概要
任期
- 4年
(議会解散)が実施されれば任期満了前であっても議員任期は終了する。過去に任期満了前の解散が行われたことは無いが、第1回の県議選は沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律に基づいて1972年6月25日に行われており、東京都議会・茨城県議会(共に議会解散が原因)および岩手県議会・宮城県議会・福島県議会(いずれも東日本大震災にともなう直後の選挙の延期)と合わせて4年に1度の統一地方選挙に投開票が行われない都道府県議会議員選挙の一つとなっている。
定数
- 48人
第1回の県議選では44であったが、徐々に増加。1984年に47となり、1991年に現行の48となった[1]。
選出方法
- 中選挙区制(2016年の県議選から1人区は無い)
事務局
議会事務を担当する事務局が設置されている。
- 総務課
- 議事課
- 政務調査課
歴史
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1909年に沖縄県会が開設される。 1945年には日本の施政下から外れたことによって沖縄県会は米軍政下で「沖縄議会」となる。 米軍政期間中は「沖縄議会」から「沖縄民政議会」への改組を経て、1952年4月1日に琉球政府立法院となる。 沖縄の本土復帰に伴い、日本国の都道府県議会たる沖縄県議会となった。
仲井眞弘多が自公推薦で沖縄県知事に当選した2006年11月以降、自民党・公明党の両党は県政与党であり、かつ県議会では過半数を確保していた。2008年6月8日の第10回沖縄県議会議員選挙の結果、与野党の勢力が逆転し、自民・公明は少数与党となった。2012年6月10日の第11回沖縄県議会議員選挙でも、引き続き自民・公明は少数与党となった。2014年11月16日の第12回沖縄県知事選挙で、社民・共産・社大・生活・新風会支持の翁長雄志が当選。3党1会派は県政与党(生活の党と山本太郎となかまたちは沖縄県議会に議席を有さない)になり、自民・公明は下野。ねじれ現象が解消された。
会派
2022年8月26日現在、てぃーだ平和ネット、共産、おきなわ南風、立憲おきなわの4会派が玉城県政の与党である。おきなわ南風の前身であるおきなわは、2020年の県議会議長選出、2021年のうるま市長選の際に自民・公明の支援を受ける候補者を推挙したが、赤嶺昇県議会議長が与党会派を脱して無所属になった後は、衆院選、辺野古反対運動等で他与党会派と歩調を合わせた。現在は南風と合流し、おきなわ南風となっている。
選挙区・選出議員・有権者数
2016年の県議選は選挙区が変更され、「那覇市区(定数11)」が南部離島7町村(座間味村、渡嘉敷村、久米島町、粟国村、渡名喜村、北大東村、南大東村)と合区され「那覇市・南部離島区(定数11)」となり、「南城市区(定数1)」は南部離島7町村を除く島尻郡区と合区され「南城市・島尻郡区(定数4)」となった[3]。2021年現在、47都道府県議会において1人区を有さないのは沖縄県議会のみであり、1票の格差が小さく他の都道府県と比べて投票価値の平等化が極めて進んでいると言える。
選挙区 | 定数 | 市町村 | 有権者数 |
---|---|---|---|
那覇市・南部離島選挙区 | 11 | 那覇市、島尻郡座間味村・渡嘉敷村・久米島町・粟国村・渡名喜村・北大東村・南大東村 | 268,824 |
沖縄市選挙区 | 5 | 沖縄市 | 112,230 |
中頭郡選挙区 | 5 | 中頭郡 | 124,413 |
うるま市選挙区 | 4 | うるま市 | 98,792 |
浦添市選挙区 | 4 | 浦添市 | 91,369 |
南城市・島尻郡選挙区 | 4 | 南城市、島尻郡与那原町・南風原町・八重瀬町 | 106,483 |
宜野湾市選挙区 | 3 | 宜野湾市 | 78,775 |
糸満市選挙区 | 2 | 糸満市 | 48,434 |
豊見城市選挙区 | 2 | 豊見城市 | 50,655 |
名護市選挙区 | 2 | 名護市 | 50,313 |
国頭郡選挙区 | 2 | 国頭郡、島尻郡伊平屋村・伊是名村 | 54,415 |
宮古島市選挙区 | 2 | 宮古島市、宮古郡 | 45,651 |
石垣市選挙区 | 2 | 石垣市、八重山郡 | 44,081 |
合計 | 48 | 1,174,435 |
1票の格差は1.23倍である(2021年6月1日現在)
2020年県議選の選挙区割りと現職議員
選挙区 | 定数 | 市町村 | 議員氏名(所属会派) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
