浅井 真男(浅井眞男、あさい まさお、1905年1月6日 - 1987年3月9日)は、日本のドイツ文学者、早稲田大学名誉教授。
人物
東京府生まれ。早稲田大学独文科卒、同助教授、教授を務めた。リルケ、ニーチェ、キェルケゴールなど、19世紀から20世紀前半かけてのドイツ文学や哲学書を多数翻訳した。
著書
翻訳
- ニーチェ 一神話の試み (エルンスト・ベルトラム) 木村書店 1935
- ニーチェ 筑摩書房〈筑摩叢書 上下〉 1970-71、復刊1985
- フッテン最後の日々 マイエル 岩波文庫 1941
- ルーベンスの回想 ヤーコブ・ブルクハルト 二見書房 1943/角川書店 1950
- 生命の城 コルベンハイエル 現代世界文学叢書10・中央公論社 1942
- 賢人ナータン レッシング 日本評論社 1948
- 賢人ナータン 世界文学大系14・筑摩書房 1961 所収
- 処世哲学 シヨウペンハウエル 春秋社 1948
- 水晶 シュティフテル 八雲書店 1949
- ヴィルヘルム・マイステルの修業時代 ゲーテ 日本評論社 1950
- ニーチェ詩集 三笠書房 1950/彌生書房〈世界の詩〉1967
- 悲劇の誕生 ニーチェ 野中正夫共訳 筑摩書房 1950
- ディオティーマの恋文 ヘルダリーン 筑摩書房 1950/のち『全集4』河出書房新社
- 人間的な、あまりにも人間的なもの 自由な精神のための書 ニーチェ 角川文庫(上下)1952
- 原始林のドクトル シュワィツァー原作 筑摩書房 1953
- 罪なき人々 ヘルマン・ブロッホ 新潮社 1954/河出書房新社〈モダンクラシックス〉 1970
- トーニオ・クレーガー、ヴェネツィアに死す トーマス・マン 白水社 1955/トーマス・マン 世界文学全集51・筑摩書房 1968-前者のみ所収
- ベニスに死す 角川文庫 1967
- ベニスに死す+トニオ・グレーガ 佐藤晃一訳を増補 角川文庫 1971
- シュヴァイツァー著作集 第1巻 水と原始林のあいだに 白水社 1956、新装版1996ほか
- シュヴァイツァー著作集 第5巻 アフリカ物語 白水社 1957
- シュヴァイツアー著作集 第12・13・14巻 バッハ 内垣啓一、杉山好共訳 白水社 1957-59
- バッハ 全3巻 白水社 新装版1983・1995・2009
- ツァラトウストラはかく語った ニーチェ 世界文学大系42・筑摩書房 1960/筑摩世界文学大系44 同 1972
- モーツァルト その人間と作品 アルフレート・アインシュタイン 白水社 1961/新装版1979・1997
- キルケゴール著作集 第1~4巻 あれか、これか 白水社 1963-65、新装版1995。3・4巻目は、志波一富、新井靖一、棗田光行共訳
- キルケゴール あれか、これか 河出書房新社「世界の大思想」1969、オンデマンド版2005。志波一富共訳
- 誘惑者の日記 白水社 1975、新装版1998
- ドン・ジョヴァンニ 誘惑者の肖像 白水Uブックス 2006。抜粋訳
- シューベルト 音楽的肖像 アルフレート・アインシュタイン 白水社 1963、新装版1978・2009
- ヴィテルボの娘たち ギュンター・アイヒ 世界文学全集 河出書房新社 1965
- シュヴァイツァーのことば 白水社 1965(編訳)
- ヘルダーリン全集 3 (エムペドクレス) 河出書房新社 1966、新装版2007
- ヘルダーリン全集 2 詩集・第2(1800-1843) 手塚富雄共訳 1967、同上
- 音楽における偉大さ アインシュタイン 白水社 1966、新装版1978・2010
- 音楽と音楽家 アインシュタイン 共訳 白水社 1968
- 音楽と文化 アインシュタイン 共訳 白水社 1969
- 地ゆらぐとき ハインツ・リッセ 河出書房新社〈モダンクラシックス〉1971
- ニーチェの言葉 彌生書房(人生の知恵) 1972、新装版1997
- ジンメル著作集 8 レンブラント 白水社 1977.3、新装復刊1994
- 芸術学入門 (ヴィルヘルム・ピンダー) 白水社〈白水叢書〉1978.8
- ニーチェ全集 第1巻(第1期) 悲劇の誕生 白水社 1979.11
- ニーチェ全集 第6・7巻(第1期)人間的な、あまりに人間的な 白水社 1980
- ニーチェ全集 第3巻(第2期) ヴァーグナーの場合 白水社 1983.3
- ニーチェの生涯(上下) エリーザベト・ニーチェ、河出書房新社 1983.4。監訳