この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2013年2月) |
思想史(しそうし、英: History of Ideas)は、思想の歴史。多くの場合、思想家や学者、政治家、民衆などが残した意見に関するテクストを扱う学問を指す[1]。
概要
類義語として哲学史、精神史、インテレクチュアル・ヒストリーなどがある[注 1]。また、アメリカのアーサー・O・ラヴジョイらが提唱した観念史というものもある[2]。
しかし、一般的に思想史という場合は、純粋な哲学に近い思想を扱うか、文化史研究の一環として歴史学者が行うことが多い[要出典]。あらゆる学問には、その歴史として「○○学史」があるが、その場合は「近代以降に成立した科学としての○○学の歴史」を扱うことがほとんどである。そのため、前近代の学問や科学的方法から逸脱してしまうような思想を扱う場合は、政治思想史、経済思想史[3]、社会思想史[4]、法思想史、教育思想史[5]、科学思想史など、「○○思想史」と呼ぶことがある。
個別分野
歴史学や哲学史、文学史と重複する部分が多く、必ずしも大学や学会の学問分野としてこれらが成立しているわけではない[要出典]。大学では文学部の哲学科、東洋哲学科、倫理学科、イスラーム学科、仏教学科、神学科などに散在するほか、他の学部にも学史や思想史の講座が置かれている。以下、各項目を参照。
西欧思想史
- 西洋思想については西洋哲学、(哲学史#哲学史としてのヨーロッパ哲学史)。
イスラーム思想史
- イスラーム思想についてはイスラーム哲学。
東洋思想史
- 東洋思想については東洋哲学。
インド思想史
中国思想史
日本思想史
思想史家
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2013年2月) |
思想史家は、哲学史家、歴史家と違いそのアプローチに特徴があり、必ずしもアカデミズムの枠に留まらない。またレズリー・スティーヴンのような文学思想史家、ジョージ・ハーバート・ミードのような社会学思想史家も存在する。ほかに日本思想史家、政治思想史家、経済思想史家、宗教思想史家、言語思想史家などに分類され得る。法思想史のように法哲学との境界線が定めにくい分野もある。極めて方法論に自覚的な人々だと言えるのが特徴である[要出典]。なお日本思想史を専攻するものは、日本思想史家と呼ぶことが多い。
思想史家一覧
- ドイツ・スイス
- ヴィルヘルム・ヴィンデルバント
- エルンスト・カッシーラー
- ヤコブ・ブルクハルト
- マックス・ヴェーバー
- ハインツ・ゴルヴィツァー
- ヴィルヘルム・ディルタイ
- ハンス・ブルーメンベルク
- フリードリヒ・マイネッケ
- アルミン・モーラー
- イギリス・アメリカ
- アーサー・ラヴジョイ
- クェンティン・スキナー
- レズリー・スティーヴン
- ジョン・ダン (政治学者)
- アイザイア・バーリン
- アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド
- バートランド・ラッセル
- ジョージ・ハーバート・ミード
- ハリー・ハルトゥーニアン
- テツオ・ナジタ
- フランス
- その他の国
- (ルートヴィヒ・マルクーゼ)
- (マックス・ネットラウ) - アナーキズムの思想史家。
- あ行
- か行
- さ行
- た行
- な行
- は行
- ま行
- や行
- わ行
脚注
注釈
出典
関連項目
参考文献
- 子安宣邦ほか『日本思想史読本』東洋経済新報社、1979年
- 矢崎光圀『法思想史』日本評論社、1981年