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碓氷峠鉄道文化むら

碓氷峠鉄道文化むら(うすいとうげてつどうぶんかむら)は、群馬県安中市松井田町横川にある体験型鉄道テーマパークである。

碓氷峠鉄道文化むら
碓氷峠鉄道文化むら
( )
碓氷峠鉄道文化むらの位置
施設情報
正式名称 碓氷峠鉄道文化むら
愛称 PoppoTown、ポッポタウン
専門分野 鉄道
事業主体 安中市
管理運営 一般財団法人碓氷峠交流記念財団
開館 1999年平成11年)4月18日
所在地 379-0301
群馬県安中市松井田町横川407-16
位置 北緯36度20分11.07秒 東経138度44分1.13秒 / 北緯36.3364083度 東経138.7336472度 / 36.3364083; 138.7336472座標: 北緯36度20分11.07秒 東経138度44分1.13秒 / 北緯36.3364083度 東経138.7336472度 / 36.3364083; 138.7336472
外部リンク www.usuitouge.com/bunkamura/index.php
プロジェクト:GLAM
(テンプレートを表示)

東日本旅客鉄道(JR東日本)の信越本線横川 - 軽井沢間の廃止とともに役目を終えた、横川駅に隣接した横川運転区跡地に建設された[1]

概要

1999年4月18日に開園。施設は安中市が保有し[2]指定管理者として一般財団法人碓氷峠交流記念財団が運営する。碓氷峠の歴史や資料、碓氷峠で活躍した鉄道車両、国鉄時代の貴重な車両などを展示・公開している。また、信越本線の廃線跡を利用してEF63形電気機関車の体験運転が行われたり、トロッコ列車が運行されている。

また、展示品を搬入する際や、同館保有のEF63形電気機関車が車輪削正などのため、(甲種輸送)される際に使われる引き込み線が、横川駅構内に接続している。

沿革

  • 1999年4月18日 - 開業。
  • 2005年3月26日 - 旧信越本線の下り線を活用したトロッコ列車あぷとくんが運行を開始する。
  • 2006年 - EF63-11・12とクハ189-5・モハ189-5が園内に移動。
  • 2019年 - 開業20周年を迎える。荻野屋とのコラボ企画として、春夏秋冬のそれぞれのオリジナルデザイン掛け紙を使用した峠の釜めしを各期間限定で販売することを発表。売上の一部が当園の設備保全に活用された[3]
  • 2020年2月22日 - 国道18号の向かい側にあった越後屋食堂が2019年に焼失したことを受け、園内の売店のリニューアルを行い営業を再開[4]
  • 2020年3月21日 - 群馬デスティネーションキャンペーンに合わせ行われていた、EF63-11・12とクハ189-5・モハ189-5の塗装修繕が完了し、初となるクハ189-5・モハ189-5の車内公開のほか、イラストレーターのバーニア600描きおろしによる文化むら限定峠の釜めしの販売が予定されていた[5]。しかし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い延期された[6]
  • 2020年10月11日から12月まで『鬼滅の刃』とのコラボ企画としてイベントが実施され[7]、当所では謎解きやグッズ販売・キッチンカーの営業が、JR信越本線では無限列車としてSL・EL列車の運転、おぎのやでは特別な内容の釜めし(キャラクターの掛紙)の販売が行われ、週末を中心にかなりの入場者数があった。この時の来場者の一定数は鬼滅の刃に登場するキャラクターのコスプレをして来ている。この時は各施設とも横断幕やのぼり、飾りつけなどの装飾が行われたが、イベント終了となる12月末にはコラボ列車の運行終了とともに一斉に飾りつけの撤去が行われた。この時は新型コロナウイルス感染症予防対策の強化を実施した上でイベントが行われた。

経営状況

当園は総事業費約20億円を投じて1999年に開園。初年度の来園者数は29万5000人で、これによる収入は2億3319万円であった。その後、来園者数は下降し、2016年度は13万2800人(開園以来最少)、これによる収入は1億3500万円であった。一方で、動態保存中の機関車の経年劣化に伴う点検・修理費用は増加しており、財団はこれを賄うため「サポーターズ制度」を導入し、寄付金ボランティアを募集している[8]

