摺古木山(すりこぎやま)は、木曽山脈南部の主稜線上にある標高2,169mの山である。 山頂は長野県飯田市と木曽郡大桑村の間にある。山頂には、一等三角点がある。[1]
概要
長野県道8号飯田南木曽線(大平街道)にある大平宿は、1970年(昭和45年)に集団離村して廃村になった。その宿場の建物などが保存され、自然体験などの宿泊施設となっている。そこから北に東沢林道が伸びており、その終点には(摺古木山自然休憩舎)がある。
登山
登山ルート
東沢林道の終点に摺古木山の登山口がある。登山道は途中で二つのコース[2]に分岐して山頂で合流する。その山腹には風穴がある。[3]
- 周遊路コース - 西にある天然公園展望台へ向かう巻道ルート。山頂へ向かう登山道沿いに、摺古木自然園や摺古木展望台がある。周辺の高層湿原ではモウセンゴケが見られ、シャクナゲの群生地がある。展望台からは御嶽山や、木曽山脈・飛騨山脈の山々が望める。
- 中央コース - 登山道には、大きな花崗岩の岩が点在する。登山道の中間の東側には、風穴山がある。
- 中央縦走路 - 安平路山方面へ続く、木曽山脈の主稜線の縦走ルートがある。
周辺の山小屋
木曽山脈の有人の山小屋は、完全予約制となっている。駒ヶ岳頂上山荘にのみキャンプ指定地がある。最寄りの有人の山小屋は越百小屋。
画像 | 名称 | 所在地 | 収容人数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
(安平路避難小屋) | 安平路山とシラビソ山 との鞍部 | 15人 | 無人小屋 | |
(摺古木山自然休憩舎) | 東沢林道終点 摺古木山登山口 | 休憩所 |
周辺の山
主な出来事
脚注
関連図書
- 『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、ISBN (4-7795-0000-1)
- 『ヤマケイ アルペンガイド 中央アルプス 御嶽山・白山』山と溪谷社、2009年、ISBN (978-4-635-01359-8)
- 『山と高原地図 木曽駒・空木岳 中央アルプス2010』昭文社、ISBN (978-4-398-75720-3)
- 『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と溪谷社、ISBN (978-4-635-02365-8)
- 『(改訂新版) 名古屋周辺の山』山と溪谷社、ISBN (978-4-635-18017-7)
- 『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』中日新聞社、ISBN (978-4-8062-0599-9)
- 『中央アルプスの山旅 地形・地質観察ガイド』飯田市美術博物館
関連項目
外部リンク
- 摺古木山 - Yamakei Online / 山と溪谷社