『昨日は彼女も恋してた』(きのうはかのじょもこいしてた)は、入間人間による日本の小説。イラストは左。メディアワークス文庫(アスキー・メディアワークス)より2011年11月に刊行された。その続編『明日も彼女は恋をする』(あしたもかのじょはこいをする)は2011年12月に刊行された。
昨日は彼女も恋してた 明日も彼女は恋をする | |
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小説 | |
著者 | 入間人間 |
イラスト | 左 |
出版社 | アスキー・メディアワークス |
レーベル | メディアワークス文庫 |
発売日 | 2011年11月~2011年12月 |
巻数 | 全2巻 |
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概要
『昨日は彼女も恋してた』及び『明日も彼女は恋をする』は上下巻構成の小説で、上巻に当たる『昨日は…』には1章から5章まで、下巻に当たる『明日も…』には6章から10章までが基本的に収録されている。作品では9年前の世界へのタイムトラベルについて描かれており、上下巻通じて「僕」視点による描写と「わたし」視点による描写が交互に繰り返されているのが特徴である。
ストーリー
昨日は彼女も恋してた
- 松平に呼ばれた「僕」とマチは、車を改造したタイムマシンで「9年前」へ飛ばされた。そして「9年前」の「僕」とマチに出会う。
- ……ニアと「わたし」は「9年前」の松平を探し、自分たちを「現在」へ戻してもらおうとする。
明日も彼女は恋をする
- 「わたし」が戻ってきたのは改変された「現在」だった。「わたし」は元の「現在」を取り戻そうと決意する。
- ……「僕」は「現在」が改変されるのを阻止するため、もう一度「9年前」へ向かおうとする。
収録内容
昨日は彼女も恋してた
- 『しゃりんのうた』
- 一章『振り返ると全力で』
- 二章『わたしは貴方にあなたは私に』
- 三章『きみにだけ聞かせない』
- 四章『昨日は彼女も恋してた』
- 五章『あちらが立てばこちらが立たず』
明日も彼女は恋をする
- 六章『Back To The Past』
- 七章『四輪駆動』
- 八章『神の島』
- 九章『どんな時もきみのために』
- 十章『明日も彼女は恋をする』
- 『D.S.』
登場人物
(「僕」視点による人物描写)
- 「僕」
- 島に住む大学生。松平が作ったタイムマシンによりマチと一緒に「9年前」にタイムトラベルする。「9年前」の世界では小学生のマチに懐かれる。
- マチ
- 事故のせいで現在は車イスでの生活をしている。「僕」と同じ小学校に通っていたが、過去の喧嘩が原因で「僕」を嫌っている。「9年前」の世界では小学生の「僕」に懐かれる。
(「わたし」視点による人物描写)
- 「わたし」
- 松平の研究所のバイト。事故のせいで車イスでの生活をしている。ニアのことを不愉快に思っている。「9年前」の世界では小学生のニアに懐かれる。
- ニア
- 松平が作ったタイムマシンにより「わたし」と一緒に「9年前」にタイムトラベルする。「9年前」の世界では小学生の「わたし」に懐かれる。
登場人物
- 林田近雄(はやしだ ちかお)
- 井上真理(いのうえ まり)
- 松平貴弘(まつだいら たかひろ)
- 30歳代半ばの自称天才科学者。タイムトラベルの研究に生涯を費やすと宣言している。
- 裏袋美住(うらぶくろ みか)
- マチが小学生だった時の同級生。
- 玻璃綾乃(はり あやの)
- 「わたし」の元同級生で癖毛が特徴の男。
- 村上清春(むらかみ きよはる)
- 「僕」の祖母。認知症となっており「僕」のことを「ヤガミさん」という名前で呼ぶ。
- ミー婆
- 「僕」の向かいの家に住む老婆。悪戯好きで有名。
- 剣崎(けんざき)
- 島で数少ない自動車所有者。軽トラで島内の荷物の配達をしている。
- 前田(まえだ)
- 代々灯台守を務める前田家の長女。
- 玻璃先生
- 小学校の先生。「わたし」が小学生のときの担任。
用語
既刊一覧
- 昨日は彼女も恋してた(メディアワークス文庫、2011年11月、(ISBN 978-4-04-870969-9))
- 明日も彼女は恋をする(メディアワークス文庫、2011年12月、(ISBN 978-4-04-870970-5))
外部リンク
- 入間の間 (公式サイト)