「心変りがしたくて」[3](Can I Change My Mind)は、タイロン・デイヴィスが1968年に発表した楽曲。
概要
ミシシッピ州グリーンビル出身のタイロン・D・フェットソン[4]は1960年代半ば頃から「タイロン・ザ・ワンダー・ボーイ」の名でレコードを出していた。1967年に「ダカール・レコード」を立ち上げたばかりのレコード・プロデューサーのカール・デイヴィスと出会い、デイヴィスと契約。一説にはカール・デイヴィスの勧めにより、再デビューに当たり、姓を同じ「デイヴィス」に変えたと言われている[4]。
1968年6月、タイロン・デイヴィスは「女は愛が必要さ(A Woman Needs To Be Loved)」をA面、「心変りがしたくて(Can I Change My Mind)」をB面とするシングルを発表。ところがラジオ局はこぞって「心変りがしたくて」をかけ、人気に火が付く[5]。シングルは11月に再発売され、ビルボード・Hot 100で5位を記録。ビルボードのR&B・チャートにおいては、1969年2月1日から2月15日にかけて3週連続で1位を記録し、ゴールドディスクを獲得した。
カバー・バージョン
- エディ・フロイド - 1969年のアルバム『You've Got to Have Eddie』に収録。
- ロリータ・ハラウェイ - 1973年のアルバム『Loleatta』に収録。
- ロイ・ブキャナン - 1975年のライブ・アルバム『Live Stock』に収録。
- キャンディ・ステイトン - 2018年のアルバム『Unstoppable』に収録。
脚注
- ^ 45cat - Tyrone Davis - A Woman Needs To Be Loved / Can I Change My Mind - Dakar - USA - 1452
- ^ 45cat - Tyrone Davis - A Woman Needs To Be Loved / Can I Change My Mind - Dakar - USA - 45-602
- ^ シングル盤が日本グラモフォンから発売された当時の表記。
- ^ a b Davis, Sr., Carl H. (2009). The Man Behind The Music. Matteson, Illinois: Life to Legacy, LLC. p. 94. ISBN (9780983131724)
- ^ Colin Larkin, ed (1992). The Guinness Encyclopedia of Popular Music (First ed.). Guinness Publishing. p. 646. ISBN (0-85112-939-0)
先代 マーヴィン・ゲイ 「悲しいうわさ」 | Hot Rhythm & Blues Singles ナンバーワンシングル 1969年2月1日 - 2月15日(3週) | 次代 「エヴリデイ・ピープル」 |