第五千曲川橋梁(だいごちくまがわきょうりょう)は、長野県中野市 - 飯山市の千曲川に架かる北陸新幹線の橋長751 m(メートル)の桁橋。長野駅 - 飯山駅間に位置する。菜の花大橋との愛称がある[1]。
概要
第五千曲川橋梁は北陸新幹線の長野 - 金沢間の橋梁では(黒部川橋梁)に次いで長く[2]、長野県内の北陸新幹線の橋梁としても最長である[1]。
河積阻害率や桁下空頭、雪害対策などの条件から鋼3径間上路連続合成桁が選定された。終点方の径間長は105 mあり鉄道合成桁橋として日本最長であり、地震対策として水平力分散ゴム支承を採用した[3][4]。耐候性さび安定化処理した耐候性鋼を用いている[5]。
2009年(平成21年)1月20日に行われた国道117号交差部の架設工事では130 tの鋼桁を800 tの超大型クローラークレーンにより架設を行った[6][7]
- 形式 - 鋼3径間連続合成箱桁橋3連
- 活荷重 - P-16, M-18
- 床版 - スラブ軌道直結式
- 橋長 - 751.000 m
- 支間割 - (61.000 m + 67.000 m + 88.250 m) + (98.250 m + 100.000 m + 98.250 m) + (103.250 m + 64.000 m + 60.000 m)
- 幅員 - 11.840 m(複線)
- 総鋼重 - 6 490 t
- 基礎 - ニューマチックケーソン8基[3]
- 施工 - サクラダ(P4 - P10)・川田工業(P1 - P4)
- 架設工法 - トラッククレーン・ベント工法(P1 - P4・P7 - P10)・トラベラクレーン・ベント工法(P4 - P7)
歴史
北陸新幹線の長野 - 上越間は1998年(平成10年)に起工された。第五千曲川橋梁は2002年(平成14年)5月に工事着手され、2009年(平成21年)から上部工架設が始まり、2011年(平成23年)4月13日に架設完了を記念してボルト締結式が実施された[2][8][9][10]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『徹底ガイド!北陸新幹線まるわかりBOOK』25頁。
- ^ a b 「変わる飯山の景色を多くの方が目撃 菜の花大橋に続き新町地区高架橋架設工事完了」(PDF)『広報 飯山』第623号、飯山市、2011年5月15日、2頁、2021年5月27日閲覧。
- ^ a b 浅見均. “飯山鉄道建設所管内の工事概要について”. 2021年5月27日閲覧。
- ^ 剣持三平. “長野・能生間の建設工事が本格化”. 2021年5月27日閲覧。
- ^ a b “橋梁年鑑 平成25年版”. 日本橋梁建設協会. pp. 132, 172. 2021年5月27日閲覧。
- ^ 「吹雪のなかの架設工事」(PDF)『広報 飯山』第620号、飯山市、2011年2月15日、1頁、2021年5月27日閲覧。
- ^ “千曲川で世界トップレベルの橋梁架設工事が行われています” (2011年1月27日). 2021年5月27日閲覧。
- ^ 「「菜の花大橋」橋りょう工事始まる」(PDF)『広報 飯山』第608号、飯山市、2011年2月15日、16頁、2021年5月27日閲覧。
- ^ “北陸新幹線建設の経過”. 2021年5月27日閲覧。
- ^ “北陸新幹線第5千曲川橋梁のボルト締結式が行われました” (2011年4月14日). 2021年5月27日閲覧。
参考文献
関連項目
- 千曲川橋梁 (曖昧さ回避)
- 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 - 工事発注者
外部リンク
- 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 - 橋梁所有者
- 東日本旅客鉄道 - 橋梁管理者
- 空から眺める千曲川・犀川 千曲川下流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所
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