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福建 (空母)

福建(ふっけん、中国語: 福建 拼音: Fújiàn)は、中華人民共和国(中国)の航空母艦。「山東」に次いで、2隻目の中国国産空母である。艦番号は18[1]。2022年6月17日に進水した[5]

福建
基本情報
建造所 江南造船(集団)有限責任公司[2]
運用者  中国人民解放軍海軍
艦種 航空母艦
前級 山東
次級 最新
母港 (海軍三亜総合支援基地)(中国語版)(予定)[注 1]
艦歴
進水 2022年6月17日
就役 2024年(予定)
要目
基準排水量 71,875 t
満載排水量 80,000 t以上[3]
全長 315 m[4]または317 m[1]
水線長 約300 m[1]
76 m[4]または約78 m[1]
水線幅 約40 m[1]
速力 30ノット以上(推定)[4]
搭載機

合計50機[1](諸説あり)

(テンプレートを表示)

艦名

大連の造船所で建造された中国初の国産空母山東は前級遼寧をモデルに改良されたとされ、「001A型」と長らく呼ばれたため、2隻目の国産空母は「002型」になると予想されていた。しかし、実際には「山東」は「001A型」ではなく「002型」と命名されたため、2隻目の国産空母は「003型」になると予想されている[注 1]

003型航空母艦は「福建」と命名された。福建省は習近平軍事委員会主席が長期間勤務した地である[5]。また台湾海峡を挟み、台湾中華民国)と接している。

設計

艦体

艦体は全長約315m、幅約78mで、「山東」よりも若干大きく、アメリカ海軍の「ジョン・F・ケネディ(初代)」とほぼ同じである[1]

艦橋は、002型と比較すると前部ブリッジの形状が大きく変更されステルス性を考慮した独自設計[1]である。全長は山東の6割にまで短縮されており[注 2]、飛行甲板に3機分の空間を確保した。第4層の航海艦橋と第5層の航空管制兼司令艦橋は、前方と左右に大きく突き出ており、視界が確保されている[1]。排気用煙突が隣接しているのにもかかわらずアイランド規模はアメリカのニミッツ級とさほど変わらず、ブリッジコンパクト化のメカニズムについては現在のところ不明な点が多い。しかもネットワーク化の関係上、搭載されるべきレーダー電子機器が他の空母に対して極端に少なく、艦橋の状況については今後大きく変貌することも考えられる[要出典]。現在のところ「山東」「遼寧」では設置されている後部艦橋が見当たらず実戦配備に向けて今後どのように変化していくかについて注目が集まっている。

機関

本空母は、通常動力型と言われている[4]が、動力源について遼寧、山東と同じく蒸気タービンであるという見方が一般的である一方、電磁カタパルト起動電力確保のためガスタービン搭載およびコジェネレーションシステム、ガスコンバインドシステムを搭載しているという説もある[要出典]。排水量85,000トンで、前級と同じく、J-15(ただしカタパルト使用に対応したJ-15T)を艦載機とするが、J10の艦載機タイプ固定翼機早期警戒機や艦載ステルス機も搭載できる可能性もある[要出典]

航空艤装

前級とは異なり、本級は(スキージャンプ)を廃止して、電磁式カタパルトを採用した[5]完全なCATOBAR空母である。当初は蒸気カタパルトを使用する計画だったが、電磁式カタパルトは蒸気カタパルトとほぼ同時に開発され、本級に乗せる条件も揃っていた。電磁式カタパルトの方が先進的であり、効率性・安全性においても後者より優れている。海軍が検討する必要があるのは、電磁式カタパルトの搭載によって引き起こされる船体・キャビン構造、および他のサブシステムの変化に適応する計画を変更する必要があるかどうかだけだといわれている[6]。電磁カタパルトは、主甲板に2基、アングルド・デッキに1基の計3基[1]を搭載する[7][2]。ただし米空母にはアングルデッキにも2基カタパルトが設置されており緊急用も含めて4基カタパルトが設置されている可能性もある。一方で電磁式カタパルトへの変更には軍艦の設計とレイアウトの大規模な変更が伴い、作業量は船体の再設計に匹敵するという[8][注 1]。また、十分な電力を確保するためには原子力推進が欠かせず、電磁石、大形コンデンサーといった課題を解決できたのか疑問であるという指摘がある[4]。ただ動力がガスタービン搭載とした場合熱効率の高さからある程度の余剰電力も見込めるので、何らかの新技術が採用された可能性もある。例としては余熱を何回も繰り返し利用するガスコンバイドシステム。このシステムの場合非常に高い発電能力を持つので最新の火力発電所等でも使用されており、またカタパルトについても何らかの形により作動抵抗、電気抵抗を減少させれば蒸気タービンより少ないコスト、構造で運用が可能となる。

熱伝導実験のため中国はかなり大規模な実験場を各地に設置しており、そこにおける研究成果が活用されている可能性はある[要出典]

一方着艦装置は、後方に滑り止め塗装を塗装したアングルド・デッキアレスティング・ギアを搭載する。このギアについても当初はほかの国の技術の模倣であったが、初の国産空母山東を建造した際に独自技術として確立された。エレベーターは、右舷側の艦橋前後に各1基搭載すると予想されている。推定だがエレベーターの寸法は前2級の16mから20mに拡張されていると見られている[1]。ただエレベーター位置・規模ついても不明なことが多く、3から4基搭載の可能性も捨てきれない[要出典]

兵装

本艦の兵装は001型002型と同様の構成になると見られており、1130型CIWS3基とHHQ-10艦対空ミサイル18連装発射機4基となる可能性がある[要出典]。ただし1130型CIWSはレーダー・センサーを新型にしたものが採用されている模様である。

