御射鹿池(みしゃかいけ)は、長野県茅野市豊平にあるため池である。面積は約0.1ha[1]、水深は約7m[2]。
周辺は八ヶ岳中信高原国定公園に指定されており、2010年(平成22年)3月25日には農林水産省のため池百選に選定された[3]。
概要
池がある横谷渓谷は奥蓼科温泉郷に代表される、酸性の冷鉱泉の影響と1,100mの高地に由来する冷害に苦しんできた。1933年(昭和8年)、ため池として御射鹿池が完成した。流れ込む冷たい水を留め、温めることによって農業用水として使用できるようになった。酸性が強いため魚などは生息できない。
日本画家・東山魁夷の1972年(昭和47年)の作品『緑響く』のモチーフとして有名な池である[4][5]。
このため観光客に人気があり、外国人も多く訪れるようになった。茅野市が転落防止用の柵付き歩道や駐車場を整備しているほか、市や地元の笹原観光まちづくり協議会推進事務局などがツアーを実施している[2]。
名前の由来
「御射鹿池」の名は、諏訪大社に伝わる神に捧げるための鹿を射るという神事、御射山御狩神事にその名前の由来があると云われている。諏訪大明神が狩りをする場所として「神野」と呼ばれ神聖な土地であった。
自然
カモや(ルリイトトンボ)・蝶々等が生息しており、水辺にはキキョウ、ユリが植栽されている。湖水はpH4前後の強酸性であり、湖底に酸性水を好む(チャツボミゴケ)が繁茂し、湖面に木々がきれいに映る要因となっている。
アクセス
道路
路線バス
脚注
関連項目
外部リンク
- (平成23年3月7日)(2019/10/29時点のアーカイブ)
- ため池百選 ~地域活性化の核として保全・活用される取り組みのために~(PDF)
- 御射鹿池 (農林水産省)
- 御射鹿池・白駒の池周辺へのアクセスについて - 茅野市ホームページ
- 御射鹿池 | 蓼科観光協会 公式サイト
- メールマガジン週刊信州 - 長野県