祝園神社(ほうそのじんじゃ)は、京都府相楽郡精華町にある神社である。崇神天皇の時代に謀反を起こした武埴安彦命が討伐されたとされる地に鎮座する[1]。
祭神
歴史
創建時期は不詳だが新抄格勅符抄(神事諸家封戸、大同元年(806年)牒)に、「祝園神 四戸山城国」とあり奈良時代には存在したと推定される。崇神天皇延喜式神名帳には「祝園神社」として記載されている[2]。
神事
毎年正月甲申の日より3日間にわたり、いごもり祭が行われる。第10代崇神天皇の時代に武埴安彦命が謀反を起こしたため討伐されたが、悪霊となってこの地に止まって田畑を荒れさせたため、村人たちは忌み篭もってこの霊を鎮めた、という伝説に基づき行なわれている[3]。昔は、祭りの間牛や馬を隣村へ預け、一切の音を禁じ、精進料理を食し、居篭ったという[3]。1日目に神官が暗闇の中で行なう「風呂井の儀」、2日目に松明を燃やす「御田の儀」、3日目に「綱引の儀」が行われる[3]。綱はわらに割り竹を巻いて作った直径約1メートルの輪に、竹を6本取り付けた巨大なもので、(氏子)が南北に分かれて3回綱引きを行ない、勝敗が決まった後、武埴安彦の処刑場所と伝えられる いずもりに綱を運んで燃やす。
交通
脚注
参考文献
- 下中邦彦『京都府の地名』〈日本歴史地名体系〉第26巻、1981年、平凡社
外部リンク
- 祝園神社 精華町、2011年6月1日
- 京都府精華町 祝園神社の居籠り祭り(三日目-綱引き式)