生田 悦子(いくた えつこ、1947年〈昭和22年〉4月8日[1] - 2018年〈平成30年〉7月15日)は、日本の女優、タレント。福岡県福岡市出身。
来歴・人物
9歳の時に両親が離婚し、母方の祖父母の元で育つ[2]。16歳で元母に銀座のクラブで働かされそうになるが[2]、テレビ局のプロデューサーとの縁でモデル事務所に所属[2]。1963年に準ミス平凡に入選[1][3]。1966年に松竹へ入社し[1][3]、同年11月に映画『命果てる日まで』で女優デビュー[1][3]。以降、映画やテレビドラマで活躍。
独身時代のアントニオ猪木と交際していた[要出典]。
バラエティ番組『(欽ドン! 良い子悪い子普通の子)』(フジテレビ)の良いOL役で好評を博し[1]、松居直美(当時14歳)、小柳みゆき(現・小柳友貴美、当時24歳)とともに「よせなべトリオ」の一員(当時35歳)としてヒット曲を出すなど活躍した[1]。
2005年4月8日に57歳の実業家と婚姻[1]、2006年12月、更年期うつによる闘病生活を送っていたことを告白している[1]。
特技は編み物で[1]、編み物の講師の資格も持ち、1999・2008年には著書『生田悦子のおしゃれゆび編み』も出版している。
『白い巨塔』で共演していた田宮二郎がM資金へ投資していた事を2013年の対談で告白している[5]。田宮は撮影の合間によく電話をしており、当時フジテレビの食堂にはピンク公衆電話しかなく、10円を入れなくてはならず、長く話すためにすぐに電話が切れて、苛立つ田宮に八つ当たりされながらお金を渡されては10円に両替し、大量の10円玉を持ちながら田宮の隣に立っていたため、電話の内容が良く聞こえていたという。しかし、2003年に田宮の長男がテレビで全否定し、生田の事も「大嘘だ」と批判したため、田宮やその家族の名誉のために生田は沈黙を貫くつもりだったが、田宮の長男がバラエティ番組で事あるごとに批判したために紙面による対談という形で直接長男に語りかけた。
2018年7月15日午前に就寝中の異変に夫が気づき、救急車で病院に搬送されたが、その後に息を引き取ったという。死因は虚血性心不全。71歳没[6][7]。
出演
映画
- (命果てる日まで)(1966年、松竹)
- (あゝ君が愛)(1967年、松竹)
- (女たちの庭)(1967年、松竹)
- (爽春)(1968年、松竹)
- 夜明けの二人(1968年、松竹)
- (こわしや甚六)(1968年、松竹)
- (天使の誘惑)(1968年、松竹)
- (白昼堂々)(1968年、松竹)
- (喜劇 大安旅行)(1968年、松竹)
- (コント55号と水前寺清子の神様の恋人)(1968年、松竹)
- いい湯だな全員集合!!(1969年、松竹)
- (栄光の黒豹)(1969年、松竹)
- (チンチン55号ぶっ飛ばせ! 出発進行)(1969年、松竹)
- (猛烈社員 スリゴマ忍法)(1969年、松竹)
- (涙の流し唄 命預けます)(1970年、松竹)
- (可愛い悪女)(1971年、松竹)
- 追いつめる(1972年、松竹)
- 喜劇 男の子守唄(1972年、松竹)
- 新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義(1972年、東映)
- 新宿酔いどれ番地 人斬り鉄(1977年、東映)
- ええじゃないか(1981年、松竹) *キネマ旬報ベストテン第9さ位
- (おじさんは原始人だった)(1987年、にっかつ児童映画)
- 花の季節(1990年、(東京ビジュアルネットワーク))
- (怖い顔)(2006年)
- 純ブライド(2006年)
- 赤んぼ少女(2008年)
- (破天荒力 A Miracle of Hakone)(2008年)
- ロボゲイシャ(2009年)
テレビドラマ
- お嬢さん(1967年、CX)
- 五人の野武士 第23話「忍者の砦」(1969年、NTV)
- 柳生十兵衛 第20話「こぶつき浪人」(1971年、CX) - お新
- 大河ドラマ(NHK)
- 銭形平次 第326話「妻恋飛脚」(1973年、CX / 東映) - お葉
- 荒野の用心棒 第12話「群狼の宿に愛と死の花が散って…」(1973年、NET) - 袖
- ライオン奥様劇場(CX)
- (特捜記者 犯罪を追え) 第15話「愛の終る時」(1974年、KTV)
- ポーラテレビ小説 / お美津(1975年、TBS)
