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組紐屋の竜

組紐屋の竜(くみひもやのりゅう)は、テレビ時代劇必殺シリーズ」に登場する架空の人物で、京本政樹が演じた。シリーズ初登場は『必殺仕事人V』の序章であるスペシャル『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜』。

キャラクター

表の姿は日本橋に店を構える組紐職人であるが、裏では派手な衣装に身を包み、闇の仕事を行う異色の仕事人。組紐を投げて相手の首に絡め、宙吊りにする殺し技を得意とする。色白で線の細い女性的な外見とは裏腹に腕力はかなり強く、天井板や屋根瓦を突き破って相手を吊り上げたり、両手で一本ずつ組紐を投げ、2人同時に吊って仕留めるという荒技も度々披露している。ただし、一方では作中で最強の膂力というわけでもないのか相手との力勝負で勝てないことがあったり[1]、最悪負けることもあった。

初登場時は花屋の政村上弘明)とコンビを組んで、裏の仕事を請け負っていたようで「お前たちと組むのは、これっきりだ」と中村主水藤田まこと)、加代鮎川いずみ)、西順之助ひかる一平)、おりく山田五十鈴)たちと組むつもりは無かったようであった。特に役人の主水を警戒していたが、後述の自身を抜け忍と見抜きつつ、助勢してくれたことで徐々に信頼するようになる。

基本的に口数が少なく謎めいた人物であるが、『必殺仕事人V』第12話「組紐屋の竜、忍者と闘う」で、元々は伊賀流の九十九一族に属していた抜け忍であることが判明した。組紐といえば伊賀の名産というところから、この設定になっている。この回で正体が判明する前にも一度、裏の仕事の際に屋根の上へ身軽に飛ぶ場面がある。そのスキルを生かして、殺しの的の偵察を行うことも多い。

恋愛に関しては抜け忍になる前に、同じ九十九一族のくのいち 初音(野平ゆき)と恋仲で、契りを交わしていた。一生、日陰暮らしの忍びで終わりたくないという竜の考えは彼女に理解してもらえず、さらにはそれを公言した場面を他の忍者たちに見られ、粛清されそうになったところを竜は里から一人で逃亡。初音は一族の刺客として、竜の前に現れるが、まだ想いは断ち切れていなかったために、最後は竜を庇って死亡するという悲劇的な結末を迎えてしまう。その他、夜鷹の女や遊廓勤めの女に惚れられるが、竜自身は悪い気はしておらず、前述したような己の身の上もあってか、女の過去を気にするタイプでは無かった。なお、初音以外とは誰一人と性交しておらずストイックで肉体より女性の心を大事にするタイプである。惚れられた夜鷹は竜が葬った「金貸屋の六兵衛」の娘で夜鷹に陥ったのは自分の責任とも悩んだ(実際「仕事人V」で竜が六兵衛を仕留めている)。夜鷹には「もっと自分を大事しろ」と言い、遊郭女(仕事人V激闘編)には「お前には(女郎は)似合わねえよ」と言いつつ「この仕事がハナから似合う女なんか居ない」と返され竜は何も言い返せなかった。夜鷹も最後に竜を庇って死亡。竜は狙われてるにも拘わらず自分の住処に戻り金子を持って夜鷹に父を殺したお詫びを含め晴着を購入したが、夜鷹は狙われてた竜を庇って殺される。この夜鷹の為に竜は仕事人でありながら初の自身が依頼人となった(竜が脚を負傷した話であり、実際に劇場版『ブラウン館の怪物たち』で竜役の京本が骨折していた後の撮影で、苦肉の話であった)。

三味線屋の勇次と比較されることも多いが、普段の無口でクールな顔の裏で、若さ故に時折、熱くなる一面が見られることもある。勇次と違い、女性に対してもストイックで、岡場所に行っても(依頼人の遊女に頼みの筋を聞く偵察が目的とはいうものの)女を抱かずに帰って来る始末。勇次、秀コンビの場合、秀は真面目なので、バランスが取れるが、相方の政も堅物で『必殺仕事人V・激闘編』は遊び人の壱(柴俊夫)を登場させる配慮がされている。

『必殺仕事人V』では赤と黒と金の派手な着物で、『激闘編』の初期は黒地に銀ラメの入った着物に下ろし髪を束ねたスタイルであったが、後半は作品自体がリアルで、ハードボイルド路線であったこともあり、旅姿のままの仕事などが多くなり、衣装も地味な物に変わった。