保存車両

電気機関車が圧倒的に多く、中には碓氷峠どころかJR東日本とも関係のない東海道北陸瀬野八関門トンネルを走っていた車両もある。これは国鉄末期に「SLの京都(梅小路蒸気機関車館)に対し、電気機関車の博物館を作ろう」と多くの特徴的な電気機関車が配属されていた高崎機関区周辺に計画されていた「高崎電気機関車館」(仮称)の収蔵用として高崎運転所に集められたものの計画が消滅して宙に浮いてしまい、その車両を当施設に保存することになったためである。

蒸気機関車

電気機関車

この中のEF65 520は解体される予定だったが、保存団体が日本貨物鉄道(JR貨物)から譲り受け、文化むらと保存団体が協同で修復し、当地で保存されることになった経緯がある。

なお、EF70 1001は以前は運転台に立ち入れたが、部品の盗難にあい、現在は封鎖されている。

ディーゼル機関車

電車

  • 189系(クハ189-5・クハ189-506・モハ189-5)
    クハ189-506は開園当初から保存されており、当初はあさま色だったが、2002年に国鉄色に塗り替えられている。クハ189-5・モハ189-5は2006年から保存されている。この2両は碓氷峠区間廃止後、編成を組んでEF63-11・12とともに、旧丸山変電所跡付近に留置されていたが、EF63の貫通扉の窃盗や、悪質ないたずらが目立ち、セキュリティ面の都合から、1999年に横川駅4番線跡に移動した。しかし車体の傷みが激しいことから、EF63-11・12とクハ189-5・モハ189-5については2006年に園内に移動した。保存から外れた7両は2007年ごろに横川駅構内で解体された。

気動車

客車

貨車

自動車

  • (トヨタ・ダイナ)軌陸車(千歳電気工業 架線点検用)
  • 新幹線保線用トンネル巡回車WJ-3 2台

鉄道資料館

 
鉄道資料館

旧横川運転区の建物を活用した資料館。館内では、鉄道のジオラマや歴史資料が多数保存されている他、鉄道シミュレータ、HOゲージ鉄道模型約100両の展示、鉄道グッズや冊子などの販売も行われている。

1階
  • 碓氷峠の鉄道ジオラマ(HOゲージジオラマ・Nゲージ)
  • 売店
  • 休憩コーナー
2階
  • 鉄道資料展示
3階
  • 研修室(EF63形電気機関車運転体験講習に使用)

遊戯施設

あぷとくん

開園時から、園内に敷設された軌間610mm、延長約800mの周回軌道を運行する本格的な遊覧列車。1998年(平成10年)、イギリス・ウィルソン社製のタンク式蒸気機関車(3950「グリーンブリーズ」号)とEC40形電気機関車を模した日本・北陸重機工業製のディーゼル機関車 (10000) が「赤城」「榛名」「妙義」と命名された3両の客車を牽引する。2020年の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のコラボレーションの際は「竈門」「嘴平」「我妻」に変更されていた。3950は新製機ではあるが、日本国内では貴重な動態の蒸気機関車である。

トロッコ列車・シェルパ君

2005年(平成17年)3月26日に、旧信越本線の下り線を活用して運行を開始したトロッコ列車。碓氷峠鉄道文化むら内の「ぶんかむら」駅から、旧丸山変電所付近にある「まるやま」駅を経て(往路のみ停車。復路は通過)、碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」付近の「とうげのゆ」駅までの2.6kmを週末や夏期休暇時に限って運行される。ディーゼル機関車がぶんかむら側に連結され北陸重機工業[11]のオープン形客車[注釈 2]と普通形客車[注釈 3]の2両を牽引(推進)する。なお、当路線は鉄道事業法に基づく正規の鉄道ではなく、あくまでも園内遊具である。

また、路線全体が当施設内として扱われているため、とうげのゆ駅から乗車する場合でも、乗車券の他、当施設の入場券が必要となる。現在は客扱いをしないが、まるやま駅も同様だった。

