紀見峠(きみとうげ)は、和歌山県橋本市と大阪府河内長野市の境にある標高400mの峠である。紀伊国と河内国の境であり、高野街道の中継地である。「紀伊見峠」とも表記される。
紀見峠 | |
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和歌山県側から見た紀見峠(現在の国道371号旧道) | |
所在地 | 大阪府河内長野市・和歌山県橋本市 |
座標 | |
標高 | 400 m |
山系 | 和泉山脈 |
通過路 | 国道371号(紀見トンネル) |
プロジェクト 地形 |
現在も橋本市側に集落がある(旧 伊都郡柱本村紀伊見峠)。堺市の大小路橋から六里のところにあり、峠の旧街道脇に「高野山六里道標石」が設置されている。
地理
歴史
近世には和歌山藩が峠に番所を設置し、高野山への参詣者で賑わい、紀伊側には宿駅が設けられていた。明治時代には約70軒の人家があった。
交通
1900年に紀和鉄道(現・西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線)が開通すると紀見峠を利用する高野山参詣者は激減した。1915年には大阪高野鉄道(現・南海電気鉄道(南海)高野線)の(紀見峠トンネル)が完成し、1969年には国道170号(当時)の(紀見トンネル)(1982年に国道371号線に指定替え)、1976年には南海高野線の(新紀見トンネル)(下り線用)が開通した。近辺には南海電気鉄道が開発しているニュータウンである南海橋本林間田園都市がある。また、紀見峠駅や林間田園都市駅などがある。
紀見トンネル開通以前は自動車は全てこの峠を通っていた。今は通過する自動車は少なくなったが、定期的に深夜にトンネル内の清掃をかねた点検工事が行われる為、その間トンネルは通行止めとなり峠越えの道廻りのみとなる。
関連項目
外部リンク
紀見峠の国道170号線の標識