東加古川駅(ひがしかこがわえき)は、兵庫県加古川市平岡町新在家にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。駅番号はJR-A78。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
東加古川駅 | |
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北口 | |
ひがしかこがわ Higashi-Kakogawa | |
◄JR-A77 土山 (3.3 km) (3.6 km) 加古川 JR-A79► | |
所在地 | 兵庫県加古川市平岡町新在家1498[1] |
駅番号 | JR-A78 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | A 山陽本線(JR神戸線) |
キロ程 | 35.5 km(神戸起点) 大阪から68.6 km |
電報略号 | ヒカ←ヒカコ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
(ホーム) | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- | 10,880人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1961年(昭和36年)10月1日[1] |
備考 | (直営駅)[1] みどりの窓口 有 (みどりの券売機プラス)設置駅[2] |
歴史
- 1961年(昭和36年)10月1日:日本国有鉄道山陽本線の土山駅 - 加古川駅間に新設開業[1]。旅客営業のみ。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)3月8日:JR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」導入[3]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する[4]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する[5]。
- 2023年(令和5年)
- 2025年度(令和7年度):連続立体交差事業認可取得(予定)[6]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅になっている[1]。2006年11月26日に完成した橋上駅舎を持つ[1]。停車列車が主に使用する下り(本線)は1番のりば、上り本線は3番のりばである。2番のりばは上下線共用の待避線(中線)で有効長は660m、1,300t貨物列車に対応している[7][8]。
(直営駅)(加古川駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び提携ICカード利用可能駅である。
のりば
上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
2番のりばを使用する定期旅客列車は新快速の通過待ちを行う大阪方面行きの列車のみである。平日朝時間帯に運行される普通(C電)および毎日午前9時13分発(米原行744T)の列車1本が使用する。2005年2月28日までは、当駅に停車する上り列車は朝晩の一部を除いて2番のりばで新快速・特急の通過待ちを行っていた。なお、こののりばは姫路方面行き列車の停車も可能であり、ダイヤが乱れた場合に使用するほか、回送列車や貨物列車が使用する場合もある。2番のりばに停車する列車は、ドア横の開閉ボタンで開け閉めする。
駅のすぐ東に踏切があるが、上り列車が通過待ちのために2番線に入線する時、踏切の通過の有無にかかわらず遮断機が下りる。結局通過せずに遮断機が上がるため、踏切の遮断時間が長くなっている。
2・3番のりばが島式ホームとなっていることから、2番のりばは3番のりばと一括で三ノ宮・大阪方面のホームと案内されている。
南口
ホーム
エレベーター
ロータリー
駅橋上化工事
日本国有鉄道(国鉄)時代の1979年7月に、当時当駅を管轄していた大阪鉄道管理局に陳情を行ったことが始まりである。
1985年には当駅橋上化に関する委員会も設置され、JR西日本になってからも署名を提出するなどの働きかけを行った結果、2004年10月にJR西日本と加古川市が工事協定を締結。橋上駅舎化工事が開始され、2006年11月26日に使用を開始した。
橋上駅舎化される前
2005年頃
貨物駅計画
国鉄時代には、当駅東寄りに貨物駅を建設する計画があり用地買収も行われていた。用地は阪神・淡路大震災に伴う仮設住宅に転用され、宅地化が行われて「平岡町つつじ野」の住居表示が行われている[1]。
連続立体交差事業
「JR山陽本線東加古川駅付近連続立体交差事業」として、2022年度(令和2年度)に国土交通省から新規着工準備採択を受け、事業化を目指している状態である[10]。
2017年10月に住民から加古川市に対して、開かずの踏切やボトルネック踏切について改良の要望が出されていた[10]。また、加古川市から兵庫県に対しても連続立体交差事業の事業調査の要望が出されていた[10]。そして2019年11月には兵庫県と加古川市の共同で着工準備採択の要望が出された[10]。
事業内容としては、当駅を含む約3.7kmの高架化を実施することで8か所の踏切を除去する[11]。それにより、交通渋滞の解消や踏切事故の減少、まちづくりを実施して駅へのアクセス向上や交通ネットワークの強化、賑わい創出による地域活性化を目的としている[11]。
ダイヤ
日中時間帯は1時間に4本停車する。朝時間帯は本数が多くなる。大阪方面の列車の大半が西明石駅から快速となるが、平日の朝時間帯に限り終点まで各駅停車の普通電車の設定がある。加古川方面の列車は、半分の2本が隣の加古川行き、残りの2本が姫路方面行きである。
利用状況
「兵庫県統計書[12]」によると、2020年(令和2年)度の1日平均(乗車人員)は10,880人である。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 14,844 |
1999年 | 14,338 |
2000年 | 13,992 |
2001年 | 13,692 |
2002年 | 13,543 |
2003年 | 13,417 |
2004年 | 13,272 |
2005年 | 13,074 |
2006年 | 13,025 |
2007年 | 13,153 |
2008年 | 13,240 |
2009年 | 12,860 |
2010年 | 12,893 |
2011年 | 13,389 |
2012年 | 13,726 |
2013年 | 13,898 |
2014年 | 13,787 |
2015年 | 14,339 |
2016年 | 14,224 |
2017年 | 14,144 |
2018年 | 13,968 |
2019年 | 13,820 |
2020年 | 10,880 |
駅周辺
- 施設
- 企業・法人等
- 教育機関
- 公的機関等
バス路線
- 東加古川駅(駅前)
- 東加古川(国道沿い北側)
- 土山駅南口
- 加古川駅(かこバス)
- 東加古川(国道沿い南側)
- 加古川駅
かつては深夜特急バス「はくろムーンライト号」(JR大阪駅前 - JR姫路駅OS前間を、毎週木曜・金曜のみの運行)の設定があったが、2019年1月に休止路線となった[13]。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、50頁。ISBN (9784343006028)。
- ^ a b c “”. 西日本旅客鉄道. 2023年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月2日閲覧。
- ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日)
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ 社会基盤整備の推進 (PDF) - 兵庫県 p.11、2020年6月10日閲覧。
- ^ 『建設技術』通巻35号、p.25
- ^ 『建設技術』通巻35号、p.27
- ^ a b “東加古川駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月1日閲覧。
- ^ a b c d JR山陽本線東加古川駅付近連続立体交差事業兵庫県
- ^ a b JR山陽本線 東加古川駅付近 連続立体交差事業 (PDF) 兵庫県
- ^ 兵庫県統計書
- ^ “”. 2019年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月2日閲覧。
参考文献
- 森勇樹(建設工事部輸送改善)他1名「山陽本線東加古川駅付近連続立体交差事業における逆転立体交差に関する検討」『建設技術』第35巻、西日本旅客鉄道建設工事部、2022年、25 - 28頁。
関連項目
外部リンク
- 東加古川駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 東加古川駅周辺整備事業 - 加古川市