なお、碓氷峠交流記念財団と安中市は、国土交通省と協議のうえ同財団を鉄道事業法における(特定目的鉄道)の正規鉄道事業者に昇格させ、廃線区間の一部を復活する構想を立てている。当初、2006年(平成18年)10月に鉄道事業法の認可を目指し、早ければ2007年10月の開業とJR横川駅への乗り入れを目指していたが、岡田義弘安中市長は、安全性ならびに所要資金の問題から事業に消極的であり、計画の中止を要請した[12]。2007年12月現在、2011年をめどに、現在の「とうげのゆ駅」から熊ノ平まで3.6km延伸する計画で[13]、老朽化した機関車の新造や線路の整備などの費用について、所有者である安中市と協議予定である[14]

2011年5月に機関車が故障し、修理不可能の状態となったため急勾配区間である まるやま - とうげの湯間はしばらく運休となったが、2013年3月末より再開している。運転再開に際して機関車は凸型のディーゼル機関車DB201(元は、碓氷峠用に製造された保線車両・(TMC500A))から松山重車輌工業製の新製ボギー式ディーゼル機関車MR1106[15]に交代している。

ミニ列車

 
ファミリー列車用のEB形ミニ電気機関車
  • ミニSL - 軌間5インチ、一周約300メートルのコースをミニSLが客車を牽引する。客車への乗車が可能(雨天時も運転)。
  • ファミリー列車運転体験 - EB型のミニ電気機関車を個人が運転することができる。運転士の他に4名までが乗車可能(土曜日、休日と夏休みに運転。雨天時は運転中止)。

EF63形電気機関車運転体験

 
講習を受け修了試験に合格すると、EF63形電気機関車を自分の手で運転できる「運転体験」

当施設が実施する学科・実技講習を受講し、その修了試験に合格することで後日、EF63形電気機関車を運転することができるようになる。運転区間は旧信越本線の保存線約400m以上の往復で、点検を含め所要時間は約30分となっている。

また、実技講習を繰り返し受講することで運転資格(称号)を得ることができる。10回で「機関士見習」、30回で「補助機関士」、50回で「本務機関士」の腕章、400回で「優良機関士」、500回で「優秀機関士」、1000回で「名誉機関士」の称号が授与される。

「本務機関士」になると、まず「1エンド連結訓練」および「単機推進運転」の資格が得られる。そして、単機推進運転を5回以上体験することで『重連推進運転』や「2エンド連結訓練」の資格が得られる。また、所定の1エンド連結訓練をこなし、当該検定試験に合格することにより『1エンド連結』資格が得られ、所定の1エンド連結体験を重ねることでも「2エンド連結訓練」資格が得られる。

さらに、所定の2エンド連結訓練をこなし、当該検定試験に合格することにより『2エンド連結』資格が得られ、所定の2エンド連結体験かつ所定の重連推進運転を重ねることにより「重連推進連結訓練」資格が得られる。

最終的に所定の重連推進連結訓練をこなし、当該検定試験に合格することで『重連推進連結』資格が得られる。これで、かつて行われていた「EF63重連での車両への連結・推進運転と牽引運転・解放」を体験することができるようになる。

近年は機関車の損傷が著しく、いつ故障してもおかしくない状況が続いていることから、2017年11月1日から、安中市がふるさと納税を介したクラウドファンディングを行っている[16]

運転シミュレーター

2000年4月15日に、検修車庫に保存しているEF63 18の横川方運転台を使用した運転シミュレーターが設置された。CGによって車窓が再現され、実物の運転台機器を操作して運転を行い、一部の計器も連動して稼働した。運転区間は下りの横川~軽井沢で、途中のトンネル区間が一部省略されて体験時間は10分程度だった。体験料金は1回1000円、運転ガイダンスビデオを視聴する場合は別に200円が必要だった。[17][18][19]

また実物の189系運転台を利用したシミュレーターも設置された。運転区間は高崎線下りの上尾~熊谷の各駅停車で、全体が8区間に分けられており1回1000円でそのうちの2区間を運転することができた。[17]

しかし2015年に189系シミュレーターが故障[20]2017年にEF63シミュレーターも故障した。機器が古いため修理の目途が立たず外部に依頼して再製作することになり、2020年6月1日にEF63シミュレーターが再稼働した。再稼働後は料金の支払いがNFC方式のプリペイドカードに土産売店でチャージする方法に変更された。またガイダンスビデオの視聴は料金不要となった。[21]

