奥州市営バス(おうしゅうしえいバス)は、岩手県奥州市が江刺地区で運行する自治体バス(廃止代替バス)である。旧江刺市が江刺市営バスとして運行していた自治体バスを、市町村合併に伴い奥州市が引き継いだものである。
概要
運行形態は運行開始当時より、道路運送法の規定に基づく自家用自動車(白ナンバー車)による有償運送であり、奥州市が車両を所有し、運転・車両管理業務を委託して運行している。
運行開始から長らくの間、早池峰バス江刺営業所が業務を受託していた。なお同営業所では旧江刺市の頃から、スクールバスや給食運搬車等の運転・車両管理業務を受託している。受託車両が大半を占め、自社所有の事業用(緑ナンバー)車両は数両であるが、それらも全て奥州市(水沢地区・衣川地区)より運行委託を受けた路線で使用されていた。
早池峰バスは2017年3月末をもって全業務を岩手県交通へ移管。現在は岩手県交通胆江営業所が受託している。2019 - 2021年度においては市営バスの一部路線および平日の一部便を市内の事業者である株式会社野口(野口交通・野口石材等を運営)に委託していた。2022年度現在は市営バスは岩手県交通胆江営業所、スクールバスと給食運搬車を野口(早池峰バス江刺営業所の跡地を拠点として運行)にて受託している。
沿革
運行内容
- 運賃は対キロ区間制。
詳細は「バスカード (岩手県交通・岩手県北自動車)」を参照
路線
- ●は一時期、野口へ委託先変更されていた路線。○は平日の一部便が野口へ委託先変更されていた路線。
田原根木町線
- ●江刺バスセンター - 江刺病院前 - 小田代 - 川内 - 大平 - 根木町
- 土・日・祝日運休
伊手糀谷線・伊手口沢線
- 毎日運行路線
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 寺後 - JA伊手 - 玉川( - 夏目木)- 糀谷
- 12月 - 3月は夏目木を経由しない。
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 寺後 - JA伊手 - 玉川( - 夏目木)- 糀谷
- 土・日・祝日運休路線
- ◯江刺バスセンター - 江刺病院前 - 寺後 - JA伊手 - 玉川 - 糀谷
- 江刺バスセンター - 江刺病院前 - 藤里沢田 - JA伊手 - 玉川 - 糀谷 - 口沢
- ●江刺バスセンター - 江刺病院前 - 藤里沢田 - JA伊手 - 糀谷 (- 口沢)
梁川大岳線
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 大内田 - 日の神 - JA梁川 - 赤部 - 大岳
- 江刺バスセンター - 江刺病院前 - 大内田 - 日の神 - JA梁川 - 大岳
- ●江刺バスセンター - 江刺病院前 - 大内田 - 日の神 - JA梁川
- 土・日・祝日運休
米里学間沢線
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 大内田 - 玉里 - 米里 - 学間沢
- 日・祝日運休
- 江刺バスセンター - 江刺病院前 - 大内田 - 玉里 - 米里
- 土・日・祝日運休
米里重王堂線
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 大内田 - 玉里 - 米里 - 重王堂
広瀬青谷線・広瀬西川目線
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 広岡 - 西川目
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 広岡 - 広瀬 - 青谷
- ●江刺バスセンター - 江刺病院前 - 広岡 - 広瀬
- 土・日・祝日運休
田原原体線
- ○江刺総合支所前 - 江刺病院前 - 江刺バスセンター - 醍醐
- 土・日・祝日運休
稲瀬大迫線
- ○江刺バスセンター - 江刺病院前 - 広岡 - 大迫
- 土・日・祝日運休
街なか循環線(南回り・北回り)
- ○江刺バスセンター - 南八日市 - 江刺病院前 - 江刺警察署前 - 江刺総合支所前 - 江刺バスセンター - 藤原の郷 - グリーンパーク
- 月曜日運休(ただし、月曜日が祝日の場合は運行)
稲瀬・愛宕環状線
- 江刺バスセンター → 江刺総合支所前 → 江刺病院前 → 十三 → 三日町沼の上 → 川西営農センター前 → 自動車学校前 → 江刺病院前 → 江刺総合支所前 → 川原町 → 江刺バスセンター
- 月曜・水曜・金曜のみ運行。
車両
- 奥州市が所有する小型車両で運行。
- 2019年度に野口が参入するまでは、市営バス・スクールバス・給食輸送車とも旧早池峰バス江刺営業所の跡地を拠点とする運用だった。以降は、岩手県交通に委託された車両は胆江営業所を拠点に、野口に委託された車両は江刺営業所跡地を拠点とする運用となっている。
脚注
参考文献
- 鈴木文彦『岩手のバス いま むかし』株式会社クラッセ(Klasse Books)、2008年12月。(ISBN 978-4902841008)
関連項目
外部リンク
- 公共交通機関・駐車場 - 奥州市