概要
福知山駅を管理駅とする(直営駅)[1]。丹波市の玄関口であり、市内の駅で唯一特急「こうのとり」が全列車停車する[1]。
当駅の駅舎は、1990年(平成2年)に開催された『国際花と緑の博覧会』において、会場内アクセス路線として運行されていた『(ドリームエキスプレス)』の「山の駅」の駅舎を、丹波の森構想に合致するものとして閉幕後に移築したものである[1]。木造2階建てで、1階に待合室・レストラン・旅行代理店・売店がある[1]。みどりの窓口は2020年に閉鎖され、みどりの券売機プラスで対応している。2階は通常開放されていない。
レストランで駅弁「豚めし」を販売しており、福知山線では現在唯一となる駅弁販売駅である。
なお、JR線上には、当駅と同じ表記で読みの異なる駅が2つ存在する(「同じ表記の駅」を参照)。
歴史
- 1899年(明治32年)
- 1907年(明治40年)8月1日:阪鶴鉄道国有化[3]。国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。阪鶴線所属駅となる。
- 1912年(明治45年)3月1日:線路名称改定。阪鶴線の福知山駅以南が福知山線に改称し、当駅もその所属となる。
- 1973年(昭和48年)4月1日:貨物取扱廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1991年(平成3年)9月21日:大阪花博で使われた「山の駅」を新駅舎として使用開始[1]。
- 1992年(平成4年)4月1日:篠山口鉄道部発足により、その管轄となる。
- 2009年(平成21年)6月1日:篠山口鉄道部廃止に伴い福知山支社直轄に戻され、篠山口駅の被管理駅となる。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)3月13日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[5]。
- 2022年(令和4年)10月1日:組織改正により、全線が近畿統括本部福知山管理部の管轄になり、福知山駅の被管理駅となる。
駅構造
2面2線の相対式ホームを有する地上駅で[2]、列車交換が可能。かつて[いつ?]は2線の間に(中線)が敷設されていた。
自動改札機は導入されておらず、2021年3月13日にICOCAなどの交通系ICカードに対応した。2007年(平成19年)2月には改札内にLED式の発車標、改札外には液晶ディスプレイ式の発車標が設置された。
トイレは駅構内改札外に終日利用可能な男女別の物がある。2017年6月から同年10月にかけてリニューアル工事を行い改札外トイレはバリアフリー対応になった。かつては1番のりば上と駅前バス停付近にトイレがあったが、閉鎖・解体された。
のりば
- 付記事項
- 1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線であるが、1番のりばが両方向からの入線・出発に対応している。
- 行き違いがない場合は、原則として上下線とも1番のりばに停車する。行き違いがある場合は篠山口・大阪方面の上り列車は1番のりば、福知山方面下り列車は2番のりばに停車する。
かつて設置されていた券売機(2014年5月)
改札口(2014年5月)
プラットホーム(2006年5月)
待合席(2006年5月)
ダイヤ
日中は1時間あたり、篠山口発着の普通と特急『こうのとり』が1本ずつ停車する。朝晩には大阪駅発着の丹波路快速も設定されている。
利用状況
「兵庫県統計書[6]」によると、2016年(平成28年)度の1日平均(乗車人員)は816人である。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 1,320 |
1999年 | 1,236 |
2000年 | 1,195 |
2001年 | 1,166 |
2002年 | 1,127 |
2003年 | 1,073 |
2004年 | 1,035 |
2005年 | 986 |
2006年 | 948 |
2007年 | 900 |
2008年 | 900 |
2009年 | 886 |
2010年 | 884 |
2011年 | 892 |
2012年 | 905 |
2013年 | 929 |
2014年 | 840 |
2015年 | 825 |
2016年 | 816 |
- 丹波篠山市大山地区の住民も多くが当駅を利用している。[要出典]
駅周辺
北側は国道を挟んで住宅街が続く。南側は田園地帯が広がるが、柏原川の対岸には工場がある。駅のすぐ前には、田艇吉[7][8]の銅像と田捨女[9]の石像が立つ。
駅前ロータリー
柏原駅前通り
柏原八幡宮
バス路線
駅前にウイング神姫(旧神姫グリーンバス)の以下の路線が発着している(バス停の名称は「柏原」)。同バスでは、ICカードのNicoPa・PiTaPa・ICOCAが使用できる。
- 篠山営業所
- 佐治
- 青垣住民センター前 ※平日のみ運行
- 関西記念墓園 ※墓園終着便は土日・祝日ダイヤの日時のみ運行
- 野瀬 ※1日1本のみ運行
同じ表記の駅
「柏原」と表記される駅は当駅以外にも存在するが、読みはいずれも異なる[2]。
これらと区別するため、マルス発行の乗車券などでは当駅を「(福) 柏原」と表記されている[2]ほか、ICOCAの使用履歴については片仮名表記されている。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、121頁。ISBN (9784343006028)。
- ^ a b c d e f g 川口素生『思わず人に話したくなる 関西「駅名」の謎』洋泉社、2017年3月2日。ISBN (978-4-8003-1166-5)。
- ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、127頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ a b “” (PDF). 丹波市. p. 7 (2020年1月20日). 2021年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月27日閲覧。
- ^ (PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ2020年12月19日閲覧。 。
- ^ 兵庫県統計書
- ^ “” (PDF). 兵庫県道徳副読本 小学校5・6年 心 ときめく. 兵庫県立教育研修所. 2021年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月22日閲覧。
- ^ “”. ぶらり丹波路. 来て・見て・歩いて 丹波まちめぐり. 兵庫丹波観光ネットワーク推進委員会. 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月22日閲覧。
- ^ “”. 丹波市観光協会. 2022年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月22日閲覧。
- ^ “”. 拠点・アクセス. クレハ. 2023年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月22日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 柏原(兵庫)駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道