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東京総合車両センター

東京総合車両センター(とうきょうそうごうしゃりょうセンター)は、東京都品川区広町2丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地・車両工場である。同社首都圏本部の管轄。車両基地の山手電車区と車両工場の大井工場が合併して発足した。

東京総合車両センター
東エリアの山手線留置線部
基本情報
日本
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 首都圏本部
所属略号 都トウ
整備済み車両略号 東京総合車セ、TK
車両基地概要
敷地面積 223,475 m2
配置両数
電車 554両
合計 554両
備考 2022年4月1日現在のデータ[1]
敷地面積は有価証券報告書の値[2]
(テンプレートを表示)
東京総合車両センター周辺の空中写真(2019年8月撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

組織体系

本区

東エリア

車両基地部分(旧・山手電車区)は東エリアと呼ばれる。山手線で使用される全ての電車および試験車事業用車が配置され、日夜定期検査や臨時修繕などが行われている。

地理的には旧大井工場の東側に位置し、東側は東海道本線に、南側は東急大井町線大井町駅に隣接している。大崎駅から(入出区線)により連絡している。

1967年に建設されたコンクリート製高架を備えた2階建て車両基地であり、階下「下収容線」に22線(1 - 22番線)、高架「上収容線」に23線(31 - 53番線)を備える[3]。1 - 4番線は修繕線であり、そのうち2・3番線は基地奥の修繕場につながり、修2・3番線と称する[3]。修2番線にはリフティングジャッキを[4]、修3番線には車輪転削装置を備える[5]。構内入替に使用される事業用車両((クモヤ143形))は1・4番線に留置されることが多い[4]。5 - 7番線は床下検査用のピット線、8 - 11番線は手洗いによる洗浄線、12番線以降は留置線となっている。

西エリア

車両工場部分(旧・大井工場)は西エリアと呼ばれる。日本国有鉄道(国鉄)時代から、東京地区の電車を専門に、検修・改造などを行っている。 構内には2023年までレンガ造りの御料車庫があったが、周辺の再開発により姿を消している。保管されていた歴代の皇室用客車(名目上の配置は尾久車両センター)の移動先や状況等は公開されていない[6]。このほか各種旧型車両(#保存車両を参照)が保存されている。

2017年現在、東京総合車両センターでは新系列車両(209系・E231系・E233系など)の大部分の検査を受け持っており、これらの車両のメンテナンスに最適な設備を有している。また、新系列車両は耐久性や耐摩耗性に優れていることから、(新保全体系)と称する従来の検査体系を簡略化した(各機器ごとに検査周期を適正化した)検査体系を実施している。

西エリア内の最も西側には1997年(平成9年)11月に完成した「新系列車両検修西棟」が、東側には2004年(平成16年)12月に完成した「新系列車両検修東棟」が設けられている。これらの検修棟は各車両を1両ごとに分割することなく最大6両(西棟)または最大11両(東棟)とした在姿状態で台車や屋根上機器などの検査が可能な設備となっており、新系列車両を効率的に検査が行えるような設備となっている[7]。なお、205系大宮総合車両センターの担当となっている。

廃車車両解体設備も設けられているが、通常は使用されない。

田町センター

2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正より、田町車両センターが廃止になり発足した。(主管が東京総合車両センターになった際に名称変更が行われた。)田町車両センターの配置車両は特急用の185系251系大宮総合車両センター、(E233系)や215系などの一般形車両は国府津車両センターなどに分散されている。

東海道線東京口上野東京ラインなどで運用される車両が留置されるほか、日中は上野東京ライン常磐線直通のE231系松戸車両センター配置)や寝台特急サンライズ瀬戸出雲」用の285系JR西日本(後藤総合車両所出雲支所)・JR東海大垣車両区配置)が田町センターに留置される。

JR東日本社員は構内運転業務や仕業検査等を行わず、グループ会社であるJR東日本運輸サービス(JETS)に委託している。

品川派出所

品川駅構内にある臨時検査の派出所である。本線営業列車で車両不具合があった場合に検修業務を行っている。

品川駅構内の留置線へは、品川駅からは内回りのみ入区することができる。出区の場合は田町駅へ一度回送され、内回りはそのまま据え付け、外回りは引き上げ線に引き上げたのち、外回りホームに据え付け、それぞれ田町始発となる。

