歴史、沿革
橘秋子により1933年に設立された橘バレヱ研究所を前身として、1956年に設立。総監督は、1971年から1994年までが牧阿佐美、1994年からは三谷恭三が務めている。草刈民代、逸見智彦などの著名ダンサーを輩出した、国内有数のバレエ団の一つである。巨匠とのコラボレーションも多く、同バレエ団のためにローラン・プティが『デューク・エリントン・バレエ』を振り付けている。
1970年以来、海外公演を行っている。関連団体には、公益財団法人橘秋子記念財団、橘バレヱ学校、青山バレヱハウスなどがある。
2014年1月、東京都文京区と事業提携を締結。新たに文京シビックホールを拠点とした公演活動を行うこととなった[1][2]。
2015年（平成27年）10月6日、一般財団法人牧阿佐美バレヱ団を設立[3]。
助成金返還請求
2015年8月、文化庁と日本芸術文化振興会は、牧阿佐美バレエ団を運営する公益財団法人橘秋子記念財団（東京・渋谷）に、助成金と加算金計約6700万円の返還を請求したと発表した[4]。同財団は2009年に助成金で同バレエ団の美術装置を作成したのち公演後に無断で売却、衣装レンタル費用の支払いの証拠書類が確認できないといった問題が見つかった[4]。文化庁と振興会は不適切な処理だったとして加算金を上乗せして請求、財団側は当時の担当者に着服などの不正はなかったが返還請求には応じるとしている[4]。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、同年4月6日、6月11,12日に上演の「ノートルダム・ド・パリ」に出演予定であったデニス・ロジキン（ボリショイ・バレエ団）とアンジェリーナ・ボロンツォーワ（ミハイロフスキー劇場バレエ団）の招聘を取りやめると発表した。「来日が難しい状況」と説明している[5]。
スタッフ
団員
主なレパートリー
受賞歴
関連項目
- 赤い靴 (テレビドラマ)（1972-73年放送。当バレエ団が監修・協力するとともに、ゆうきみほが主演した）
脚注
- ^ 報道発表資料（26年1月） 文京区役所ウェブサイト、2014年7月18日閲覧。
- ^ 牧阿佐美バレヱ団のトップダンサーが新たな活動拠点でお披露目の公演 2014.05.12 From Tokyo <東京> - Dance Cube -Chacott webマガジン：ワールドレポート-世界のダンス最前線、2014年7月18日閲覧。
- ^ “一般財団法人牧阿佐美バレヱ団について”. 一般財団法人牧阿佐美バレヱ団. 2021年10月31日閲覧。
- ^ a b c “バレエ財団に助成金など返還請求 不適切経理で6700万円”. 日本経済新聞 2021年10月31日閲覧。
- ^ “牧阿佐美バレエ団、ロシア人ダンサー２人出演中止…６月予定の「ノートルダム・ド・パリ」 : エンタメ・文化 : ニュース”. 読売新聞オンライン (2022年4月6日). 2022年4月6日閲覧。
- ^ “女性ダンサー”. 牧阿佐美バレヱ団. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “男性ダンサー”. 牧阿佐美バレヱ団. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “キャラクターアーティスト”. 牧阿佐美バレヱ団. 2022年10月23日閲覧。
外部リンク
- 牧阿佐美バレヱ団ウェブサイト
- 牧阿佐美バレヱ団 (@AsamiMakiBallet) - Twitter
- Asami Maki Ballet Tokyo - 牧阿佐美バレヱ団 (AsamiMakiBalletTokyo) - Facebook
- 牧阿佐美バレヱ団 (@asamimakiballettokyo) - Instagram
- Asami Maki Ballet Tokyo - 公式YouTubeチャンネル
- Asami Maki Ballet Hot Line
- 牧阿佐美バレヱ団ダンサーズブログ