この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2014年3月) |
日本航空351便ハイジャック事件(にほんこうくう351びんハイジャックじけん、Japan Airlines Flight 351)は、1972年11月6日に日本航空機で発生したハイジャック事件。
概要
1972年11月6日、羽田空港発福岡空港行きボーイング727を覆面をした男が乗っ取り、キューバへの亡命を要求した。「(ボーイング727が)短距離機であるため不可能である」と機長が拒絶し、同機は羽田に引き返し、乗客として搭乗していた江利チエミや三田明などの著名人が人質となった。
当時本事件の対策本部の一員であった佐々淳行によると、犯人は飛行中の機内から使用済の小額紙幣で100万ドル、パラシュートと手錠、シャベルを要求したが、その要求内容は警察の対策本部を混乱させた。
膠着状態の後、犯人は逃亡用の機材としてダグラス DC-8を用意させ、乗客を解放した後、自らがDC-8に移動したところで潜伏していた警察官に逮捕され、逃亡は未遂に終わった。在米日本人の単独犯で、目的地が社会主義国のキューバだったことから政治的背景も取り沙汰されたが、取調で無関係だったことが判明した。
その他
- 本事件と同日の1972年11月6日には北陸トンネル列車火災事故が発生している。
- この事件の際に犯人が逃亡用機材として用意させたダグラスDC-8は、この事件の22日後にモスクワで墜落した(日本航空シェレメーチエヴォ墜落事故を参照)。
- 351便の機長は、1965年12月25日に発生した日本航空オークランド空港緊急着陸事故において事故機であるDC-8を緊急着陸させた経歴がある[1]。
脚注
- ^ 加藤 常夫/上田 恒夫『機長席からのメッセージ―人間、機械そして自然を愛して』有斐閣ビジネス、1986年。