概要
竪堀駅は富士市の富士北地区に位置し、1日約1100人の乗車客がある(有人駅)である。普通列車のみの停車駅であり、身延線で運行される特急「ふじかわ」は通過する。
JR東海によって運営されているが、1926年(大正15年)の開設時は私鉄の富士身延鉄道が運営していた。その後同鉄道の国有化を経て、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によりJR東海に移管された。また、複線化にあわせて1969年(昭和44年)に移転するまでは、400メートルほど東で営業していた。
歴史
- 1926年(大正15年)3月8日:富士身延鉄道の竪堀停留場(たてほり - )として開業、旅客営業を開始[1]。
- 1927年(昭和2年)11月5日:駅に昇格、竪堀駅となる[1]。この時、貨物営業を開始した模様[1]。
- 1938年(昭和13年)10月1日:富士身延鉄道を国有鉄道が借り上げし、身延線に[2]。同時に、「たてぼりえき」に呼称変更[1]。
- 1941年(昭和16年)5月1日:富士身延鉄道が正式に国有化される[2]。
- 1969年(昭和44年)9月28日:富士 - 入山瀬(竪堀)間の線路移設・複線化に伴い、約400m西の現在の位置に移転・高架駅化。同時に貨物の取り扱いを廃止し、荷物の取り扱いを発送のみに限定[1]。
- 1974年(昭和49年)9月27日:竪堀 - 入山瀬間を複線化[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:発送荷物の取扱を廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる[1]。
- 2010年(平成22年)3月13日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる[4]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。ホームは東側が1番線、西側が2番線であり、それぞれ上り列車、下り列車が発着する。
1階建てのコンクリート駅舎は高架線東側(1番線側)の地平に設置されており、各ホームとは通路や階段で結ばれている。駅舎内部には自動券売機やJR全線きっぷうりばが設置されている。キオスクはないが1990年代はじめ頃までは改札口で新聞、雑誌、飲料や菓子などを販売していた。
当駅は(管理駅)の富士宮駅が管理する(業務委託駅)であり[5]、東海交通事業の係員が駅業務を行っているが、夜間時間帯は無人駅となる[5]。
のりば
改札口(2022年9月)
ホーム(2022年9月)
利用状況
「静岡県統計年鑑」によると、近年の1日平均(乗車人員)は以下の通りである[6]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1993年 | 1,086 |
1994年 | 1,123 |
1995年 | 1,115 |
1996年 | 1,127 |
1997年 | 1,050 |
1998年 | 989 |
1999年 | 905 |
2000年 | 897 |
2001年 | 907 |
2002年 | 893 |
2003年 | 864 |
2004年 | 888 |
2005年 | 901 |
2006年 | 925 |
2007年 | 896 |
2008年 | 899 |
2009年 | 939 |
2010年 | 972 |
2011年 | 956 |
2012年 | 995 |
2013年 | 1,058 |
2014年 | 1,034 |
2015年 | 1,068 |
2016年 | 1,065 |
2017年 | 1,078 |
2018年 | 1,081 |
2019年 | 1,104 |
駅周辺
- 静岡県立富士高等学校
- 富士緑道 - 旧身延線跡地。
バス路線
- 竪堀駅入口
- 宮崎クリニック入口
- (ひまわりバス)(運行は富士市が委託)
- (富士駅循環(青コース・赤コース)):富士駅 ※平日土曜運転