来歴
1963年、東京都生まれ。筑波大学附属駒場高等学校を卒業して、東京大学教養学部教養学科フランス分科に入学。卒業後は同大学大学院総合文化研究科へ進み、博士課程中退。パリ高等師範学校聴講生(1989年 - 1990年)。パリ第1大学に『メルロ＝ポンティ論（Problématique de l’institution dans la dernière philosophie de Maurice Merleau-Ponty : événement structure chair）〔モーリス・メルロ＝ポンティ後期哲学における制度化の問題系〕』を提出して博士号（哲学）を取得（審査委員：Jean Deprun, Françoise Dastur, Jean-François Courtine, François Heidsieck)。
1994～1995年、東京大学助手。1996年、筑波大学講師となり、1999年より助教授。2007年より人文社会科学研究科准教授、2014年人文社会系教授。国際メルロ＝ポンティ学会誌Chiasmi internationalの編集委員を務めている。
著書
共著
- 『知の教科書 デリダ』(林好雄)共著 講談社選書メチエ 2003年
- 『現象学と二十一世紀の知』長滝祥司編 ナカニシヤ出版 2004年
- 『身体・気分・心――臨床哲学の諸相』河合文化教育研究所 2006年
- 『纏う 表層の戯れの彼方に』(大宮勘一郎)、神尾達之、嶋田由紀、前田良三、(柳橋大輔)共著 水声社 2007年
- 『ドゥルーズ/ガタリの現在』鈴木泉、小泉義之、檜垣立哉編、平凡社、2008年
- 『続・ハイデガー読本』秋富克哉、安部浩編、2016年
- 『現象学のパースペクティヴ』河本英夫・稲垣諭編著、晃洋書房 2017年
- 『メルロ＝ポンティ哲学者事典 別巻』、「デリダ」の項、2017年
- 『哲学のメタモルフォーゼ』河本英夫・稲垣諭編著、晃洋書房、2018年
翻訳
- クリスチャン・デカン『フランス現代哲学の最前線』講談社現代新書 1995年
- エリ・ウィーゼル・川田順造編『介入? 人間の権利と国家の論理』林修共訳 藤原書店 1997年
- ジャック・デリダ、アンヌ・デュフールマンテル『歓待について パリのゼミナールの記録』産業図書 1999年
- ジャック・デリダ『死を与える』林好雄共訳 ちくま学芸文庫 2004年
- 『ミシェル・フーコー講義集成 主体の解釈学 コレージュ・ド・フランス講義1981-1982年度』原和之共訳 筑摩書房 2004年
- 『フーコー・コレクション』（分担訳）ちくま学芸文庫 2006年
- クロード・レヴィ＝ストロース『神話論理 Ⅳ-1 裸の人』吉田禎吾・木村秀雄・中島ひかる・瀧浪幸次郎共訳 みすず書房 2008年
- 『ミシェル・フーコー講義集成 生者たちの統治 コレージュ・ド・フランス講義1979-1980年度』筑摩書房、2015年
- ジャン・ウリ『精神医学と制度精神療法』三脇康生監訳、原和之と共訳、春秋社、2016年
- ジャック・デリダ『歓待について──パリ講義の記録』ちくま学芸文庫、2018年
- メルロ＝ポンティ『コレージュ・ド・フランス講義草稿 1959―1961』ステファニー・メナセ編、松葉祥一・加國尚志と共訳 みすず書房、2019年
- メルロ＝ポンティ『精選 シーニュ』ちくま学芸文庫、2020年
参考
- [(ISBN 978-4-560-02453-9)]
- J-GLOBAL
- https://tsukuba.academia.edu/KojiHirose
- 個人HP「フランス思想と現象学」:http://www.asahi-net.or.jp/~dq3k-hrs/index.html