那覇市・南部離島選挙区 | 11 | 那覇市、島尻郡座間味村・渡嘉敷村・久米島町・粟国村・渡名喜村・北大東村・南大東村 | 上原章(公明) | 新垣淑豊(自民) | 喜友名智子(立憲) | 比嘉瑞己(共産) | |
渡久地修(共産) | 當間盛夫(無所属) | 比嘉京子(てぃーだ) | 西銘啓史郎(自民) | ||||
崎山嗣幸(立憲) | 仲村家治(自民) | 上原快佐(無所属) | |||||
沖縄市選挙区 | 5 | 沖縄市 | 仲村未央(立憲) | 金城勉(公明) | 小渡良太郎(自民) | 島袋恵祐(共産) | |
花城大輔(自民) | |||||||
うるま市選挙区 | 4 | うるま市 | 照屋大河(てぃーだ) | 仲田弘毅(自民) | 照屋守之(自民) | 山内末子(てぃーだ) | |
浦添市選挙区 | 4 | 浦添市 | 赤嶺昇(議長) | 当山勝利(てぃーだ) | 島尻忠明(自民) | 西銘純恵(共産) | |
宜野湾市選挙区 | 3 | 宜野湾市 | 又吉清義(自民) | 玉城健一郎(てぃーだ) | 呉屋宏(自民) | ||
名護市選挙区 | 2 | 名護市 | 山里将雄(てぃーだ) | 末松文信(自民) | |||
宮古島市選挙区 | 2 | 宮古島市、宮古郡 | 国仲昌二(立憲) | 下地康教(自民) | |||
糸満市選挙区 | 2 | 糸満市 | 新垣新(自民) | 玉城ノブ子(共産) | |||
豊見城市選挙区 | 2 | 豊見城市 | 島袋大(自民) | 瀬長美佐雄(共産) | |||
石垣市選挙区 | 2 | 石垣市、八重山郡 | 大浜一郎(自民) | 次呂久成崇(おきなわ南風) | |||
南城市・島尻郡選挙区 | 4 | 南城市、島尻郡与那原町・南風原町・八重瀬町 | 座波一(自民) | 大城憲幸(無所属の会) | 石原朝子(自民) | 玉城武光(共産) | |
中頭郡選挙区 | 5 | 中頭郡 | 中川京貴(自民) | 仲宗根悟(おきなわ南風) | 新垣光栄(おきなわ南風) | 瑞慶覧功(てぃーだ) | |
上里善清(てぃーだ) | |||||||
国頭郡選挙区 | 2 | 国頭郡、島尻郡伊平屋村・伊是名村 | 平良昭一(おきなわ南風) | 仲里全孝(自民) | |||
計 | 48 | ※2022年12月15日時点 |
役員・委員会
正副議長
- 議長:赤嶺昇(無所属)
- 副議長:仲田弘毅(自民)
常任委員会
委員会 | 委員数 | 委員長 | 副委員長 | 会派構成 |
---|---|---|---|---|
総務企画 | 13 | 又吉清義(自民) | 島尻忠明(自民) | |
経済労働 | 12 | 西銘啓史郎(自民) | 大城憲幸(無所属の会) | |
文教厚生 | 11 | 末松文信(自民) | 石原朝子(自民) | |
土木環境 | 11 | 瑞慶覧功(てぃーだネット) | 下地康教(自民) | |
議会運営 | 13 | 當間盛夫(無所属の会) | 座波一(自民) | |
※2022年8月26日現在[4] |
選挙結果
第10回(改選48) 2008年(平成20年)6月8日施行 | ||||
与党 | 野党 | |||
---|---|---|---|---|
自民 | 16 | 社民 | 5 | |
公明 | 3 | 共産 | 5 | |
民主 | 4 | |||
社大 | 2 | |||
そうぞう | 1 | |||
結の会 | 3 | |||
無所属 | 3 | 無所属 | 6 | |
22 | 26 | |||
投票率 : 57.82% |
第11回(改選48) 2012年(平成24年)6月10日施行 | ||||
与党 | 野党 | |||
---|---|---|---|---|
自民 | 13 | 社民 | 6 | |
公明 | 3 | 共産 | 5 | |
社大 | 3 | |||
民主 | 1 | |||
そうぞう | 1 | |||
国民新 | 1 | |||
無所属 | 5 | 無所属 | 10 | |
21 | 27 | |||
投票率 : 52.49% |
主な出身者
国会議員(現職)
国会議員(元職)
- 安次富修(自由民主党元衆議院議員、元宜野湾市議会議員)
- 嘉数知賢(自由民主党元衆議院議員)
- 照屋寛徳(社会民主党元衆議院議員)
- 古堅実吉(日本共産党元衆議院議員)
- 仲里利信(無所属元衆議院議員)
- 仲村正治(自由民主党元衆議院議員、元那覇市議会議員)
- 糸数慶子(沖縄社会大衆党元参議院議員)
- 儀間光男(日本維新の会元参議院議員、元浦添市長)
- 島袋宗康(沖縄社会大衆党元参議院議員、元那覇市議会議員)
その他
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 沖縄県議会 - 公式サイト