概要
豊田市の北西部に位置し、(三国山)の南東麓にある。藤岡地区(旧西加茂郡藤岡町の町域にほぼ相当する)に属する。 町域東部・南部では、町境付近を木瀬川支流である(韮川)と愛知県道352号上渡合土岐線が絡み合うようにして縦走している。東部に立地する豊田市立石畳小学校を中心とし、県道を挟んで東西に藤岡石畳体育館、藤岡山村広場、石畳こども園(いずれも住所は豊田市(白川町))などの市施設が隣接、町域南部では坂下団地と呼ばれる戸建住宅の密集地がある。東部から北東部にかけても住宅地が点在するが、町域西部は大部分が山林であり、高根山がある。
明治末期頃には、石粉の生産が盛んであった。また養蚕も行われていたという[4]。
歴史
沿革
- 江戸期- 寛永期の『(三河国村々高附)』においては「加茂郡石畳村」、天保期の(郷帳)においても「加茂郡石畳村」という表記が見受けられる[5]。
- 1614年(慶長19年)- (大坂冬の陣)より帰参した折平村出身の田中亦蔵という人物により、現町域西部の山地の開墾が始められたとされる。なお、開墾地付近には徐々に人家が集まりはじめ、後年は碧海郡から移ってきた酒井家と中根家が中心となり、開墾が続けられたという[4]。
- 1635年(寛永12年)当時- 幕府領であった[6]。
- 1701年(元禄14年)- 旗本石川総昌の知行地となる[6]。
- 1871年(明治4年)- 大区小区制施行により、第4大区第3小区に所属する[5]。
- 1878年(明治11年)- 郡区町村編制法施行により、加茂郡が西加茂郡と東加茂郡に分割される。これに伴い、石畳村の所属が加茂郡から西加茂郡に変更される[4]。
- 1884年(明治17年)7月- 戸長役場設置に伴い、石畳村、大岩村(おおいわむら)、折平村(おりだいらむら)、上渡合村(かみどあいむら)、木瀬村(きせむら)、三箇村(さんがむら)、白川村(しらかわむら)、西市野々村(にしいちののむら)、北曽木村(ほくそぎむら)の9村が同組に組み込まれる[7]。
- 1889年(明治22年)10月1日- (市制・町村制)施行に伴い、石畳村、大岩村、折平村、上渡合村、木瀬村、三箇村、白川村、西市野々村、北曽木村の9村が合併して西加茂郡高岡村が誕生し[8]、石畳村は高岡村大字石畳に継承される[4]。
- 1906年(明治39年)4月1日- 高岡村、富貴下村の内3大字、藤河村が合併して藤岡村が誕生し[9]、高岡村大字石畳は藤岡村大字石畳に継承される[4]。
- 1978年(昭和53年)4月1日- 藤岡村の町制施行に伴い[9]、住所表示が藤岡町大字石畳に変更される[4]。
- 2005年(平成17年)4月1日- 藤岡町の豊田市への編入に伴い、住所表示が豊田市石畳町に変更される。
世帯数と人口
2019年(令和元年)7月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
人口の変遷
国勢調査による人口の推移
学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[13]。
施設
教育施設
寺社
- 八柱神社
文化財
散布地
城館跡
- 石畳砦跡
- 現町域西部、高根山の東側山稜にあり、南北20mにわたる掘削された平地が残る。一本の老松と共に、秋葉社が祀られている[6]。
- 梅ケ夫(うめがそれ)砦跡
- 高根山の東側丘陵上にあり、空堀と見られる二筋の遺構が残る[6]。
その他
日本郵便
脚注
- 出典
- ^ a b c “豊田市の人口 2019年7月1日現在人口 詳細データ - 町別面積・人口・世帯数”. 豊田市 (2019年7月11日). 2019年7月15日閲覧。
- ^ a b “石畳町の郵便番号”. 日本郵便. 2019年7月15日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『角川日本地名大辞典 23 愛知県』:141ページ
- ^ a b 『日本歴史地名体系』23:1165ページ
- ^ a b c d e f g 『日本歴史地名体系』23:846ページ
- ^ 『豊田加茂の地名』:8ページ、ただし参照元の表記は『北曾木村』である。
- ^ 『角川日本地名大辞典 23 愛知県』:768ページ
- ^ a b 『豊田加茂7市町村の合併の記録』:20ページ
- ^ “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ “2019年度豊田市立小中学校区一覧表” (PDF). 豊田市 (2019年6月26日). 2019年7月15日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 2018年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年6月10日閲覧。
参考文献
外部リンク
- 豊田市立石畳小学校