当初の運転区間は下り横川~熊ノ平だったが、2021年1月25日に軽井沢まで「延伸」[22]した。また2022年9月23日に上り軽井沢~横川が運転可能になった[23]他、下り冬仕様[24]や上り春仕様[25]などその後もアップデートを重ねている。

189系シミュレーターは、操作に関係なく映像が流れるのみの小児向け「特急電車運転操作体験機」として再稼働した。1回100円で約6分間映像が再生される。[26]

交通アクセス

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 昭和初期寝台車
  2. ^ ぶんかむら方の妻面には「UTBT05002」と書かれている。
  3. ^ とうげのゆ方の妻面には「UTBT05001」と書かれている。

出典

  1. ^ “学習の森”. www.city.annaka.lg.jp. 市内文化財の詳細. 安中市. 2023年3月1日閲覧。
  2. ^ 安中市碓氷峠の森公園条例
  3. ^ “荻野屋様との碓氷峠鉄道文化むら開園20周年企画について”. 碓氷峠鉄道文化むら. 2020年5月4日閲覧。
  4. ^ ““あの味”復活に感動 安中の越後屋食堂が鉄道文化むら内で再開”. 上毛新聞. 2020年5月4日閲覧。
  5. ^ “EF63&189系記念セレモニーについて”. 碓氷峠鉄道文化むら. 2020年5月4日閲覧。
  6. ^ “【重要なお知らせ】EF63・189系あさまの記念セレモニーイベントの延期について”. 碓氷峠鉄道文化むら. 2020年5月4日閲覧。
  7. ^ “禰豆子が車窓に「鬼滅の刃」コラボSL運行 JR東日本 キャラの車内アナウンスも”. 社会 > 速報 > 群馬. 毎日新聞社 (2020年10月13日). 2023年3月1日閲覧。
  8. ^ “”. 上毛新聞社 (2017年8月24日). 2017年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月24日閲覧。
  9. ^ “<今日はどんな日・1月26日>振り返る埼玉新聞、00年は「さよなら長瀞SLホテル」”. 埼玉新聞. (2019年1月26日). http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/01/26/09.html 2019年8月1日閲覧。 
  10. ^ a b (日本語) 【動画】碓氷峠鉄道文化むらで昭和期に活躍の2両が宿泊施設に整備 2023年の夏までに. 上毛新聞社. (2022年8月22日). https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/163666 2023年3月1日閲覧. "文化むらのマイネ40形は国内に2両残るうちの1両で、オハネ12形は現存する唯一の車両。" 
  11. ^ トロッコ列車2
  12. ^ . 読売新聞群馬版. (2006年11月24日) 
  13. ^ “11年めど3.6キロ延伸 安中の財団計画 費用負担、市と協議 トロッコ列車”. 上毛新聞. (2007年12月22日) 
  14. ^ 熊ノ平 - 軽井沢間については、長野県および北佐久郡軽井沢町と土地の買収を含め協議を検討中とされている。
  15. ^ [1]
  16. ^ 碓氷峠鉄道文化むらの「EF63形電気機関車」を未来に残そう!(「ガバメントクラウドファンディング」導入のお知らせ) 安中市 2017年11月1日
  17. ^ a b 、碓氷峠鉄道文化むら。2003年8月15日時点のアーカイブ。
  18. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら応援団(2000年4月8日)。2002年4月17日時点のアーカイブ。
  19. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら応援団(2000年4月15日)。2002年4月20日時点のアーカイブ。
  20. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら(2015年5月23日)。2022年7月7日時点のアーカイブ。
  21. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら(2020年6月1日)。2020年8月8日時点のアーカイブ。
  22. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら(2021年1月25日)。2021年1月25日時点のアーカイブ。
  23. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら(2022年9月7日)。2022年9月7日時点のアーカイブ。
  24. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら(2021年12月22日)。2021年12月22日時点のアーカイブ。
  25. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら(2023年4月7日)。2023年4月7日時点のアーカイブ。
  26. ^ 、碓氷峠鉄道文化むら。2022年5月19日時点のアーカイブ。

関連項目

登場作品

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 碓氷峠鉄道文化むら (@tetsudobunkamu1) - Twitter
  • 碓氷峠鉄道文化むら (tetudobunkamura) - Facebook  
  • 碓氷峠鉄道文化むら - インターネットミュージアム
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