概要
海運会社に勤めていた父親の転勤によって3歳から9歳までを小樽で過ごした昭和の大スター・石原裕次郎ゆかりの品を展示しており[5]、テレビドラマ『西部警察』で使用した車両や映画『黒部の太陽』のセット、石原裕次郎が実際に使用していた愛車やアクセサリー・衣装・洋服などがあった。
閉館後の展示品については、裕次郎愛用のロールス・ロイスを小樽市総合博物館に、裕次郎オリジナルのマンホールを小樽市水道局に、裕次郎に関する書籍類を市立小樽図書館に、ヨットを小樽港マリーナに寄贈する[4][6]。また、「西部警察」などに使われたフィルムカメラを小樽市役所にて保管する方針を決めている[7]。また長野県の大町市プロモーション委員会の要請で「黒部の太陽」セットは2018年より舞台となった黒部ダムの新展望広場にて展示されている[8]。
沿革
- 1991年(平成 3年):「石原裕次郎記念館」開館。
- 1999年(平成11年):マイカル小樽(現在のウイングベイ小樽)にテーマパーク「石原プロワールド・西部警察」オープン(2001年閉鎖)。
- 2008年(平成20年):運営会社の「株式会社石原裕次郎記念館」が親会社「石原プロモーション」と合併[9]。
- 2012年(平成24年):小樽運河・浅草橋街園向かいに「自分で撮るおもしろ撮影館」オープン(2014年閉館)[10]。
- 2014年(平成26年):「友の会」発足[11]。
- 2016年(平成28年):2017年8月末での閉館を発表[12]。
- 2017年(平成29年):入場者が減少し、館内の老朽化もあり閉館[4][13]。なお閉館日には、裕次郎の妻・まき子夫人をはじめ、舘ひろし・神田正輝など石原プロの関係者などが駆け付けた。同年11月、建物の解体[14]。
脚注
- ^ “山下のあゆみ”. 山下設計. 2017年5月26日閲覧。
- ^ “石原裕次郎記念館”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社) 2017年5月26日閲覧。
- ^ “裕次郎記念館が落成。夫人や渡さんらテープカット、22日から一般公開—小樽”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1991年7月20日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ a b c “石原裕次郎記念館26年の歴史に幕!ファン3,000人が惜別”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2017年8月31日). 2017年9月2日閲覧。
- ^ “小樽の「石原裕次郎記念館」が見納め—今年閉館する3つの理由とは”. 北海道ファンマガジン (2017年1月8日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ “小樽「石原裕次郎記念館」26年間の足跡残し閉館”. リアルエコノミー (2017年9月1日). 2017年9月2日閲覧。
- ^ “愛車 博物館に“納車” 小樽「石原裕次郎記念館」8月閉館 市「足跡残す」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2017年5月24日)
- ^ 「黒部の太陽」ダム工事再現 旧裕次郎記念館から トンネル・トロッコのレプリカ 撮影用セット 現場で第2幕 - 北海道新聞2019年10月11日朝刊32面
- ^ “裕次郎記念館が“石原プロ”と合併”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2008年5月20日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ “石原裕次郎記念館 おもしろ撮影館”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2012年4月27日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ “裕次郎さんをもっと身近に!4月から友の会発足”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2014年4月10日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ “『石原裕次郎記念館』来夏に閉館!建物老朽化と入場者減で”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2016年8月2日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ 小樽・裕次郎記念館閉館 最後の人波、粋な別れ北海道新聞 2017年8月31日
- ^ “「石原裕次郎記念館」解体進む”. リアルエコノミー. リアルエコノミー社 (2018年2月4日). 2020年6月20日閲覧。
外部リンク
- - ウェイバックマシン(2019年9月16日アーカイブ分)