『母なれば女なれば』(ははなればおんななれば)は、キヌタプロダクションが1952年に製作し、東映が配給した日本映画である。
概要
1950年の(第4次東宝争議)の解決金(前払金)として日本映画演劇労働組合東宝支部に支払われた600万円[1]のうち、200万円を資本金にして設立されたとされる[2]「キヌタプロダクション」の第1回作品。
徳永直の書き下ろしの原作を娯楽作品の脚本家棚田吾郎が脚色、ドキュメンタリー作品で実績のある亀井文夫がメガホンをとった。
戦争未亡人の役を1950年5月26日に日本映画演劇労働組合への加入を発表[3]した大女優 山田五十鈴が演じた。
あらすじ
戦争未亡人の春枝は、ふたりの幼児を抱えながら、ミシンで縫製の仕事をしている。空襲で見失った長男を毎日探し歩く。ある日、長男との突然の再会によって、にぎやかな暮らしが戻るが、春枝は、新しい恋とこれまでの家族との暮らしの間で揺れ動く。