『月刊少年ギャグ王』(げっかんしょうねんギャグおう)は、かつてエニックスが発行していた日本の(月刊)ギャグ漫画雑誌。1994年(5月号)創刊、1999年(4月号)休刊。当初は毎月30日発売であったが後に毎月3日に変更され、通巻58号(増刊を含む)が発行された。
エニックスより刊行された漫画雑誌の中で初めて当初から誌名に「ガンガン」が入っていない雑誌であり[1]、また最初に休刊した雑誌である[2]。
概要
1994年3月に創刊号が発売。1993年に発売された『月刊少年ガンガン 増刊4コママンガ劇場』を前身としており、テレビゲームファンの子供を対象としていた[3]。当時、好調だった4コママンガ劇場のノウハウを生かし、少年漫画誌としては珍しい4コマ漫画、ギャグ漫画を中心とした構成となっていた[3]。創刊時の連載作品には当時の『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』で描いていた漫画家達のオリジナル作品が多かった。キャッチコピーは「ぼくらのハッピーマガジン」。
1997年にマリオやポケットモンスターなどのゲームコミックを大量に連載し始めたものの、発行部数は年々減少。1999年に連載から4コマ漫画を外し、『月刊少年GagOh!』と誌名を改め心機一転を図ったが、わずか3号で休刊となる。牧野博幸によれば、他の子供向け漫画雑誌のような方向を目指すも失敗、オタク向けにして男性作家はリストラする。という雑誌方針の変更があったという[4]。
連載作品
- アークザラッドII(藤凪かおる)
- (アクロバットバカ野郎)(タイジャンホクト)
- (いかさまシアター)((丹羽俊晴))
- うめぼしの謎(三笠山出月) - 後に大都社から『完全版 蔵出しうめぼしの謎』が出版。
- (大ボケ超人ウッカリマン)(岩村俊哉)
- (怪傑!オピウム君)((山藤ひろみ))
- (がんばれスイートシュガーちゃん)(霧賀ユキ)
- (奇笑天傑物語)(原淳)
- (KIBA!)(村上ゆみ子)
- (曾我あきお)
- 幻想大陸(夜麻みゆき) - 後に月刊少年ガンガンにて同じ時系列の作品『刻の大地』として続刊。
- (強引にマイウェイ)(計奈恵)
- GOGO!マリオワールド(兼本あつこ)
- (殺し屋ジョージ)(梶原あや)
- (最強不運少年バット君)(栗本和博)
- (最後の楽園)・(最後の学園)(坂本太郎)
- すすめ!!ダイナマン(池田匠→川野匠)
- ちぱパニック!!(幸宮チノ)
- (ちゅうちゅうパトロール)(梶原あや)
- (超弩級ほかほか戦士チャブダイン)(牧野博幸)
- ドラゴンクエスト(1Pコミック劇場)(作者複数)
- ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 ギャグ王編(作者複数)
- ドラゴンクエスト ヴァーチャルバトラー仁(御茶まちこ)
- トルネコ一家の冒険記(脚本:(小松崎康弘)、作画:村上ゆみ子、監修:堀井雄二)
- (とんでも勇者)(白井寛)
- (ナイトウォーカー!)(東まゆみ)
- 忍ペンまん丸絵日記(いがらしみきお)
- 半熟忍法帳(新山たかし)
- (ピエール刑事'94)(中井一輝)
- Pico☆Pico(衛藤ヒロユキ)
- 平成バンパイア(浅野りん)
- ぼくらの推理ノートシリーズ(原作:夏緑)
- (まさかの魔サーガ)(すずや那智)
- (もけけ日記)((桜井蓮哉))
- YAT安心!宇宙旅行(川本祐太郎)
- 勇者カタストロフ!!(牧野博幸)
- (RUNRUNブラザーズ)(川本祐太郎)
- レニフィルの冒険(石田和明)
- ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット(正木らか)
移籍作品
- ハイパーレストラン(霧香&聖娜→たかなし霧香) - 『月刊ガンガンWING』に移籍
- 御意見無用っ!!(よしむらなつき) - 『月刊ガンガンWING』に移籍
- ドラゴンクエスト 天空物語(幸宮チノ) - 月刊Gファンタジー増刊『ステンシル』に移籍
- ファイアーエムブレム 聖戦の系譜(藤森ナッツ) - 月刊Gファンタジー増刊『ステンシル』に移籍
- 魔法使い養成専門 マジック🟌スター学院(南澤ミズキ→(南澤久佳)) - 『月刊Gファンタジー』に移籍
- アストロベリー(金田一蓮十郎) - 『コミックバウンド』に移籍(その後、『ガンガンパワード』『ガンガンYG』を経て『増刊ヤングガンガン』に移籍)
編集者
Gag-Oh! コミックス
Gag-Oh! コミックス(ギャグ・オー! コミックス)は『月刊少年ギャグ王』に掲載された作品を主に収録する漫画単行本レーベル。1994年10月創刊し、1999年10月まで刊行された。判型は原則として新書判だが、4コママンガ劇場の姉妹編である「1Pコミック劇場」のようにA5判で刊行されたものもある。