『獄中の顔役』(ごくちゅうのかおやく)は、1968年4月19日に公開された映画。製作は東映(東映東京撮影所)。監督は降旗康男、主演は高倉健。カラー・シネマスコープ・90分。
あらすじ
スタッフ
- 監督:降旗康男
- 企画:俊藤浩滋、(吉田達)
- 脚本:笠原和夫、高田宏治、鳥居元宏
- 撮影:(星島一郎)
- 録音:(内田陽造)
- 美術:(藤田博)
- 照明:(大野忠三郎)
- 編集:田中修
- 擬斗:日尾孝司
- 助監督:野田幸男
- 進行主任:(伊藤源郎)
- 現像:(東映化学工業株式会社)
- 音楽:伊部晴美
主題曲
- 「男ごころ」(獄中の顔役)より
作詞:(滝田順) 作曲:伊部晴美 唄:高倉健 (ポリドールレコード)
出演者
- 速水恭:高倉健
- 田島敏子:藤純子
- マイク:山城新伍
- 和崎隆:曽根晴美
- ゴエモン:由利徹
- 本間勇:天津敏
- 鳥越市長:宇佐美淳也
- 本間猛:遠藤辰雄
- 田島大三郎:竜崎一郎
- 吾助:左卜全
- バリカン:左とん平
- 南靖男:室田日出男
- 仁王の三吉:佐藤京一
- ガクタイ:藤木孝
- 馬淵:潮健児
- 八名信夫
- 徳丸市議:山岡徹也
- モタ公:佐藤晟也
- 村上部長看守:相馬剛三
- 黒島亜矢子:(安城由貴子)
- 鬼頭看守:(植田灯孝)
- 木村:(久保一)
- 小山田:秋山敏
- 倉持:日尾孝司
- 竹田医務官:片山滉
- 高山場長:河合絃司
- 田辺看守:鶴賀二郎
- 市会議員B:(内藤正)
- 正一:小林稔侍
- 公安委員長:(小塚十紀雄)
- 炊事夫:久地明
- 若い看守:(木川哲也)
- 風呂場の看守:(大塚興一)
- 建設会社作業員:岡野耕作
- 滝本:(土山登士幸)
- 金井:(須賀良)
- (高須準之助)
- 哲次:(水原仗二)
- ボイラー係:(大槻憲)
- 池田看守:田川恒夫
- 新入りの囚人:(沢田浩二)
- 市会議員A:(久保比左志)
- 福本:(山之内修)
- 大岩:水城一狼
- 小女:(田内加代子)
- 菩薩:島田正吾(新国劇)
- 黒島勉:池部良
製作
監督の降旗康男は1968年に東映を一旦退社し[3]、東映の専属契約者となっていた[3]。1966年の監督作『地獄の掟に明日はない』を気に入った俊藤浩滋から声がかかり、本作の監督に抜擢された[4]。降旗は当時、NET・東映制作のテレビドラマ『日本剣客伝』「宮本武蔵」(三國連太郎主演)を演出していた[4]。降旗は『日本剣客伝』の(チーフ助監督)だった野田幸男を推薦したが[4]、高倉健が初めての監督では不安だろうとなり、結局、降旗が監督をやることになった[4]。このため撮影準備は全部野田がやり[4]、『日本剣客伝』「宮本武蔵」撮影終了の翌日、降旗が本作の撮影に入った[1]。
映像ソフト
同時上映
『(代貸)』
注釈
- ^ a b c 「『憑神』DVD化記念降旗康男監督、映画生活50年を語る 文・金澤誠」『東映キネマ旬報 2007年冬号 vol.5』2007年11月20日、東映ビデオ、15頁。
- ^ 「内外映画封切興信録 『地獄の掟に明日はない』」『映画時報』1966年12月号、映画時報社、46頁。
- ^ a b 『日本映画・テレビ監督全集』キネマ旬報社、1988年、359–360頁頁。
- ^ a b c d e 「【巻頭特集】 高倉健 音楽・時代・想い 高倉健さんとの20本+1 自作を振り返る 降旗康男監督インタビュー 文・金澤誠」『東映キネマ旬報 2017年冬号 vol.28』2016年12月1日、東映ビデオ、2–3頁。
外部リンク
- 獄中の顔役 - KINENOTE