百々登美子

百々 登美子（どど とみこ、1929年- 2019年6月28日）は、日本の歌人。

来歴

1929年、大阪市に生まれ、1931年、岐阜県大垣市に移る^[1]。小学校教員として働くかたわら、1951年、「短歌人」に入会して斎藤史に師事する^[1]。1962年に斎藤史が「原型」を創刊した際に、運営委員として参加^[2]。大垣市を拠点に活動した。

1980年、中部地方の歌人が集う「中の会」を結成し、岡井隆や春日井建らを輩出した^[1]。山中智恵子と親交が深かった^[1]。1981年刊『草昧記』で第7回現代歌人集会賞を受賞^[2]。2013年刊『夏の辻』で第10回葛原妙子賞を受賞^[1]。幻想的な志向の作風で、鳥を題材とすることが多かったため「鳥の歌人」とも呼ばれた^[3]。2019年6月28日、肺炎で死去^[4]。享年89歳^[4]。

著作

歌集

• 『盲目木馬』（不動工房、1962年）
• 『翔』（自費出版、1969年）
• 『歌集 谷神』（国文社、1976年）
• 『歌集 草昧記』（砂子屋書房、1981年6月）
• 『歌集 天牛』（砂子屋書房、1989年8月）
• 『歌集 七盞』（砂子屋書房、1996年12月）
• 『百々登美子歌集 夏の辻』（砂子屋書房、2013年9月）
• 『百々登美子歌集 荒地野菊』（砂子屋書房、2020年7月）

脚注

1. ^ ^{a b c d e} “詩的精神最後まで追求 歌人・百々登美子さんの遺歌集『荒地野菊』刊行：中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2021年8月29日閲覧。
2. ^ ^{a b} 百々, 登美子. 歌集 雲の根 21世紀歌人シリーズ. https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%8C%E9%9B%86-%E9%9B%B2%E3%81%AE%E6%A0%B9-21%E4%B8%96%E7%B4%80%E6%AD%8C%E4%BA%BA%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E7%99%BE%E3%80%85-%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%AD%90/dp/4046218371 
3. ^ “月のコラム » Archives » 認識の不変と更新 百々登美子歌集『荒地野菊』”. 2021年8月29日閲覧。
4. ^ ^{a b} “百々登美子さん死去：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年8月29日閲覧。