昭和35年台風第12号

昭和35年台風第12号（しょうわ35ねんたいふうだい12ごう、国際名：ウェンディ / Wendy^[1]）は、1960年8月に四国に上陸し、近畿・中部地方に被害をもたらした台風である。

台風第12号（Wendy）
カテゴリー1の タイフーン （SSHWS）
台風12号
発生期間	1960年8月10日12時 - 8月13日6時 (UTC)
寿命	66時間
最低気圧	990 hPa
最大風速 （米海軍解析）	75 kt（1分間平均）
死傷者数	死者28人・行方不明者19人・負傷者154人
被害地域	近畿・中部地方
プロジェクト : 気象と気候／災害
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概要

 

進路図

1960年8月10日に日本の南で発生した台風12号は、北上して12日に高知県室戸岬北西に上陸した^[2]。

なお、この台風の上陸前日の8月11日にも、台風11号が高知県に上陸しており^[3]、2日連続で台風が襲来した。

台風11号とこの台風の影響で集中豪雨が東海地方などを襲い^[4]、特に岐阜県は11日から13日朝にかけて豪雨に見舞われ、長良川では、前年の伊勢湾台風時を上回る洪水となった^[5]。13日に関市保戸島および岐阜市芥見地区で川は破堤し、岐阜市内に濁流が流れ込み^[4]、さらに流域各地も被害を受けた^[5]。当時、伊勢湾台風で決壊した箇所などの堤防の修復中であったため、工事中の箇所がすぐに決壊するなどして、水の出方は伊勢湾台風時よりも酷かったという^[6]。氾濫は、長良川の分流である今川でも発生した。

被害

この台風による全国の被害は、人的被害が死者28人・行方不明者19人・負傷者154人となったほか、住家被害は損壊449棟・浸水21,144棟などとなった^[7]。

脚注

[脚注の使い方]

1. ^ “デジタル台風：台風196012号 (WENDY) - 総合情報（気圧・経路図）”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月14日閲覧。
2. ^ “昭和35年の台風12号 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年6月14日閲覧。
3. ^ “デジタル台風：台風196011号 (VIRGINIA) - 詳細経路情報（Google Maps版）”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月14日閲覧。
4. ^ ^{a b} “東海地方に集中豪雨”. 中日映画社. 2020年6月14日閲覧。
5. ^ ^{a b} “解　説：昭和34～36年連年災と災害復旧”. dagwu.com. 2020年6月14日閲覧。
6. ^ “災害体験談【伊勢湾台風災害（昭和３４年）】関市当時中学２年生”. 岐阜県. 2020年6月14日閲覧。
7. ^ “デジタル台風：台風196012号 (WENDY) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月14日閲覧。

外部リンク

• デジタル台風：台風196012号（WENDY）- 総合情報（気圧・経路図） - 国立情報学研究所（北本朝展）
• 東海地方に集中豪雨 - 中日映画社