矢来町(やらいちょう)は、東京都新宿区の町名[4]。「丁目」の設定のない単独町名である。住居表示未実施。郵便番号は162-0805[2]。
地理
新宿区東部で牛込地域の町である。旧町名の名残で牛込の名を冠して牛込矢来町とも呼ばれる。神楽坂上の台地に位置する。北で天神町・赤城下町、北東で赤城元町・神楽坂、東から南にかけて横寺町、南西で北山伏町、西で南榎町、北西で榎町・東榎町と接する。新潮社をはじめとして出版社が多く存在し、編集プロダクションや印刷関連等出版社に関係する企業が多い。落語家の古今亭志ん朝の自宅があったことから、志ん朝の異称として「矢来町(の旦那)」が使われた。
地価
住宅地の地価は、2023年(令和5年)の公示地価によれば、矢来町35番5の地点で91万1000円/m2となっている[5]。
歴史
町の全域となる台地や屋敷跡などが包蔵地(遺跡)として周知されている。
地名の由来
若狭小浜藩主・酒井讃岐守忠勝が、1628年(寛永5年)三代将軍家光から牛込に下屋敷を貰い、周囲の土手を(竹矢来)で囲んでいたためとされる。この酒井邸の竹矢来は江戸名物の1つに数えられていた。
交通
世帯数と人口
小・中学校の学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[6]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 新宿区立市谷小学校 | 新宿区立牛込第一中学校 |
施設
現存しない施設
- 東京都立市ヶ谷商業高等学校 - 2009年廃校。
- 旺文社本社ビル((アディダス ジャパン)本社ビル) - 1993年9月竣工の2棟。設計はノーマン・フォスター。旺文社の移転後、1998年2月にアディダス ジャパンが会社設立と同時に入居。2012年12月にアディダスが移転[7]し、2013年2月に取り壊された。
脚注
- ^ a b “住民基本台帳人口 町丁別世帯数及び男女別人口”. 新宿区 (2017年12月1日). 2017年12月22日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月22日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月22日閲覧。
- ^ 『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1991年再版、P879
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ “通学区域”. 新宿区 (2017年9月19日). 2017年12月22日閲覧。
- ^ “アディダス ジャパン、神楽坂から本社を移転-「アディダス丼」は存続へ”. 市ケ谷経済新聞 (2012年12月25日). 2018年10月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 新宿区