相方の政とは仲は悪くはないが、一時は誤解から同士打ちになりそうになったところを主水から仲裁されたこともある(『激闘編』)。

退場作となった映画『必殺! III 裏か表か』では悪の金融集団の頭目 真砂屋徳次の本拠地付近に潜伏する中で、主水たちと合流できずに一派に見つかり犠牲となってしまった、はぐれ仕事人の参(笑福亭鶴瓶)への償いとその敵討ちを胸に、真砂屋一味への突破口を開こうと単身で、囮となって乗り込む。主水たちを真砂屋の元へ行かせようと悪人たちと奮闘するが、相手側の凶刀によって絶叫、その場で斃れてしまう。以降は姿を見せていないことから絶命したとも言われているが、公式設定が明確ではないため、詳細は不明。

京本は自身のサイトで、撮影当初の台本の一部(本編における未公開シーン)で「決闘の後日、雨の中で、竜の死骸を加代が呆然と見つめる」シーンがあったと語っているため、当初は死ぬことを前提に撮影されていたようだ[2]。ただし、同作自体がテレビとは別次元の世界であることを、同作のパンフレットで、山内プロデューサー自身が語っており、テレビ シリーズの組紐屋の竜は殉職せずに退場をしたことになる。演じた京本にとっても最も思い入れの強い役であるようで、2004年の写真集『必殺The bi-kenshi』で、19年振りに同じキャラクターとして復活している[3]

必殺シリーズの舞台公演『納涼必殺まつり』で初登場。三味線屋の勇次(中条きよし)、飾り職人の秀三田村邦彦)の路線を受け継ぎ、花屋(鍛冶屋)の政とのコンビで、若いファン層に受け入れられ、1980年代後半、第二次必殺ブームを生み出した。テレビ シリーズには2作品にしか登場していないにもかかわらず、必殺シリーズ後期にあたる『必殺仕事人』シリーズを代表するキャラクターの一人となり、コミックバラエティー番組などで、パロディーとして使われることも多い[4]

『必殺仕事人V・激闘編』の前夜祭として特番が放映され、主要出演者の『夢の必殺』が紹介された。竜は宇宙空間で殺しを行うのだが、司会者に「宇宙服が金魚鉢」「無重力で絞殺できるのか?」と散々言われていた。京本の希望と言うことになっている。京本は「宇宙戦士 竜」と絶賛していた。

京本が、必殺シリーズの降板後『上海紅鯨団が行く』で「京本政樹先生の必殺」というコーナーが作られ、仕事(殺し…あくまで娯楽の仕置)を再び行うために各視聴者の民家に訪れた。得物は組紐ではなく、刀であった。

2008年放送の『あんみつ姫』で京本が演じた、金つばのリュウは竜のパロディーとなっており、追っ手をまくシーンでは、先端に鈴が付いた紐を投げ柱に巻き付けて転ばせている。また、勇次役の中条演じる腹黒伊蔵との戦いでは伊蔵から「まさか、こんな所で出会うとはな…」と声を掛けられ「皮肉なもんだな…」と返す、必殺シリーズ出演者である両者ならではの声の掛け合いも見られ、伊蔵の手下から「お二人は同じ職場?」と疑問に思われていた。

2012年、CRぱちんこ必殺仕事人IV 桜花乱舞の試写会で、京本が竜の姿で登場。組紐を投げた映像と合わせ、次長課長河本準一を絞め上げた。

2019年、漫画『必殺仕置長屋 一筆啓上編』に、竜の弟で同様に組紐を使う仕置人の竜二が登場した。その際、竜二の口から竜の最期が語られているため、同作においては竜は故人であることが分かるが、竜二も人づてに聞いたのみで詳細は不明。

登場作品

TVシリーズ

劇場版

舞台

  • 新必殺まつり「新必殺仕事人〜からくり猫屋敷〜」(1984年、京都南座
  • 納涼必殺まつり「新必殺仕事人〜琉球蛇皮線恨み節〜」(1985年、京都南座)

パチンコ機

いずれも京楽産業.から発売。

出典

  1. ^ 必殺仕事人V』第16話
  2. ^ 京本政樹 -Speak-今日はホワイトデーかっ! KEEP ON DREAMING あの頃のボク。。
  3. ^ 背中に傷が残っていることで「裏か表か」では絶命していなかった可能性を示唆しており、『笑っていいとも!』に京本自身がゲスト出演して、この写真が話題になった際には「竜が生きていた場合を仮定して撮った」と語っている。
  4. ^ 2007年公開の映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』で京本が演じる組織の長官に向かって、しんのすけの父親 ひろしが「オレは必殺仕事人、組紐屋の竜だ」と叫び、包帯を組紐の如く投げるシーンなどはその最たるものである。
  5. ^ “京本政樹、28年ぶり“組紐屋の竜”姿を披露 24歳時と体型変わらず”. ORICON STYLE (2011年10月26日). 2015年12月26日閲覧。
  6. ^ “次長課長、椿鬼奴が京本政樹と「必殺仕事人」の世界を再現”. 音楽ナタリー (2011年10月26日). 2015年12月26日閲覧。
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