なお、品川派出から出区する山手線電車の運行番号は70番台として区別されている(例 - 1271G列車, 1472G列車)。

赤羽派出所

2007年(平成19年)4月1日に設置された赤羽駅構内にある臨時検査の派出所である。赤羽発着列車で車両不具合があった場合に検修業務を行う。業務内容は、車両故障発生時の現場出動と復旧・処置作業、湘南新宿ライン宇都宮線高崎線京浜東北線などの新系列車両添乗による列車状態の把握である。

赤羽発着列車には東京総合車両センター所属車両は運用されておらず、また近隣に尾久車両センターが立地するが、尾久は基本的に客車の車両基地であるため、同じ首都圏本部管内にあるとともに、赤羽発着列車に運用される車両を含む新系列車両の検査を担当している東京総合車両センターの出先機関となっている。首都圏本部管内での派出所設置は、品川駅・新宿駅池袋駅御茶ノ水駅東京駅上野駅[8]に続いて7か所目である。

池袋派出所

2008年(平成20年)12月14日に旧池袋運転区の検修業務のうち、池袋駅構内にある派出部門を引き継いだ。車両センターの派出所組織は品川駅・赤羽駅に次いで3か所目である。2019年をもって廃止となり、組織は新宿派出所に移管された。

新宿派出所

田町車両センターが東京総合車両センター田町派出所に移管されたと同時期に同総合車両センターの管轄になった。

新宿駅に常駐し、主に中央緩行線、中央快速線の車両(E231系、E233系0番台、E353系)の本線上修繕を行っている。

東京派出所

新宿派出所と同様に東京総合車両センターに移管された。

東京駅に常駐し、京葉線や総武快速線、横須賀線(E217系、E235系1000番代、E259系)を主に本線上修繕を行っている。

沿革

  • 東エリア
    • 1909年明治42年) - 新宿電車庫品川派出所として品川駅構内に開設。
    • 1910年(明治43年) - 品川電車庫が開設。
    • 1936年昭和11年) - 品川電車区に名称変更。
    • 1964年(昭和39年) - 仮称「大崎電車区」として現在地にて着工。
    • 1967年(昭和42年)4月3日 - 現在地に移転。「東洋随一」と謳われた二階建て電車基地が完成、一部使用開始。山手線の車両基地が品川・池袋・下十条の3区体制から品川・池袋の2区体制となる。
    • 1968年(昭和43年)10月 - 全面使用開始。
    • 1985年(昭和60年)11月1日 - 運転士などの運転部門を品川運転区へ分離し、山手電車区に名称変更[9]。略号は「南シナ」から「南ヤテ」に。
    • 1986年(昭和61年)3月3日 - 池袋電車区に配置されていた車両が転入、山手線の全車両の所属基地となる。
    • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道東京圏運行本部の管轄となる。略号は「東ヤテ」に。
    • 2004年平成16年)6月1日 - 大井工場と合併し「東京総合車両センター」に改称され、略号は「東トウ」に[10]
  • 西エリア
    • 1871年(明治4年) - 「新橋工場」として新橋に開設。
    • 1914年大正3年) - 電車の新造・修繕を開始。
    • 1915年(大正4年) - 新橋駅から現在地に移転、大井工場と名称を変更。
    • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に移管。
    • 2004年(平成16年)6月1日 - 山手電車区と合併し「東京総合車両センター」に改称[10]
  • 田町センター
    • 2013年(平成25年)3月16日 - 田町車両センターが廃止になり、新たに「東京総合車両センター田町センター」として発足[10]

