部リンク
- 肥前浜駅(駅情報) - 九州旅客鉄道