「愛が止まらない 〜ターン・イット・イントゥ・ラヴ〜」 (Turn It into Love) は、オーストラリアのシンガーソングライター、カイリー・ミノーグの楽曲である。
概要
1988年7月4日に発売されたカイリー・ミノーグのデビューアルバム『ラッキー・ラヴ』に収録。
同年12月21日に日本限定でシングルカットされた。このシングル版については「日本における動向」の小節参照。
日本における動向
『ラッキー・ラヴ』の日本版は、原版より20日ほど遅く、1988年7月25日にアルファレコードより発売されたが[1]、ここでは表題曲に「愛に走れ」という邦題が付されている。
同年11月16日にWinkが「愛が止まらない 〜Turn it into love〜」のタイトルでこの曲のカバーをリリースするが、その1ヶ月余り後の12月21日に本曲が日本限定でシングルカットされ、Wink版と同じ「愛が止まらない」の邦題を付されてアルファレコードより発売された。
その後、ヒット曲となったWink版との相乗効果もあってか[2]、オリコンチャートにおいて1989年1月30日付より4月3日付まで10週にわたり洋楽シングルの1位となっている[3]。
1989年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)発表による楽曲別の著作権使用料分配額(外国作品)では年間1位にランクインされ、1990年のJASRAC賞(外国作品賞)を受賞した[4]。
なお、日本では1988年9月24日に発売された(ヘイゼル・ディーン)のバージョンが原曲だとされることがあるが[要出典]、誤りである。詳しくは英語版 "Turn It into Love" および "Hazell Dean" の項を参照。
トラック・リスト
- レコード/CDシングル
- "Turn It into Love" – 3:35
- "Made in Heaven" – 3:24
カバー
※発表順
- (ヘイゼル・ディーン)(イギリスの女性歌手)〔1988年〕
- Wink〔1988年〕
- 1988年11月16日、ポリスターよりシングルとして発売。日本では1989年において62.95万枚を売り上げたヒット曲で、後には、西城秀樹を始めとして多数のWink版のカバーが派生しているほか、とんねるずによるパロディ曲「淋しい病気が止まらない」も世に出ている。詳しくは「愛が止まらない 〜Turn it into love〜」の項参照。
- (Echo)(香港の女性デュオ)〔1990年〕
- (Yoo Yoo)〔1990年〕
- Wink版のカバーではあるが、英語の原詞による歌唱であるため、原曲のカバーともなっている。1990年11月25日、ポリスターよりシングルとして発売。後に、Yoo Yooのアルバム『BEST OF WINK』(ポリスター、1991年11月25日)、同じく『WINK COLLECTION』(ポリスター、1992年9月26日)に収録。
- Dream〔2003年〕
- 同グループのメンバー・長谷部優が別の日本語詞を付し、「Turn It Into Love」としてグループで歌唱。Dreamのアルバム『dream world』(avex trax、2003年2月26日)に収録。
- ノエル・アクショテ(フランスのギタリスト)〔2007年〕
- ギター・インストゥルメンタル。ノエル・アクショテのアルバム『(ソー・ラッキー)』(Winter & Winter、2007年8月30日)に収録。
- (セイム・ディファレンス)(イギリスの兄妹デュオ)〔2008年〕
- 同デュオのアルバム『(ポップ)』(Syco Records、2008年12月1日)に収録。
- GILLE〔2014年〕
- Wink版のカバーではあるが、英語の原詞による歌唱であるため、原曲のカバーともなっている。GILLEのアルバム『I AM GILLE. 3 〜70's&80's J-POP〜』(UNIVERSAL J、2014年4月9日)に収録。