東京ヘリポート(とうきょうヘリポート)は、東京都江東区新木場にある公共用ヘリポート。東京都営空港の一つ。正式名称は東京都東京ヘリポート(とうきょうと とうきょうヘリポート)。
歴史
- 1964年6月15日-江東区第七号埋立地(現在の江東区辰巳二丁目)に暫定開港。
- 1972年6月15日 - 現在の場所に移転開港[1]。
- 1980年4月1日 - 横浜市消防局航空隊が1号機を運用開始[2]。
- 1982年3月 - 横浜ヘリポートの竣工に伴い横浜市消防局航空隊が転出[2]。
- 1985年3月17日~9月16日 - 科学万博の期間中、会場の茨城県筑波郡までの定期旅客輸送を実施。
- 1985年7月 - 川崎市消防局航空隊が1号機(BK117)を運用開始。
- 1988年4月18日 - 建設省関東地方建設局が河川・道路管理用にヘリコプター(ベル 214ST)を運用開始。
- 1989年 - ヘリポート拡張、新滑走路供用開始[1]。
- 1990年 - ヘリポート拡張により、全面供用開始。
- 2003年2月20日 - 計器進入方式を設定。
- 伊豆諸島からの救急患者輸送目的の飛行に限定しての適用。これにより悪天候時の着陸が可能になる。
利用状況
公共機関のヘリや在京マスコミ各社の報道ヘリ、遊覧飛行やチャーター便、訓練飛行などを行う民間航空会社など、多種多様なヘリコプターが常に多数駐機し、頻繁に発着が見られる。
旅客輸送
科学万博
1985年の国際科学技術博覧会(科学万博)の開催に際し、道路交通の渋滞を避ける交通手段として、首都圏の数ヶ所から茨城県筑波郡の臨時ヘリポートまでのヘリコプターによる定期旅客輸送が実施された。東京ヘリポートからは、朝日航洋がベル 412/212を使用して筑波との間に1,736便を運航(352便欠航)、成田空港との間に8便を運航(3便欠航)した[3]。
成田空港
AirX社が2019年に成田空港と約18分で結ぶ直行便を開設した[4]。
2006年7月1日から、雄飛航空の成田空港直通乗り合い路線「成田ヘリ・エクスプレス」の新路線として、東京ヘリポート発着の路線が運航されている。予約があった場合のみ運航するチャーター便となっている。
主な使用者
公共機関
報道機関
- 共同通信社(東邦航空に運航委託)
- 中日新聞東京本社(自社運航)
- NHK(オールニッポンヘリコプターに運航委託)
- 日本テレビ(朝日航洋に運航委託)
- TBS(朝日航洋に運航委託)
- フジテレビ(朝日航洋に運航委託)
- テレビ朝日(東邦航空に運航委託)
- テレビ東京(中日本航空に運航委託)
民間航空会社
- 東邦航空
- 朝日航洋
- 中日本航空
- オールニッポンヘリコプター
- 朝日ヘリコプター
- 新日本ヘリコプター
- アカギヘリコプター
- デ・ハビランド・カナダ(DHC)ヘリコプター事業部
- ノエビアアビエーション
ヘリコプターメーカー
- ユーロコプタージャパン
- ユーロコプタージャパン T&E
施設
- 総面積 : 5万平米
- 滑走路 : 長さ90m×幅30m
- 誘導路 : 長さ40m×幅15m
- 格納庫 : 7,500平米
※上記値は全て開港当時のもの
登場作品
- 『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』(アニメーション映画、1999年公開)
脚注
関連項目
- 日本の空港(ヘリポートの一覧がある)