- 満天の星(1976年、THK) - 好恵
- 非情のライセンス 第2シリーズ 第90話「兇悪の偽装工作」(1976年、NET) - 津村理恵
- 愛のサスペンス劇場 / 妻の秘密(1976年、NTV) - 主演:不二木律子
- あかんたれ(1976年 - 1977年、THK) - 愛子
- 白い巨塔(1978年 - 1979年、CX) - 財前杏子(田宮二郎演じる財前五郎の妻)
- 江戸の激斗 第12話「通り雨」(1979年、CX) - 志津
- サンキュー先生(1980年、ANB) - 室岡(横山武志)の母親
- 土曜ワイド劇場(ANB)
- 五重塔の美女(1981年) - 大沢夫人
- (松本清張の書道教授・消えた死体)(1982年) - 川上保子
- 探偵・神津恭介の殺人推理5(1986年) - 加山静江
- 家政婦は見た6(1988年) - 牧野美園
- 噂の刑事トミーとマツ(TBS)
- 第1シリーズ 第62話「キャ! 水曜日の切り裂き魔」(1981年)
- 第2シリーズ 第17話「アリャ!? カラテ美女に意外な弱点」(1982年)
- 文吾捕物帳 第12話「美しき殺人鬼」(1982年1月5日、ANB \ 三船プロ)
- 同心暁蘭之介 第31話「殺人鬼に罠をかけろ」(1982年、CX)
- ドラマ人間模様 / 新・事件 ドクター・ストップ(1982年、NHK)
- 悦子逆転(1982年、THK)
- (エプロンおばさん) 第12話「女の争い大トラの巻」(1983年、CX) - 小倉安子
- ちびっ子かあちゃん(1983年、TBS)
- 逆転あばれはっちゃく(1985年、ANB)
- ママ、大変だァ!(1985年、ANB)
- ポニーテールはふり向かない (1985年 - 1986年、TBS) - 名倉菊子
- このままじゃ、ボクの将来知れたもの(1986年、NTV) - 田野倉ルミ子
- 月曜ドラマランド (CX)
- 金曜女のドラマスペシャル / (二重裁判 宿命の女)(1987年、CX)
- ザ・ドラマチックナイト / (松本清張の地方紙を買う女)(1987年、CX)
- 明日に向かって走れ!(1989年、CX)
- 女無宿人 半身のお紺 第1話「想い涸れましょうや」(1991年、TX)
- 結婚しないかもしれない症候群(1991年、NTV)
- 水曜グランドロマン(ボクのキリン物語) (1991年、NTV)
- 家なき子2(1995年、NTV)
- アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜(2001年、CX)
- 中学生日記(2007年、ETV)
- (東京少女 水沢エレナ) 第5話「マイ・フェア・エレナ」(2008年、BS-i) - 西園寺真理子(エレナの祖母)
バラエティー番組
- (欽ドン! 良い子悪い子普通の子)(1981年 - 1983年、CX)
- ものまね王座決定戦(CX) - 審査員
- 秋の演歌一直線(TX) - 司会
- 桃色学園都市宣言!!(CX)
CM
ディスコグラフィー
シングル
DVD
- ロボゲイシャ(2010年4月7日、ポニーキャニオン)
書籍
主な受賞歴
- 1968年エランドール賞新人賞
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h i “生田悦子さん、亡くなる前日も夫と外出して食事 - おくやみ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c “生田悦子さん、毒母に捨てられ・売られ・足を引っ張られても「母のお墓に入りたい」”. 週刊女性PRIME. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c “生田悦子さん、毒母に捨てられ・売られ・足を引っ張られても「母のお墓に入りたい」”. 週刊女性PRIME. 2022年3月5日閲覧。
- ^ ソルトアース
- ^ 週刊現代 2013年2月9日号 p.154
- ^ “「白い巨塔」など 女優の生田悦子さん死去 71歳”. 産経新聞. (2018年7月17日) 2018年7月17日閲覧。
- ^ 生田悦子さんが虚血性心不全のため死去 71歳 - 日刊スポーツ 2018年7月17日
外部リンク
- 所属事務所 - ソルトアース
- 生田悦子 - ザテレビジョン