知来乙駅(ちらいおつえき)は、北海道樺戸郡月形町字知来乙にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲130210[2]。
歴史
- 1958年(昭和33年)7月1日:日本国有鉄道(国鉄)札沼線の駅として開業[1]。旅客のみ取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[1]。
- 1991年(平成3年)3月16日:札沼線に「学園都市線」の愛称を設定[報道 2][報道 3][3]。
- 1996年(平成8年)3月16日:札沼線(学園都市線)のうち、当駅を含む石狩当別駅(現・当別駅) - 新十津川駅間でワンマン運転開始[3]。
- 2000年(平成12年):札沼線(学園都市線)のうち、当駅を含む桑園駅 - 石狩月形駅間に自動進路制御装置 (PRC) を導入[4]。
- 2020年(令和2年)
駅名の由来
所在地名より。アイヌ語の「チライオッ(ciray-ot)」(イトウ・多くいる)の転訛とされる[5]。アイヌ語研究者の山田秀三は、「チライオッナイ(ciray-ot-nay)」の”nay”(川)が省略された形と考察している[5]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有していた地上駅。石狩当別駅が管理していた無人駅であり、木造の待合室が設置されていた。
2020年5月7日の北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止にあたって、同日未明にホームに設置されていた駅名標が撤去された[新聞 4]。
待合室(2017年7月)
ホーム(2017年7月)
駅名標(2017年7月)
利用状況
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[報道 5]。
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は4.4人[報道 6]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は5.0人[報道 7]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は5.2人[報道 8]、乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[報道 9]。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は4.8人[報道 10]。
駅周辺
農村地帯。民家が数軒あるのみ。
- 北海道道11号月形厚田線
- 国道275号
- 新篠津村営バス「知来乙入口」停留所[6]
当駅廃止に伴う代替バス((月形当別線))停留所は設置されていない。
隣の駅
脚注
出典
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、24-25頁。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、220頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 杉山茂「電化目前の学園都市線と専用気動車のこと」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、27頁。
- ^ 『JRガゼット』2009年10月号、交通新聞社
- ^ a b “”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月19日閲覧。
- ^ “月形町公共交通バスマップ”. 月形町. 2023年1月9日閲覧。
報道発表資料
- ^ a b (PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月21日。 オリジナルの2018年12月24日時点におけるアーカイブ2018年12月24日閲覧。 。
- ^ (PDF)『札沼線(学園都市線)の電化について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2009年9月9日 。2009年9月14日閲覧。
- ^ (PDF)『札沼線(学園都市線)の電化開業時期について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2011年10月13日2011年10月17日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年4月16日。 オリジナルの2020年4月16日時点におけるアーカイブ2020年4月16日閲覧。 。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年12月10日閲覧。
- ^ 「札沼線(北海道医療大学・新十津川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道株式会社、2017年12月8日2017年12月10日閲覧。 。
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、2018年7月2日。 オリジナルの2017年12月31日時点におけるアーカイブ2018年7月4日閲覧。 。
- ^ “” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ “” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
新聞記事
- ^ “札沼線・北海道医療大学―新十津川 20年5月7日に廃止”. 北海道新聞. (2018年12月8日). オリジナルの2018年12月17日時点におけるアーカイブ。2018年12月8日閲覧。
- ^ “札沼線廃止、21日にも届け出 JR、沿線4町と覚書調印”. 北海道新聞. (2018年12月21日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。2018年12月23日閲覧。
- ^ . 毎日新聞. (2018年12月20日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。2018年12月23日閲覧。
- ^ “札沼線静かに廃止 新十津川-道医療大 駅名標を撤去”. 北海道新聞. (2020年5月7日). オリジナルの2020年5月14日時点におけるアーカイブ。2020年5月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 知来乙|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company