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新夕張駅(しんゆうばりえき)は、北海道夕張市紅葉山にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線の駅である。駅番号はK20。事務管理コードは▲132103[4][2]。
概要
1892年(明治25年)11月1日に北海道炭礦鉄道の紅葉山駅(もみじやまえき)として開業[3][5]。その後路線の国有化、国鉄分割民営化を経てJR北海道石勝線の駅となる。
当駅を起点とする登川支線(1907年-1981年)、夕張支線(1981年-2019年、路線自体は1907年から存在)が存在していたがいずれも廃止となり、現在は単一の路線の駅となっている。駅名は登川支線の廃止と同時に新夕張駅へ改称された。
特急「おおぞら」と「とかち」は「おおぞら」の下り5号、上り4・6・12号の4本を除いて停車する。また、普通列車は南千歳方面のみ運行されており、当駅 - 新得間は特急列車のみの運行で普通列車の設定がない。そのため、同区間内相互の乗車に限り、(特例により普通乗車券のみで自由席に乗車する)ことが可能である。
歴史
- 1892年(明治25年)11月1日:北海道炭礦鉄道室蘭線の追分 - 夕張間開通にともない開業(一般駅)[3][5]。当時の駅名は紅葉山駅[3]。
- 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道が国有化[6]。
- 1907年(明治40年)5月16日:紅葉山 - 楓貨物取扱所間の貨物支線(後の登川支線)が開業[6]。
- 1909年(明治42年)
- 1981年(昭和56年)
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[6]。
- 2004年(平成16年)
- 3月7日:石勝線夕張支線(特殊自動閉塞)化に伴い(タブレット)扱い廃止。
- 4月頃:自動券売機が設置される。
- 2017年(平成29年)6 - 7月:駅前広場を改修し、バス・タクシーの発着地点としての機能を強化。
- 2019年(平成31年)4月1日:石勝線夕張支線が廃止[8]。
駅構造
島式ホーム2面4線の地上駅である。ただし、夕張方面への普通列車が使用していた3・4番線は廃止に伴い使用停止となっており、使用しているホームは駅舎寄りの1・2番線のみである。かつてはさらに4番のりばの夕張方にあった切り欠きの0番のりばは、線路・ホームともに撤去された。
原則として1番線を使用し、一部の特急列車と普通列車のみ2番線を使用する。
改札口は1階、ホームは階段を昇った2階築堤上にある。3・4番線ホームと改札内コンコースを結ぶ業務用エレベーターがあり、駅係員立会いのもと利用できたが、3・4番線ホームが使用停止となったため使われていない。
終日社員配置駅。ただし、出札・改札業務は平日の日中のみである。滝ノ上駅 - トマム駅間の各駅を管理下に置く。廃止前の夕張支線全駅も管理下にあった。
みどりの窓口、自動券売機が設置されている。
(LED)式の改札案内がある。以前は電球式のものだった。
駅改札外にトイレが設置されている[9]。このトイレは24時間利用が可能となっている。
のりば
改札口(2018年9月)
連絡通路(2017年7月)
ホーム全体(2018年9月)
0番ホーム(線路撤去済み)
(2012年10月)ホーム(1・2番線)
(2017年7月)ホーム(3・4番線)
(2017年7月)夕張支線の0 kmポスト(2018年9月)
駅名標(2017年7月)
利用状況
「夕張市の統計書」によると、乗車人員の推移は下記のとおりである。
年度 | 乗車人員 | 出典 | |
---|---|---|---|
年間 (百人) | 1日平均 (人) | ||
2000年(平成12年) | 518 | 140 | [10] |
2001年(平成13年) | 493 | 140 | |
2002年(平成14年) | 420 | 120 | |
2003年(平成15年) | 370 | 100 | |
2004年(平成16年) | 365 | 100 | |
2005年(平成17年) | 380 | 100 | |
2006年(平成18年) | 365 | 100 | [11] |
2007年(平成19年) | 392 | 110 |
1日の平均乗降人員は以下の通りである[12]。
乗降人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2011 | 152 |
2012 | 140 |
2013 | 136 |
2014 | 136 |
2015 | 138 |
2016 | 114 |
2017 | 106 |
2018 | 178 |
駅周辺
バス路線
最寄り停留所は夕張鉄道(夕鉄バス)の「新夕張駅前」停留所となる。
2017年(平成29年)7月までに、JR北海道の費用負担(約1,700万円)により、新夕張駅の駅前広場に対して以下の改築を行った。
- 駅前広場の道路を拡張し、大型バスが乗り入れ・回転可能な広さに拡張する。
- 併せて、バス・タクシー乗り場を駅舎に近づけ、駅の待合室をバス・タクシーを待つのにも便利になるようにした。
- 駅舎から続く上屋を設け、駅の待合室からバス・タクシー乗り場への移動を容易にした。
これにより、従来は駅から階段を下りた先にあったバス停は、同年10月1日から駅前広場への発着に変更された[13]。
2019年4月1日の石勝線夕張支線廃止に伴いダイヤ改正が行われ、当駅と旧・夕張駅方面を結ぶ路線が増強された。
発着路線は以下の通り(2020年3月1日改正現在[14])。
その他
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■石勝線
- *:
打消線は廃止信号場
過去に存在した路線
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■石勝線(夕張支線)
- 新夕張駅 (K20) - 沼ノ沢駅 (Y21)
脚注
- ^ “”. JR北海道. 2004年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月27日閲覧。
- ^ a b 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、838頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 『北海道鉄道百年史』 下巻、日本国有鉄道北海道総局(編集・発行)、1981年3月、67-68頁。
- ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、14-15頁。
- ^ “日本国有鉄道公示第29号”. 官報. (1981年5月23日)
- ^ (PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道株式会社、2018年3月26日。 オリジナルの2018年8月31日時点におけるアーカイブ2018年8月31日閲覧。 。
- ^ “”. 夕張市. 2021年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月14日閲覧。
- ^ “10 運輸・通信” (PDF). 夕張市の統計書(平成18年版)第9号. 夕張市. p. 73 (2006年). 2018年2月8日閲覧。
- ^ “10 運輸・通信” (PDF). 夕張市の統計書(平成21年版)第10号. 夕張市. p. 84 (2006年). 2018年2月8日閲覧。
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月24日閲覧
- ^ “新夕張駅における鉄道とバス・タクシー等の結節機能強化について”. 北海道旅客鉄道 (2017年6月14日). 2019年4月2日閲覧。
- ^ “”. 夕張鉄道. 2020年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
- ^ RM LIBRARY 253 夕張線(ネコ・パブリッシング 2021年7月初版)p.34 - 35
関連項目
外部リンク
- 新夕張|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company