» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

神戸新交通3000形電車

神戸新交通3000形電車(こうべしんこうつう3000がたでんしゃ)は、2018年(平成30年)に登場した神戸新交通AGT新交通システム)車両。六甲アイランド線(六甲ライナー)で運用されている。

神戸新交通3000形電車
3109F(2020年1月22日 南魚崎駅)
基本情報
運用者 神戸新交通
製造所 川崎重工業[1]
製造年 2018年 -
運用開始 2018年(平成30年)8月31日
投入先 六甲アイランド線
主要諸元
編成 4両
軌間 1,700 mm[* 1]
電気方式 三相交流600V・60Hz
最高運転速度 62.5 km/h
設計最高速度 80 km/h
車体 アルミ合金製
制御方式 VVVFインバータ制御
(テンプレートを表示)

概要

六甲アイランド線開業以来活躍する先代の1000型電車の置き換えを目的として登場した車両。2015年3月26日に新型車両の製造が発表され[2]、2018年8月31日のマリンパーク13時03分発住吉行き列車より営業運転を開始した[3][4]。今後、2019年度以降は毎年2編成ずつ導入し、2023年度までに1000型をすべて置き換える予定。同社の他形式と同様川崎重工業が製造しており、製造者決定時の契約予定金額は、更新計画の全11編成(44両)で46億9920万円[2]

3000形の形式称号は、平成30年(2018年)からの運用にちなみ命名された[5]。車体側面には車両番号ポートアイランド線車両のように KNT-3*** と表記されており、数字のみの1000型と異なる[* 2]。最初に就役した編成の車両番号の下2桁は1000型の続番だったが、その後に就役した編成は置き換え対象の1000形編成の下2桁を踏襲している。営業運転前の2018年8月17日には報道関係者向け試乗会が[5]、8月18日には沿線住民向け試乗会、8月26日には一般向け試乗会が開催された[3][6]

構造

1000型と同様にプライバシーに引き続き配慮した上で、外見デザインを一新。走行安定性や乗り心地の向上を図るとともに、セキュリティー及びバリアフリー対策を強化。環境に配慮した省エネ対策などが行われている。

車体

 
3000型の前面

インダストリアルデザイナー奥山清行が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」が、内外装を含めたデザインの全体監修を担当[7]。港町神戸にふさわしい「船」をイメージさせる前面が傾斜したシルエットで、住吉川六甲アイランドの景観に合うようデザインされている。神戸にある最古のガス灯にちなみ、緑青を基調とした落ち着いた色彩の車体を採用。車両前面と側面窓・扉部は縦縞に深い緑色で塗装。前面スカートより続いた白色の帯をアクセントとして巻いており、沿うように尾灯として赤色LEDが左右に各6個並ぶ。スカート部に取り付けられたLED式の前照灯とは別に、車両先頭の上部には標識灯として白色LEDが20個並び、トーチをイメージしたものとなっている。

なお、本車両は西日本の鉄軌道車両では初めてKEN OKUYAMA DESIGNがデザインの全体監修を行っている。

材質はアルミニウム合金製構体で裾絞り形状の幅広車体。車内に外光を多く取り入れるため、窓は座席の背面部まで大幅に拡大。1000型同様、窓の上側3分の1程度が内側に開く。先頭は大型の曲面ガラスを用いている。1000型と同じく折り畳みはしご付きの非常用貫通扉を前面中央に配置し、側面中央に両開き乗降扉を1つずつ配置している。1000型では運転台裏に描かれていたロゴマークは、非常用貫通扉に車両番号とともに英字で描かれている。

主要機器

台車の主構造は、実績のある1000型の主構造を踏襲した上でさらなる走行安定性や乗り心地の向上を図っており、省エネ対策として六甲アイランド線で初めてVVVFインバータ制御が採用されている。

車内

 
3109号車の車内

住環境のような居心地の良い空間を目指し、落ち着いた色彩や木目調の素材を採用した。

窓は前述の通り大幅に拡大して射るが、沿線住民のプライバシーへの配慮から、西側の窓には1000型同様の瞬間くもりガラスを採用しており、住宅街にあたる住吉駅南魚崎駅間走行時に使用している。

座席配列は1000型と同様で、先頭車両の乗降扉より先頭側のみ 2+1 のクロスシート、その他がロングシートである。座席は1人分が個別の座席となっている分割シートで、外光を取り入れられるよう背面に開口部を設けている。また、全車両に車椅子およびベビーカー等のフリースペースを設置し、車両の床面高さを下げてプラットホーム床面と車両乗降口の段差を解消することで、高いバリアフリー化を実現。同社の他形式同様に、ドア付近の天井にも、立ち客がつかめる円形パイプの取手を設置している。

