東佐野駅(ひがしさのえき)は、大阪府泉佐野市泉ケ丘一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線の駅である。駅番号はJR-R43。
歴史
阪和興業(阪和電気鉄道の投資子会社、現在の阪和興業とは無関係)が開発した泉ヶ丘住宅地への最寄り駅として新設された[1]。
- 1939年(昭和14年)1月9日:阪和電気鉄道の和泉橋本 - 熊取間に泉ヶ丘駅(いずみがおかえき)として開業[2]。
- 1940年(昭和15年)12月1日:阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海山手線の駅となる[3]。
- 1944年(昭和19年)5月1日:戦時買収により国有化され、運輸通信省(国鉄)阪和線の駅となる[3]。同時に東佐野駅に改称。
- 1947年(昭和22年)12月5日:小手荷物の取扱開始[4]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3][5]。
- 1993年(平成5年)7月1日:(阪和線運行管理システム(初代))導入。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[6]。
- 2013年(平成25年)9月28日:(阪和線運行管理システム)を2代目のものに更新。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。分岐器のない棒線駅の構造であるが、踏切長時間鳴動対策のために駅前後の信号機が(絶対信号機)に変更されたため、(停留所)ではない。駅舎は和歌山方面行きホームの和歌山寄りにあり、反対側の天王寺方面行きホームへは跨線橋で連絡している。
関西空港駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する(業務委託駅)であるが、早朝と夜間は無人となる。
ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
構内にトイレは無く、駅前にバリアフリー対応の公衆トイレがある。
のりば
- 駅掲示時刻表の路線名は上下線とも「阪和線」となっており、「関西空港線」の記載がない。
利用状況
大阪府統計年鑑[7]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 1,351 |
1998年 | 1,391 |
1999年 | 1,361 |
2000年 | 1,340 |
2001年 | 1,340 |
2002年 | 1,294 |
2003年 | 1,292 |
2004年 | 1,250 |
2005年 | 1,283 |
2006年 | 1,317 |
2007年 | 1,252 |
2008年 | 1,249 |
2009年 | 1,300 |
2010年 | 1,332 |
2011年 | 1,334 |
2012年 | 1,317 |
2013年 | 1,368 |
2014年 | 1,348 |
2015年 | 1,359 |
2016年 | 1,350 |
2017年 | 1,320 |
2018年 | 1,325 |
2019年 | 1,278 |
2020年 | 967 |
駅周辺
駅前にはロータリーが設けられており、泉佐野コミュニティバスの北回りが発着する。
阪和興業によって大規模な宅地開発が行われ、泉ヶ丘住宅地が造成された。駅から少し歩くと有力な代議士や会社経営者の大きな屋敷や邸宅が建ち並ぶ高級住宅街である。
- 泉佐野泉ヶ丘郵便局
隣の駅
脚注
- ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、102頁。ISBN (978-4885400612)。
- ^ 鉄道省監督局「地方鉄道、軌道事業の現況並に異動」『電気協会雑誌』第206号、日本電気協会、1939年2月、附録2頁。(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、12-13頁。
- ^ 「運輸省告示第309号」『官報』1947年12月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、368頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ (インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
関連項目
外部リンク
- 東佐野駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道