配置車両の車体に記される略号

 
東京総合車両センター 所属略号
  • 都トウ」…2022年10月1日以降 (首都圏本部を意味する「都」と、東京を意味するトウ)
  • 東トウ」…2004年6月1日以降(東京支社を意味する「東」と、東京を意味する「トウ」)
  • 東ヤテ」…1987年4月1日以降(東京地域本社→東京支社を意味する「東」と、山手を意味する「ヤテ」)
  • 南ヤテ」…1985年11月1日以降(東京南鉄道管理局を示す「南」と山手を意味する「ヤテ」)
  • 南シナ」…1969年3月1日以降(東京南鉄道管理局を示す「南」と、品川を意味する「シナ」)
  • 東シナ」…開設時(東京鉄道管理局を示す「東」と、品川を意味する「シナ」)

整備済み車両の車体に記される略号

東京総合車セ」または「TK」。大井工場時代は「大井工」「OY」であった。

配置車両

2022年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
554両 0両 0両 0両 0両 554両
  • E235系電車(550両)
    • 11両編成50本(トウ01 - 50編成)が配置されている。量産先行車(トウ01編成)は、2015年11月30日から山手線での運用を開始。2017年5月22日にはトウ02編成も運行開始した。以降も順次総合車両製作所新津事業所から引き渡され、2019年12月に11両編成50本の投入が完了した。
  • E655系電車(1両)
    • 特別車両のE655-1のみが配置されている。ほかは尾久車両センター配置である。
  • 157系電車(1両)
    • 157系は当センターにのみの配置で、1982年以後は貴賓車「クロ157-1」のみが残る。2013年3月16日ダイヤ改正に伴い田町車両センター廃止のため転入し、御料車庫に保管されている。1993年以来使用されていない。
  • (クモヤ143形電車)(2両)
    • 事業用牽引車で、クモヤ143-8とクモヤ143-9の2両が配置されている。

過去の配置車両

  • E231系電車500番台
    • トウ520編成は、2014年に各種改造を受け三鷹車両センター に転出しA520編成となった。 2016年にトウ540編成が、2017年以降トウ503・507-511・513-519編成が、2018年度はトウ521-538編成が、2019年度は残りの全編成が転出し、2020年1月24日にトウ506編成が運用離脱したことにより、全編成が転属した。転属完了後も、サハE231-4602・4604 - 4606が残っていたが、これらは同年9月10日付で廃車となり[11]、12月に現地で解体された。
  • (クモル145形・クル144形電車)
    • 2両編成1本が配置されていたが、2008年6月に長野総合車両センターに送られ廃車となった。配給車
  • 205系電車
    • 103系電車の後継車両で、山手線の主力となっていた。
    • 最後まで在籍していたのは2両(サハ205-45とサハ205-60)で、2010年3月に解体された。
  • 211系電車
    • 2013年3月16日ダイヤ改正の際に、従来配置されていた田町車両センターが廃止されたことで書類上転入した。すべて転用改造前の保留車である。
    • 1986年から1991年にかけて新製配置され、東海道本線東京 - 島田間や伊東線で運用された。2011年11月からE233系への置き換えが進められ、2012年4月23日に定期運用を終了した。
    • 現車は東京総合車両センターに入線することはなく、基本10両・付属5両の編成は尾久車両センターなどに、付随車を抜いて6両および4両となった編成は青森車両センター新潟車両センター下新田信号場などの各車両基地や北長野駅豊野駅酒田駅などに疎開留置された[12]
    • 廃車されなかった車両は、2014年から2015年10月までに耐寒耐雪仕様に改造され、全車長野総合車両センターに転出した。
  • E231系電車0番台(10両)
    • B27編成のみが在籍していた。0番台は中央・総武緩行線用として三鷹車両センターに配置されていた車両で、付随車を抜いた制御車(クハ)・電動車(モハ)6両のみが使用されていた。用途は新津車両製作所で製造された山手線用4扉付随車サハE231形600番台・4600番台の試運転・配給輸送と、廃車になるサハE230形(6扉車)の長野総合車両センターへの廃車配給輸送で、控車扱いとして車両の中間に対象となる付随車を4両組み込んで使用した。帯色は従来の黄帯のままであった。6扉車の置き換え完了に伴い再び三鷹車両センターへ転出した。
  • 193系電車(2両)
    • 事業用の電気検測試験車。2両編成1本が配置されていたが、2013年6月10日に廃車された。