「遼寧」「山東」に搭載されていた対潜ロケット発射機は搭載していない。また、新開発の中距離艦対空ミサイル左舷後方に搭載するという情報がある[1]

艦載機

艦載機の搭載能力は一般的には合計50機と推定される[1]が、艦の規模がニミッツ級とさほど変わらないことから80機とする説もあり、諸説の見方によりかなりのバラツキがある。艦上機として、前2級にも搭載されているJ-15が予定されているが、J-15はカタパルトに対応していないため、対応できるJ-15Tの開発が進められている。合わせて、J-31(FC-31)を開発した瀋陽飛機工業集団が開発中の情報がある、新型艦上戦闘機J-35の搭載も可能とされている[1]

艦載機がJ-31(FC-31)とした場合機体の全長はJ-15より短くなるので当然搭載機数は増加すると予想される。ただ現状でも機体長は別として主翼を折り畳んだ場合J-15でもラファールとさほど変わらない機体幅になるので一般的に言われているよりかなり多くの機数を搭載できているという説もあり、真の搭載機数については遼寧・山東も含め推定するほかないのが実情である[要出典]

早期警戒機として、前2級は能力が限定されるKa-31ヘリコプターを搭載したが、電磁式カタパルトを搭載した本級は、Y-7をベースにした(KJ-600)(中国語版)早期警戒機を搭載する予定である。艦載ヘリコプターは、開発中の(Z-18)(英語版、中国語版)Y-20の搭載も予定されている[1]

ただ空母上における固定翼機の早期警戒機については米・仏海軍しか運用しておらず、英海軍でもクイーンエリザベス級上における運用を見送っていることから、運用方法・機種について注目が集まっている。KJ-600 の場合機体幅は20m以上と空母甲板上で運用するには過大であり、機体規模についてより縮小された新しい機種が採用されることが予想される[要出典]

艦歴

進水

本艦はもともと2022年4月下旬頃に進水されると観測されていたが、上海市の新型コロナウイルス蔓延に伴うロックダウンを受けて遅延していた[9][10]

同年6月17日午前に正式に進水した。進水式では、電磁式カタパルト部分と思われる艦首2列とアングルドデッキ1列にテントが設置されていた[11]

比較表

(中国人民解放軍海軍の航空母艦)
003型(福建) 002型(山東) 001型(遼寧)
船体 基準排水量 71,875 t(推定) 55,000 t(推定) 58,500 t
満載排水量 80,000 t以上[3] 66,000 - 70,000 t(推定) 67,500 t
全長 320 m[7] 315 m(推定) 305 m
水線幅 / 最大幅 38 m / 75.5 m 38 m / 72 m 38 m / 74 m
主機 機関 蒸気タービン
方式 ギアード・タービン
出力 不明 200,000 hp
速力 30 kt以上(推定) 31 kt以上(推定) 30 kt(推定)
兵装 砲熕 不明 1130型CIWS×3基
RBU-6000対潜迫撃砲×2基
ミサイル HHQ-10 18連装発射機×4基
航空運用機能 搭載機数 60機 44機[12] 36機[13]
形式 CATOBAR STOBAR
飛行甲板 アングルド・デッキ (スキージャンプ式)+アングルド・デッキ
カタパルト 電磁式[5]
(JBD) 3基
制動索 不明 4索
エレベーター 2基
同型艦数 2隻予定 1隻 1隻

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b c 中国版本記事から翻訳 (2019年12月24日)
  2. ^ 高緯度の低温海域での行動を前提に設計された「遼寧」は、艦橋が大形化していた。中国人民解放軍海軍の航空母艦は環境が徐々に小型化しており、「山東」は「遼寧」よりも10%小型化された。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「中国専門誌が伝える新型空母「福建」」『世界の艦船』第983集(2022年11月号)海人社 P.141-149
  2. ^ a b 中国第三艘航母或将开始船坞建造 用常规动力加电弹” (中国語). 新浪军事 (2018年5月17日). 2019年12月24日閲覧。
  3. ^ a b 冨名腰隆「【そもそも解説】「時代遅れ」と言われる空母 中国がこだわる理由」『朝日新聞』、2022年6月17日。2022年6月17日閲覧。
  4. ^ a b c d e 田辺義明「最新・中国航空・軍事トピック 003型空母」『航空ファン』通巻824号(2021年8月号)文林堂 P.125
  5. ^ a b c d “中国、第3の空母「福建」が進水 国営メディア”. 日本経済新聞 (2022年6月17日). 2022年6月17日閲覧。
  6. ^ 中国002航母子系统研发完成 弹射器之争或影响进度” (中国語). 新浪军事 (2017年5月11日). 2019年12月24日閲覧。
  7. ^ a b “China’s New Super Carrier: How It Compares To The US Navy’s Ford Class navalnews” (英語). navalnews (2022年6月17日). 2022年6月17日閲覧。
  8. ^ 中国002型航母将配置4部蒸汽弹射器?军事专家解析” (中国語). (科技日報)(中国語版) (2017年7月19日). 2019年12月24日閲覧。
  9. ^ “中国の3隻目空母が進水 米国に対抗(写真=新華社・共同)”. 日本経済新聞 (2022年6月17日). 2022年6月20日閲覧。
  10. ^ “中国で3隻目の空母「福建」の進水式が実施 最新鋭の“電磁式カタパルト”搭載 国営メディア”. TBS NEWS DIG. 2022年6月20日閲覧。
  11. ^ 日本テレビ. “「世界中に展開して存在示す」中国“3隻目の空母” 実戦投入か”. 日テレNEWS. 2022年6月20日閲覧。
  12. ^ Sebastien Roblin (2019年12月22日). “” (英語). (國家利益). 2021年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月7日閲覧。
  13. ^ “”. 环球网. 2019年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月17日閲覧。

関連項目

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