人物・来歴
愛知県出身。1930年東京帝国大学理学部化学科卒、1961年「近代原子観の成立に於て化学研究が果した役割の科学史的考察 :原子観史への一寄与」で東京教育大学・文学博士。1936-42年ドイツ染料合名会社技師、1943年野口研究所研究員を経て、1946年東京工業大学講師、助教授、59年教授、1968年定年退官、名誉教授、和光大学人文学部教授を務めた。科学史研究の草分け的存在[2]。
著書
- 『原子論の誕生・追放・復活 原子と化学』三一書房, 1949 のち新日本文庫
- 『自然科学史 原始社会より産業革命期まで』(アテネ文庫) 弘文堂, 1951
- 『化学者リービッヒ』岩波新書 1951
- 『化学の歴史』 (科学知識文庫) 学芸図書, 1951
- 『原子の発見』 (やさしい科学の歴史) 昆野恒 絵. 筑摩書房, 1957 のちちくま少年図書館
- 『これからの化学』 (牧少年少女文庫) (牧書店), 1959
- 『自然科学概論』森北出版, 1960
- 『たのしいじっけん』童心社のわたしのはじめてのほん. なぜなぜとききはじめた子どものためのかがくのほん 指導 1962.11
- 『科学をひらいた人びと』 (みつばち図書館) 国土社, 1965
- 『科学パズル 驚く・疑う・考える』 (カッパ・ブックス) 光文社, 1968 のち文庫
- 『科学と歴史と人間』 (国土新書) 国土社, 1971
- 『科学の歩み 物質の探求』 (ポプラ・ブックス) (浅野利治)え. ポプラ社, 1974
- 『日本の化学と柴田雄次』大日本図書, 1975
- 『台所でみつけた宝石 塩の結晶をしらべる』 (子ども科学図書館) 浅野利治 絵. 大日本図書, 1976.2
- 『思想としての科学教育』 (国民文庫《現代の教養》) 大月書店, 1978.2
- 『科学教育の原則と方法 ある史的展開』新生出版, 1978.8
- 『教師のための自然科学概論』新生出版, 1981.7
共編著
- 『自然科学入門』編. 東峰書房, 1950
- 『ガラスの科学』(駒形佐和)共著. あかね書房, 1951
- 『新しい理科教室』編. 新評論社, 1956
- 『理科の指導計画』真船和夫共編. 国土社, 1958
- 『どうしたら理科ができるようになるか お母さんの教育相談』真船和夫共編著. 日本評論新社, 1961
- 『中学化学の指導計画』編 (中学指導計画書シリーズ) 国土社, 1962
- 『中学理科の系統学習 理科授業の現代化』編. 国土社, 1963
- 『科学史物語』平田寛,菅井準一共著. 角川書店, 1963
- 『現代の科学・技術教育 モスクワ・シンポジウムの報告』柘植秀臣共編. 明治図書出版, 1963
- 『発明発見図説』 (岩崎図説選集) 相川春喜,山崎俊雄共著. 岩崎書店, 1965
- 『科学技術教育 いかに改革すべきか』編. ダイヤモンド社, 1965
- 『科学パズル 第2集』芦ケ原伸之共著(カッパ・ブックス) 光文社, 1978.10 のち文庫
- 『自然科学の古典をたずねて』今野武雄、山崎俊雄共編. 新日本出版社, 1978. 「自然科学の名著100選」 (新日本新書)
- 『お母さんの理科教室』玉田泰太郎共著,毎日新聞学芸部編. 刊々堂出版社, 1979.11
翻訳
- スヴェドベリー『物質観の歴史 化学史を中心として』白水社科学選書 1942
- ヘルバース『鋼の焼入と焼戻』 (独逸機械工作法全書) 機械製作資料社, 1942
- ハンフリー・デーヴイ『物質と電気』 (科学古典叢書) 訳著. 大日本出版, 1946
- 『オパーリンの生命のはじまり』 (たのしい社会科シリーズ) 駒形佐和共著. あかね書房, 1951
- R.J.フォーブス『技術の歴史』岩波書店, 1956
- フォーチュン誌編集部 編『アメリカの科学をになう人々』 (時事新書) 時事通信社, 1962
- (チャールズ・シンガー),E.J.ホームヤード, A.R.ホール編『技術の歴史 6 (ルネサンスから産業革命へ 下) 』訳編. 筑摩書房, 1963
- T.K.デリー, T.I.ウィリアムズ『技術文化史』平田寛共訳. 筑摩書房, 1971-72
- D.ウィリアム・ヘンリー原著『舎密開宗 復刻と現代語訳・注』宇田川榕菴[訳著], 校注: 田中実. 講談社, 1975