空気浄化システムとしてプラズマクラスターイオン発生装置を搭載した送風装置を車内2箇所に設置している[8]。また、各車両の両端には防犯カメラを設置し、セキュリティ向上を図っている。

案内装置としては、全乗降扉上には19.2インチのLCD式の車内案内表示装置(コイト電工製「パッとビジョン」)を設置し、日本語・英語・中国語・朝鮮語の4か国語に対応。扉開閉時にはこれまでのドアブザーの後に扉が開閉しながらドアチャイムが鳴動し、開いている間は盲導鈴が鳴り続ける[* 3]

先頭車両には運転席があり、普段は無人運転を行う路線で走行する車両なので乗務員室等は無く、誰でも運転席に座ることができる。ただし運転台は施錠されており開けることはできない。運転台は車両情報管理装置 (TIS) のモニタが2つ、右側にワンハンドルマスコン、左側に操作ボタン類、その他の場所に連絡用無線機や車内放送用のマイク等が配置されている。

編成

車両番号の付与方法は、千の位で3000形を表す「3」を、百の位で号車番号を、十ならびに一の位で編成番号を示す。 なお、1000型と同様に将来の6両編成化を見込んで百の位の号車番号は 3 と 4 が飛んでいる。

型式

3100形
マリンパーク側先頭車。運転台、集電装置などが搭載されている。
3200形
中間車。
3300形・3400形
中間車。将来の6両編成化時に増備予定。
3500形
中間車。
3600形
住吉側先頭車。運転台、集電装置などが搭載されている。

編成表

2020年4月1日現在の編成を基に記す[9]。(就役順)

号車 1 2 3 4 5 6 竣工 備考
形式 3100形 3200形 3300形 3400形 3500形 3600形
編成
番号
12 3112 3212 3512 3612
09 3109 3209 3509 3609
02 3102 3202 3502 3602 2019年12月27日[10] 2020年5月21日就役
03 3103 3203 3503 3603 2020年度 2020年6月12日就役
04 3104 3204 3504 3604 2020年度 2020年12月3日就役
01 3101 3201 3501 3601 2021年度 2021年7月4日就役[11]
05 3105 3205 3505 3605 2021年度 2021年12月6日就役
06 3106 3206 3506 3606 2022年度 2022年5月24日就役
07 3107 3207 3507 3607 2022年度 2022年10月6日就役

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 走行車軸の中心間。
  2. ^ 同社の全車両のうち唯一1000型は KNT 表記がされていない。
  3. ^ いずれも神戸新交通ポートアイランド線車両の(2020型)と同様。

出典

  1. ^ 『神戸新交通向け六甲アイランド線用新交通車両の製造者に決定』(プレスリリース)川崎重工業、2015年3月27日https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20150327_3.html2020年8月12日閲覧 
  2. ^ a b (PDF)『神戸新交通六甲アイランド線 車両製造者の決定について』(プレスリリース)神戸新交通、2015年3月26日http://www.knt-liner.co.jp/wp/wp-content/uploads/2015/03/6bfa0dd450b4461a479fc36da234fbef.pdf2018年9月3日閲覧 
  3. ^ a b 『六甲ライナー新型車両「3000形」の営業運転開始及び試乗会の開催について』(プレスリリース)神戸市、2018年7月20日http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/07/20180720161301.html2018年9月2日閲覧 
  4. ^ ライナーくん (2018年8月31日). “【六甲ライナー新型車両3000形】本日(8/31)マリンパーク駅13:03分発より営業運転を開始いたしました。”. Facebook. 2018年9月2日閲覧。
  5. ^ a b 上新大介 (2018年8月17日). “神戸新交通、六甲ライナー新型車両3000形を報道公開 - 写真50枚”. マイナビニュース. https://news.mynavi.jp/article/20180817-rokkoliner3000/  2018年9月2日閲覧。 
  6. ^ ライナーくん (2018年8月27日). “【六甲ライナー新型車両 3000形 試乗会】2018年8月26日(日)に六甲ライナー新型車両3000形の試乗会を開催させていただきました。”. Facebook. 2018年9月2日閲覧。
  7. ^ “神戸新交通「六甲ライナー」KOBE NEW TRANSIT“ROKKO LINER””. KEN OKUYAMA DESIGN. 2018年9月2日閲覧。
  8. ^ 『「六甲ライナー3000形」に鉄道車両向けプラズマクラスターが搭載』(プレスリリース)シャープ、2018年8月30日http://www.sharp.co.jp/business/cms/images/000088048.pdf2018年9月3日閲覧 
  9. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2020』交通新聞社、2020年、p.175。
  10. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2020』交通新聞社、2020年、p.202。
  11. ^ ライナーくん (2021年7月9日). “【新品の3000形】”. Facebook. 2021年7月11日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

  • 川崎重工業『Kawasaki News』No.192 2018 AUTUMN Techno box
このテンプレートは試行中です
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。