入換動車

   
旧クモユニ143-2(2007年夏の一般公開時に撮影)
旧クモハ101-170「たんぽぽ」(2006年夏の一般公開時に撮影)

車籍のない入換動車として、下記の車両が使用されていた。

  • (クモユニ143形)
    旧クモユニ143-2が塗色変更のうえで使用されていたが、2010年2月に当センター内にて解体された。
  • (101系)
    2両編成1本(旧クモハ101-170+旧クモハ100-802)が、車体短縮改造・塗色変更され、「たんぽぽ」という愛称で入換に使用された。2両で17m級電車2両に相当する車体長とするため、旧クモハ100-802は車体が6m短縮されていた。2008年に当センター内で解体され、現存しない。
  • (クモニ13形)
    旧クモニ13007が使用されていたが、後継車両の導入後は下記のクモハ12形などと同様に保管状態となっていた。長期にわたる野外留置で車体の腐食が進行し、雨樋なども外れ落ちてしまっていたが、2010年2月に解体された。

保存車両

 
クモハ12052(2008年夏撮影)
 
クハ209-901(2010年夏撮影)
  • 31系 ((クモハ12052))
    • 1996年まで鶴見線で運用されていた両運転台化改造車。鶴見線での運用終了後、中原電車区に車籍を残したまま当センター(当時は大井工場)の西エリアで保管されている。
  • (クハ209-901)
    • JR東日本における「新系列車両」のルーツ。1992年に川崎重工業で落成し、2007年まで京浜東北線・根岸線で営業運転を行っていた。クモハ101-902に代わり、西エリアの正門付近に保存されている。
移動
 
クモハ101-902(2005年夏撮影)
 
マイテ39 11(2002年夏撮影)
  • (クモハ101-902)
    • 国鉄電車のエポックとなった101系の試作車。1957年に大井工場で製造された車両であることから、廃車後は大井工場(西エリア)の正門付近に静態保存されていた。2007年に鉄道博物館へ移動。
  • (マイテ39 11)
    • 1930年に大井工場で製造された展望車。青梅鉄道公園で保存されていたが、1987年に搬入され、補修ののち、保管された。2007年に鉄道博物館へ移動。
解体
  • クモハ12053
    • クモハ12052と共に運用終了後も保管されていたが、2010年2月下旬に解体された。
  • (クモヤ90801)
    • 当センターの西エリアで保管されていたが、2010年2月下旬に解体された。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2022夏 交通新聞社、2022年、p.74-76。(ISBN 9784330028224)。
  2. ^ 第35期有価証券報告書 40頁 (PDF) - 東日本旅客鉄道
  3. ^ a b 鉄道ジャーナル』2013年12月号、鉄道ジャーナル社、2013年、p.25
  4. ^ a b 鉄道ジャーナル』2013年12月号、鉄道ジャーナル社、2013年、p.28
  5. ^ 鉄道ジャーナル』2013年12月号、鉄道ジャーナル社、2013年、p.30
  6. ^ “大正時代のれんが造り「御料車庫」の解体が始まる 失われる東京・品川の鉄道遺構 JR東日本が再開発”. 東京新聞 (2023年4月2日). 2023年5月11日閲覧。
  7. ^ 鉄道ジャーナル』2013年12月号、鉄道ジャーナル社、2013年、p.40
  8. ^ 但し上野駅は松戸車両センターの派出所であるため、当区に限れば6か所目、発足当時は東京、新宿は田町車両センターの派出のため当時の当区では4か所目である。
  9. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、144頁。 
  10. ^ a b c ジェー・アール・アール編 (2016) (日本語). JR気動車客車編成表2016 . 交通新聞社. p. 221. ISBN (978-4330690162). http://shop.kotsu.co.jp/shopdetail/000000001876/005/004/X/page1/order 
  11. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2021冬 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2020年、p.358。ISBN (9784330082202)。
  12. ^ 疎開留置場所から移動する場合もある。ここで記載の主な留置場所は2012年4月1日現在のデータである。

関連項目

座標: 北緯35度36分38.5秒 東経139度43分55.7秒 / 北緯35.610694度 東経139.732139度 / 35.610694; 139.732139

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