福島西道路(ふくしまにしどうろ)は、福島県福島市の市街地の西側を沿うように走る国道13号のバイパス道路である。単に西道路とも呼ばれる。
概要
福島市中心部の国道4号、国道13号、特に両国道が接続する舟場町交差点から福島駅前にかけての混雑緩和のために1982年度から事業が開始された環状道路である。当初は福島西部環状道路という名で計画が勧められていた。1984年度から用地着手、1987年度から工事着手され1997年に国道115号から国道13号にかけての区間が一旦全線開通した。その後南進する計画が進められ、現在に至っている。 2026年度全線開通予定[1][注釈 1]。
路線データ
- 起点:福島県福島市大森
- 終点:福島県福島市南矢野目
- 全長:7.5km
- 車線数:片側2車線
- 最急勾配
- 地上部 : 3 %
- トンネル部 : 4 %
- 将来は国道4号につながる予定になっている。
歴史
- 1982年(昭和57年)度 - 事業計画策定
- 1984年(昭和59年)度 - 用地買収着手
- 1987年(昭和62年度) - 工事着手
- 1989年(平成元年)3月31日 - テレビユー福島東交差点~由添団地入口交差点 開通
- 1993年(平成5年)10月13日 - 松木内交差点~テレビユー福島東交差点 暫定2車線開通
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)3月30日 - 泉高架橋~西道路入口交差点 暫定2車線開通
- 2000年(平成12年)3月23日 - 谷地北交差点~テレビユー福島東交差点 4車線化
- 2001年(平成13年)3月27日 - 由添団地入口交差点~清水支所入口交差点 4車線化
- 2003年(平成15年)
- 2005年(平成17年)11月30日 - 泉高架橋 4車線化
- 2007年(平成19年)3月24日 - 大森街道端~八幡西交差点 暫定2車線開通、清水大橋 4車線化
- 2009年(平成21年)3月31日 - 南福島停車場線交点(現在の起点)~大森街道端交差点 暫定2車線開通
- 2010年(平成22年)3月27日 - 起点~松木内交差点 4車線化
特徴
住宅地を貫くが、立体交差や側道により交差点が少ない設計となっている。
沿道にイオン福島店、ヨークベニマルなどの大型商業施設やロードサイド店舗が立ち並び、矢野目地区は福島市の一大商業地となった。このため、これらの店に対し駐車場の確保しにくい中心市街地の衰退が一層深刻化してきている。
碁盤の目のような形状の住宅地を斜めに貫くため、デッドスペースが多く生まれた。そのスペースはポケットパークと呼ばれる小規模な公園や植栽に使われている。
平成20年代後半には、福島南バイパスの福島県立医科大学周辺まで延伸される計画が決定された。国道4号近くの丘陵部をトンネルで抜けるか、高架橋で抜けるか案が分かれていたが、維持管理費(事業費は同程度[1])や冬期の安全性の観点から優位なトンネル案が概略計画として確定した[2]。
2010年(平成22年)3月27日、国道115号を立体交差で越え、都市計画道路小倉寺大森線を経由して国道4号福島南バイパス黒岩交差点までのルートが開通した。
橋梁
主な接続路線
- 福島県道362号南福島停車場線(都市計画道路小倉寺大森線)(福島市大森)
- 福島県道148号水原福島線(福島市大森 大森街道端交差点)
- 国道115号(福島市吉倉 八幡西交差点 当路線のオーバーパス)
- 福島県道126号福島微温湯線(福島市仁井田 谷地北交差点)
- 福島県道70号福島吾妻裏磐梯線(福島市西中央 テレビユー福島東側交差点)
- 福島県道310号庭坂福島線(福島市野田町・山形方面のみのハーフインターのため郡山方面への相互進入は不可能)
- 福島市道泉萱場線(刑務所通り)(福島市泉 清水支所入口交差点・山形方面から県道3号への進入はこの路線を介する)
- 福島県道3号福島飯坂線(福島市泉・郡山方面のみのハーフインターのため山形方面への相互進入は不可能)
- 国道13号(福島市南矢野目 西道路入口交差点)
関連項目
脚注
注釈
- ^ トンネル工事・用地買収が順調に進捗した場合。
出典
- ^ “東北地方整備局の道路事業の開通見通しを公表 〜日本海沿岸東北自動車道が令和8年度までに全線開通〜” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 (2020年2月6日). 2021年1月4日閲覧。
外部リンク
- 道路デザイン指針(仮称)検討委員会 第5回委員会・第11回幹事会 事例編資料4(国土交通省道路局)
- 福島河川国道事務所|福島西道路(国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所)