橋本 梧郎(はしもと ごろう、1913年 - 2008年8月26日)は、ブラジルの生物学者(植物学)、博物学者。勲等は勲五等。学位は名誉博士(静岡県立大学)。称号は小笠町名誉町民。サンパウロ博物研究会顧問。
来歴
静岡県立掛川中学校卒業。
1934年、単身ブラジルに渡る。ブラジルの農学校を卒業して以来、博物館職員や学校教師としての活動のかたわら植物採集を続けた。生涯をかけて集めた標本は10万とも15万ともいわれ、個人が所蔵する植物標本としては世界最大である。1950年、植物愛好家らを組織化しサンパウロ博物研究会を設立した。
ブラジルに帰化し、サンパウロ州サンパウロ市にて植物研究を続けていたが、2008年、多臓器不全により死去[1][2][3]。
顕彰
菊川市の公園には、橋本の業績を顕彰するため南米植物が植栽されている。また、しずおか国際園芸博覧会(通称浜名湖花博)の「国際花の交流館」に、橋本の著書や標本を展示するブースが設置された。
栄典
著書
- 『ブラジル産薬用植物事典』(第33回吉川英治文化賞受賞)
- 『ブラジルの果実』
- 『ブラジルの野菜』
脚注
- ^ リオデジャネイロ共同「橋本梧郎氏死去――サンパウロ博物研究会顧問」『橋本梧郎氏死去/サンパウロ博物研究会顧問/Web東奥・ニュース/20080828』東奥日報社、2008年8月28日。
- ^ リオデジャネイロ共同「橋本梧郎氏死去――サンパウロ博物研究会顧問」『橋本梧郎氏死去 サンパウロ博物研究会顧問 / 西日本新聞』西日本新聞社、2008年8月28日。
- ^ リオデジャネイロ共同「橋本梧郎氏死去/サンパウロ博物研究会顧問」『橋本梧郎氏死去/サンパウロ博物研究会顧問―四国新聞社』四国新聞社、2008年8月28日。