『決めろ!フィニッシュ』(きめろ フィニッシュ)は、1972年(昭和47年)5月28日から同年10月1日まで、東宝の製作によりTBS系列の毎週日曜日19:00 - 19:30の『タケダアワー』で放送された女子体操を扱ったテレビドラマである。全18話。
概要
ミュンヘンオリンピックの開催に伴い制作されたいわゆるスポ根ドラマである[1][2]。ヒロインの「白鳥みゆき」とその恋人の「小野次郎」が幾多の挫折を乗り越え成長する過程を描いた。タイトルは、宣弘社の東京本社営業部に在籍していた渡辺邦彦が付けたものが採用された[3]。
提供スポンサーは武田薬品工業一社。タケダアワーの一作だが、女性が主人公のドラマは1960年4月3日 - 同年7月31日放送の『泣き笑いさくらんぼ劇団』(主演:笠置シズ子)以来12年振りの放送となった。
番組で使用された体操用具は、タイアップとして同じタケダアワーで放送された『ガッツジュン』からの繋がりで、美津濃の用具が使用された[4]。
視聴率は、初回の7.3%から徐々に上昇し、終盤には10%台を記録し続けた[1]。前番組『シルバー仮面ジャイアント』から続く裏番組『ミラーマン』(フジテレビ系列)との視聴率争いでは、逆転するには至らなかったものの、同作品の視聴率が下降気味であったこともあり肉薄していた[1]。書籍『ミラーマン大全』では、本作品は特撮ヒーロー番組『シルバー仮面ジャイアント』から『アイアンキング』へ橋渡しするためのつなぎ番組であった可能性を推測している[1]。プロデューサーの橋本洋二は、前番組である『シルバー仮面』の企画がまとまらないままクランクインした反省から、後番組である『アイアンキング』の準備時間をかけるために本作を18話で終了した旨の発言をしている[5]。
あらすじ
女子体操の名門、東和学園高校の新入生・白鳥みゆき(志摩みずえ)は、幼馴染の棒高跳びの選手である小野次郎(三ツ木清隆)の励ましと特訓により高所恐怖症を克服、さらに困難な段違い平行棒をマスターするなどして、レギュラーに選ばれる。だが、次郎の突然の転校からスランプになるなどさまざまな挫折を経ながら「日本のベラ・チャスラフスカ」をめざしていく。
スタッフ
キャスト
主題歌
放映リスト(サブタイトル)
話数 | 放映日 (1972年) | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト |
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1 | 5.28 | 私の命ウルトラC | 上原正三 | 児玉進 | 内藤武敏 |
2 | 6.4 | わが愛の二回転ひねり | 千秋実 | ||
3 | 6.11 | 白鳥(スワン)の涙は星に | 長野卓 | ||
4 | 6.18 | 美しくマットに燃えて | 千秋実 | ||
5 | 6.25 | ライバルは朝風のように | 加瀬高之 | 児玉進 | 児島美ゆき |
6 | 7.2 | ひとりぼっちの対決 | 児島美ゆき | ||
7 | 7.9 | 栄光への小さな友情 | 長野卓 | 仲雅美 | |
8 | 7.16 | 決戦の日は涙が輝く | |||
9 | 7.30 | 15才の海 | 上原正三 | 児玉進 | 真山譲次 |
10 | 8.6 | 太陽のけものたち | |||
11 | 8.13 | 対決! インターハイ | 遠山智英子 | ||
12 | 8.20 | 勝利への足あと | 加瀬高之 | 金谷稔 | 西城秀樹、車だん吉、岩がん太 |
13 | 8.27 | 心にトロフィーを持て | |||
14 | 9.3 | 栄光の星は誰の胸に | |||
15 | 9.10 | カナダの夕陽が呼んでいる | 上原正三 | 今村明男 | 下條正己 |
16 | 9.17 | その時みゆきは… | |||
17 | 9.24 | 一文字がえし | 児玉進 | 沖雅也、梅田智子 | |
18 | 10.1 | 明日への旅立ち | 沖雅也、梅田智子、青木英美 |
※7月23日はオールスターゲーム・第2戦中継(19:00 - 21:26)のため休止。