地理
知多半島の付け根部分、境川下流右岸に位置していた。村の北部に岡田川が、村の南部に明徳寺川が流れていた。境川を境界として三河国に隣接していた。
沿革
- 鎌倉時代から戦国時代 - 尾張国知多郡。小河村と称した。
- 文明7年(1475年) - 水野貞守が小河城を築き、その守護として乾坤院を創建。
- 江戸時代 - 緒川村と称したが小川村とも書いた。慶長6年(1601年)から短期間は緒川藩が存在した。その後は尾張藩領であり、鳴海代官所の支配下にあった。
- 1872年(明治5年) - 後に緒川学校(現在の東浦町立緒川小学校)となる郷学校が開校。
- 1886年(明治19年) - 国鉄武豊線が開通。
- 1889年(明治22年) - 町村制を施行し、知多郡緒川村が発足。
- 1900年(明治33年) - 武豊線に緒川駅が開業。
- 1901年(明治34年) - 緒川郵便局が開局。
- 1906年(明治39年)5月1日 - 緒川村、森岡村の一部、藤江村、石浜村、生路村が合併して東浦村が発足。同日緒川村廃止。
名所・旧跡
- 入海貝塚 - 縄文時代早期。
- 宮西貝塚 - 縄文時代晩期。
- 入海神社
- 八巻古窯跡群 - 阿久比谷の支谷の丘陵上。
- 緒川城址 - 文明年間(1469年から1487年)に水野貞守が築いた城。
- 善導寺 - 於大の方の位牌がある。
- 了願寺
- 師崎街道
入海貝塚
緒川城址
了願寺
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年